20世紀のフォックストロット集 第6集：南ヨーロッパ　ゴットリープ・ヴァリッシュ

20世紀のフォックストロット集 第6集：南ヨーロッパ

フォックストロットとはダンスのための音楽の1ジャンルで、もともとは19世紀末アメリカで生まれたラグタイムを前身とするスピーディーでアクションの激しい音楽です。第一次世界大戦後の1920〜30年代、ヨーロッパでは人々の憧れであったアメリカ文化の象徴として流入してきたジャズやフォックストロットが大流行。このアルバムでは地中海沿岸諸国の作曲家たちによるファッショナブルなフォックストロットを聴くことができます。
　アルバムではプッチーニ、カステルヌオーヴォ＝テデスコ、カゼッラ、スカルコッタス、モンポウなどのよく知られる人たちの珍しい小品のほか、現在では忘れられてしまった作曲家たちの世界初録音を含む作品を収録。彼らがジャズやダンス・ミュージックからどのように影響を受けたかを明らかにしています。
　シリーズを通じて演奏を担当するゴットリープ・ヴァリッシュの華麗な演奏でお楽しみいただけます。（輸入元情報）

【収録情報】
【イタリア】
1. フランコ・カサヴォラ[1891-1955]：タンゴ・ヴィオラ・ダ・キャバレー・エピレッティコ（1925）
2. アルフレード・ガッターリ[1894-1972]：2つのノヴェルティ・ピアノ・ソロ〜第2番『ショパンのチャールストン・ドリーム』（1928年出版）
3. マルコ・エンリコ・ボッシ[1861-1925]：2つのワルツ Op.221〜第2番『ヴィーナス・ワルツ、ボストン＝ワルツ』（1921）
4. ヴィクトル・デ・サーバタ[1892-1967] or ヴィットーロ・デ・サーバタ[1866-1933]：プリンチペ、フォックス＝トロット
5. ジャコモ・プッチーニ[1858-1924]：ピッコロ・タンゴ（1942年出版）
6. アルフレード・カゼッラ[1883-1947]：カクテル・ダンス（1918）
7. カゼッラ：9つの小品 Op.24〜第8曲『タンゴ風に』（1914）
8. エットーレ・デスデーリ[1892-1974]：シンコペーションによる前奏曲、コラールとフーガ（1934）
9. マリオ・カステルヌオーヴォ＝テデスコ[1895-1968]：『メディア・ディフィコルタ』〜第3曲『タンゴ』（1931）
10. カステルヌオーヴォ＝テデスコ：『メディア・ディフィコルタ』〜第4曲『フォックス＝トロット』（1931）
11. エマ・ビアンキーニ[1890-1929]：私の人形の踊り Op.8〜第2曲『躊躇い』（1927年出版）
12. ビアンキーニ：私の人形の踊り Op.8〜第3曲『ワン＝ステップ』（1927年出版）
13. ビアンキーニ：私の人形の踊り Op.9〜第4曲『タンゴ』（1927年出版）
14. ビアンキーニ：私の人形の踊り Op.9〜第3曲『チャールストン』（1927年出版）
15. ヴィルジリオ・モルターリ[1902-1993]：『驚愕の演劇宣言』のフォックス＝トロット（1921）
16. ドメニコ・サヴィーノ[1882-1973]：アラベスク・イン・ブルー（1928）

【キプロス】
17. アニス・フレイハーン[1900-1970]：エーゲ海から〜第2曲『タンゴ』（1950）

【ギリシャ】
18. ニコス・スカルコッタス[1904-1949]：ピアノ組曲〜第3曲『シミー・テンポ』（断章）（1924）
19. テオフラストス・サケラリディス[1883-1950]：トゥ・プリーズ・ハー・ハズバンド〜フォックストロット＝シミー（1922）

【マルタ】
20. チャールズ・カミレーリ[1931-2009]：ピアノ練習曲集 第3巻『ピカソ・セット』〜第1番『フォックストロット』（1964 rev.1972）
21. カミレーリ：ピアノ練習曲集 第3巻『ピカソ・セット』〜第5番『ブルース』（1964 rev.1972）

【スペイン】
22. ジュゼップ・マルティ・イ・クリスティア[1884-1918]：陽気なアメリカ人〜ラグ＝タイム（ピアノ版）（1917）
23. クリフトン・ワーズリー[1873-1925]：ファイヴ・オクロック・ティー、フォックス・トロット（1917年出版）
24. ワーズリー：トリステ・イリュージョン、ヴァルス・トリプル・ボストン（1916年出版）
25. フェデリコ・モンポウ[1893-1987]：フォックストロット（1916）
26. モンポウ：タンゴ（1919）
27. モンポウ：バレエ〜第5曲『ブルースの時間』（1949）

【ポルトガル】
28. アントニオ・トマス・デ・リマ[1887-1950]：子供のアルバム 第3巻〜第4曲『オ・クコ・バイラリーノ、ワン＝ステップ』（1927年出版）
29. リマ：子供のアルバム 第1巻〜第2曲『道化、フォックス＝トロット』（1926年出版）
30. リマ：子供のアルバム 第1巻〜第3曲『さようなら、ワン＝ステップ』（1926年出版）
31. ペドロ・F・リベイロ・ダルメイダ[1880-1965]：アハイアル、ファドのモティーフによるワン＝ステップ

　ゴットリープ・ヴァリッシュ（ピアノ／スタインウェイ Model D、No. 573.680）

　録音時期：2022年9月14-16日
　録音場所：ミュンヘン、バイエルン放送、Studio2
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）
　世界初録音（3,8,9-14,16,19,22-24,28-31）