Beethoven: Piano Sonatas / Paul Badura-Skoda
大好評 クープラン全集に続く
フランス ASTRÉEレーベル XRCD限定ボックスセット第2弾!
長岡鉄男氏 絶賛の伝説的優秀録音盤!
バドゥラ=スコダ/ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集
抜群の録音で知られたミシェル・ベルンシュタイン率いるアストレ・レーベル。驚きのクープラン全集に続くXRCD化第2弾は、バドゥラ=スコダによる画期的なベートーヴェン全集。楽器はベートーヴェン時代のフォルテピアノを使用しており、発売当時は大きな話題になったものです。演奏・録音とも内外で絶賛されましたが、国内盤CDは発売されておらずまさに幻の逸品。カリスマ・オーディオ評論家 長岡鉄男氏は以下のように絶賛しておりました。
「作曲年代と同年代の楽器を使用、当時の演奏法で演奏する。演奏する場所も当時と同じような建物をさがすという凝り方だ。曲については説明の要はないが、演奏と録音はひと味もふた味もちがったものだ。音は圧倒的なエネルギー感に驚かされる。左手はグローブをはめて叩きつけるようなソフトタッチのメガトンパンチ。この低音はASTRÉE以外では聴けない。マイクは4本ぐらい使って、オンとオフに使い分けているのではないかと思うが、演奏ノイズも適当に入る一方、余韻とホールエコーの美しさは比類がない。全体にトロリとした艶がのって、まさに濃厚、太地喜和子のテンプラうどんの味。」
【充実した解説書】
前作クープランに続き、今回のブックレットも充実しています。曲目解説はもちろん、渡邊順生の書き下ろしによる詳細な楽器についての解説と、バドゥラ=スコダ自身によるハンマークラヴィア・ソナタに関する考察的論文、また、故長岡鉄男氏の高弟で今やオーディオ原理主義を標榜する最右翼、炭山アキラ氏による当盤に関するオーディオ的聴きどころを詳細に論じた読み物など興味が尽きない内容です。
【オーディオ評論家:炭山アキラ氏解説より抜粋】
濃厚でエネルギッシュなところがASTRÉE以外の魅力。強烈にパワフルなのに下品にならず、楽器の音をよく捉え、それと同時に比類なき残響の美しさを聴かせる。これはまさにASTRÉEの美点そのものである。アナログ盤は再生装置に敏感で、相当にコストと時間をかけて手懐けたシステムでないと機嫌よく鳴ってくれなかったが、XRCDならそんな神経質さもない。多くのの音楽ファンへぜひにと薦めたい。1980年代に初CD化されたものがあるので聴き比べてみたが、これはもう勝負にならないといってよい。今回のXRCDを一度聴いてしまうともういけない。通常CDとXRCDを聴き比べると大体いつも違いに驚くものだが、今回はそれにしても大きな違いを感じた。)
【収録情報】
Disc1 XRCG 30001
・ピアノ・ソナタ第1番 へ短調OP.2-1
・ピアノ・ソナタ第2番 イ長調OP.2-2
・ピアノ・ソナタ第3番 ハ長調OP.2-3
Disc2 XRCG 30002
・ピアノ・ソナタ第4番 変ホ長調OP.7
・ピアノ・ソナタ第9番 ホ長調OP.14-1
・ピアノ・ソナタ第11番 変ロ長調OP.22
Disc3 XRCG 30003
・ピアノ・ソナタ第5番 ハ短調OP.10-1
・ピアノ・ソナタ第6番 ヘ長調OP.10-2
・ピアノ・ソナタ第7番 ニ長調OP.10-3
・ピアノ・ソナタ第10番 ト長調OP.14-2
Disc4 XRCD 30004
・ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調「悲愴」OP.13
・ピアノ・ソナタ第12番 変イ長調OP.26
・ピアノ・ソナタ第13番 変ホ長調OP.27-1
・ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調「月光」OP.27-2
Disc5 XRCG 30005
・ピアノ・ソナタ第15番 ニ長調「田園」OP.28
・ピアノ・ソナタ第16番 ト長調OP.31-1
・ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調「テンペスト」OP.31-2
Disc6 XRCG 30006
・ピアノ・ソナタ第18番 変ホ長調OP.31-3
・ピアノ・ソナタ第24番 嬰ヘ長調OP.78
・ピアノ・ソナタ第25番 ト長調OP.79
・ピアノ・ソナタ第26番 変ホ長調「告別」OP.81A
・ピアノ・ソナタ第27番 ホ短調OP.90
Disc7 XRCG 30007
・ピアノ・ソナタ第19番 ト短調OP.49-1
・ピアノ・ソナタ第20番 ト長調OP.49-2
・ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調「ワルトシュタイン」OP.53
・ピアノ・ソナタ第22番 ヘ長調OP.54.
