フィルムアート社編

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私たちにできたこと 難民になったベトナムの少女とその家族の物語

フィルムアート社編

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784845919260
ISBN 10 : 4845919265
フォーマット
発行年月
2020年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
344p;23

内容詳細

ボート・ピープルとしてアメリカで育った少女ティー・ブイ。母になった彼女は、両親との溝を埋めるため、祖国ベトナムと再び出会う。それは、両親の苦悩や痛みと向き合うことでもあった…「分断」の時代に生きる私たちを照らすノンフィクション・グラフィックノベル。アメリカン・ブック・アワード受賞。

目次 : 第1章 出産/ 第2章 巻き戻し、反転/ 第3章 家、留置所/ 第4章 血と米/ 第5章 それとも、もしくは/ 第6章 将棋盤/ 第7章 英雄と敗者/ 第8章 海岸/ 第9章 火と灰/ 第10章 潮の満ち干

【著者紹介】
ティー・ブイ : グラフィックノベル作家。1975年、南ベトナム生まれ。1978年、難民としてアメリカに移住。バード大学大学院にて彫刻、ニューヨーク大学大学院にて美術教育を学ぶ。大学院時代にオーラル・ヒストリーに関心を持ち、自身の家族の記憶をテーマにしたプロジェクトを始動。家族の軌跡を表現するのはグラフィック・ノベルが最適と考え、2005年より制作を開始し、2017年ついに『私たちにできたこと―難民になったベトナムの少女とその家族の物語』を刊行する。ティー・ブイはデビュー作となる本作によって、アメリカン・ブック・アワードを受賞。ほかに全米批評家協会賞やアイズナー賞にノミネートされるなど高く評価された

椎名ゆかり : 海外マンガ翻訳者。ボーリンググリーン州立大学大学院ポピュラーカルチャー専攻修士課程修了。海外マンガやマンガを対象にした論文の翻訳のほか、海外におけるマンガの状況についての紹介活動なども行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • こうすけ さん

    戦後のベトナムの歴史と、ベトナム難民の物語。といっても、序文にあるように、これは家族の物語である。最初は何だか読みづらい感じがしたが、カチッとはまってからはスラスラ読める。歴史の話だが決して難しくないのでオススメ。

  • ツキノ さん

    2020年12月発行。著者は1975年サイゴン生まれ、難民の両親を持つベトナム系アメリカ人。大学院でのオーラル・ヒストリーのプロジェクトのために、家族一人一人にインタビュー、それを表現するのにはグラフィックノベルが最適と考え制作したという。黒と朱色の絵も綺麗で読みやすい。ベトナムの歴史は一読して簡単に理解できるものではないが、読めてよかったと思う。神田外語大学教授による解説付(別紙)。

  • スー さん

    99筆者は1975年にベトナムで産まれたがその後両親兄弟とアメリカに移住するもそこではベトナム戦争の影響もありアジア人への差別が横行した中で成長しすっかりアメリカの文化に溶け込むが両親はベトナム人の文化を保っている為に子供と親の間に溝ができてしまう。筆者の出産を期に両親の過去を聞くがそれはベトナムの厳しい歴史を知る事になる。フランスの植民地時代から日本の統治時代からフランスとの戦争からアメリカとの戦争そして共産主義の統治下での体験と暗い過去を知る。新天地アメリカに馴染む子と取り残される親とても複雑な気分に

  • Takashi Takeuchi さん

    ティーは幼い頃に両親共にアメリカに移住したベトナム難民。差別を受けながらもアメリカ文化の下に育った彼女と両親の間にはいつしか溝が生じる。そんなティーも出産し母親になったのを機に両親の歴史を辿る。フランス統治下、日仏の統治争い、インドシナ戦争、ベトナム戦争、激動の時代を生き抜いた両親。黒、朱に余白の3色のみで描かれる世界はシンプルながら力強い。改めてベトナムの歴史を知り、母の強さに感動した上で、子供たちがアメリカ社会にしっかり地位を築いているところから難民受け入れについて考えさせられる作品だった。

  • さくら咲く さん

    漫画を使った表現であまり重くなり過ぎずに読み進めることができたと思う。何処に産まれるのか自分では選べない。有事の際の判断は子供には出来ない。人生は運、不運が有りターニングポイントに頼れる誰か、手を差し伸べてくれる誰かが居るか否か。作者は難民として親に手を引かれ母国を後にしたがラッキーだったと思われる。が、其々の祖父母に遡って巡らす回想はひと言では語れない重いオリのようなベトナムの歴史だ。日本もいずれは難民問題を他国ごととは片づけられない日が来るだろうと思った。

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