フルート・ソナタ集　クラウディア・シュタイン、アンドレアス・グレーガー、アレッサンドロ・デ・マルキ

プロイセン王フリードリヒ2世：フルート・ソナタ集

プロイセン王として国の強大化を実現する一方、当時の先進的な文化芸術も取り入れて啓蒙専制君主として国を治めたフリードリヒ2世。その功績から「フリードリヒ大王」と呼ばれ称えられました。音楽をこよなく愛した王の宮殿には、クヴァンツやグラウン、C.P.E.バッハらが集い、王自身も自らフルートを演奏して妙なるアンサンブルを楽しんだという記録が残っています。
　宮廷を訪れたバッハに即興演奏のテーマを与え、それが後に『音楽の捧げ物』の主題となったことは有名ですが、王は自身で演奏するためのソナタも多数作曲、その数は100曲を優に越えています。このアルバムでは王のソナタを6曲収録してその作曲の才能の片鱗を伝えると共に、曲の合間にはアレッサンドロ・デ・マルキ[1962-]が書いた即興的な小品が演奏されており、これがまた当時の宮廷での一場面を彷彿させるような絶妙な効果をあげています。（輸入元情報）

【収録情報】
1. デ・マルキ：前奏曲 イ短調
2. フリードリヒ2世：フルート・ソナタ イ短調 SpiF 14
3. フリードリヒ2世：フルート・ソナタ ハ長調 SpiF 82
4. デ・マルキ：フリードリヒ2世のソナタ ハ長調『テンポ・ジュスト』による変奏曲
5. フリードリヒ・ヴィルヘルム・マルプルグ[1718-1795]：フーガとカプリッチョ Op.1〜第1曲：前奏曲
6. フリードリヒ2世：フルート・ソナタ ハ短調 SpiF 84
7. フリードリヒ2世：フルート・ソナタ イ長調 SpiF 114
8. フリードリヒ2世：フルート・ソナタ ヘ長調 SpiF 118
9. デ・マルキ：前奏曲 ト短調
10. フリードリヒ2世：フルート・ソナタ ト短調 SpiF 116

　クラウディア・シュタイン（フルート：1-4,6-8,10）
　アンドレアス・グレーガー（チェロ：2-4,6-10）
　アレッサンドロ・デ・マルキ（フォルテピアノ：2-8,10）

　録音時期：2019年5月31日〜6月3日
　録音場所：Apollosaal, Staatsoper Unter den Linden, Berlin, Germany
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）
　世界初録音（1,2,4,5,7,9,10）