・ピアノ・ソナタ第23番 へ短調「熱情」OP.57
Disc8 XRCG 30008
・ピアノ・ソナタ第28番 イ長調OP.101
・ピアノ・ソナタ第29番 変ロ長調「ハンマークラヴィア」OP.106
Disc9 XRCG 30009
・ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調OP.109
・ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調OP.110
・ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調OP.111
パウル・バドゥラ=スコダ(フォルテピアノ)
録音時期:
第1番 1989年6月12-13日
第2番 1989年6月13-14日
第3番 1989年6月14-15日
第4番 1989年6月10-11日
第5番 1988年12月18-19日
第6番 1988年12月19-20日
第7番 1988年12月20-21日
第8番 1988年6月9日
第9番 1988年12月22日
第10番 1988年12月17日
第11番 1989年6月11-12日
第12番 1988年6月6-7日
第13番 1988年6月7-8日
第14番 1988年6月8日
第15番 1987年12月28-29日
第16番 1987年12月27-28日
第17番 1987年12月29-30日
第18番 1985年8月12-13日
第19番 1985年8月14日
第20番 1985年8月14日
第21番 1989年3月20-21日
第22番 1985年8月14-15日
第23番 1989年3月21-22日
第24番 1980年9月21日
第25番 1985年8月11日
第26番 1985年8月11-12日
第27番 1980年9月23日
第28番 1978年12月20日
第29番 1978年12月21-23日
第30番 1978年12月19日
第31番 1980年1月27日
第32番 1980年1月28-29日
録音場所:ウィーン、バウムガルトナー・カジノ
録音方式:ステレオ(デジタル、アナログ/セッション)
使用楽器
ヨハン・シャンツ(1790年頃) 第1〜3番,第5〜7番,第10番
ジョン・ブロードウッド(1796年頃) 第4番,第9番,第11番
アントン・ヴァルター(1790年頃) 第8番,第12〜14番
カスパル・シュミット(1810年頃) 第15〜17番
ゲオルク・ハスカ(1815年頃) 第18番,第24〜27番
ジョン・ブロードウッド(1815年頃) 第19〜23番
コンラート・グラーフ(1824年頃) 第28〜32番
古楽器(フォルテピアノ)による
【XRCDについて】
JVCのxrcd24のプロセスはマスタリングから始まります。オリジナルデジタルマスターからのデジタル信号は、K2 24bitD/Aコンバータにてアナログ信号に変換された後、このアナログ信号はカスタマイズされたマスタリング・コンソールからダイレクトに出力され、新開発のビクター製K2 24bit A/Dコンバータを用いてデジタル変換されます。この24ビットのデジタル信号列は、デジタル信号再生成装置であるビクター製デジタルK2を通して純粋な符号成分のみが送信され、光磁気ディスク(MO)レコーダに出力されます。
この過程でのデジタルK2は、デジタルプロセス部がアナログプロセス部に及ぼす影響を遮断、24bitという高純度なAD変換を可能にします。
また、xrcd24のプロセスではCD製造工程への受け渡し用オーディオ記録媒体として、安定した特性と24ビットの記録能力を持つMOディスクを使用しています。
ビクターのDISC生産工場にて、24bit PCM-9000フォーマットのMOディスクは、さらにもう一度デジタルK2を通して再生されます。この段階では再生時にデジタル信号に寄生するジッターや歪みを除去します。次に、この24bit信号列は、高精度K2ルビジウムクロックでシンクロナイズしたK2 Super Codingによって、24bitのクオリティーをもった16bit信号に変換され、さらにCD記録ファーマットであるEFM信号にエンコードされて、新開発のDVD-K2レーザーに送られます。そこでEFM信号はカッティングマシーンのレーザーに送られる直前に再生成され、さらに、音質に最適な線速度、ピッチで記録するExtended Pit Cutting技術を採用して、最後の最後の段階でデータ・ストリームに存在する可能性のあるタイムベースジッターが除去されます。
この様にしてレーザーカッティングしたガラス原盤は、xrcd24専用の高精度マスタースタンパ・プロセスを経て、xrcd24プレスラインで成型されます。
以上のマスタリングから製造にいたるプロセスこそが、オリジナル・マスターテープからCDへの最高音質の音質転送を可能にするものです。細部にいたる原音への配慮により、演奏のすべてのニュアンスが、録音されたときと同じに再生され、皆様にアーティスト、プロデューサー、エンジニアが意図した通りの音を楽しんでいただけるようになります。これがxrcd24です。
xrcd24は、すべてのCDプレーヤーで再生できます。
・ 全ての通常CDプレーヤーで24bit相当の音が再生可能
・ 世界初の24bitマスターによるダイレクトカッティングと音質管理
・ 外部からの音楽信号変化要因を徹底排除し、原音を維持
・ マスタリングからカッティングまで全機器をカスタマイズしてパワーアップ
・ 選び抜かれた音の職人たちの耳による厳しい音質管理
・ 原音探求JVC K2テクノロジーの集大成