CD 輸入盤

ブランデンブルク協奏曲全曲 ラインハルト・ゲーベル&ベルリン・バロック・ゾリステン、ラデク・バボラーク、ジャック・ズーン、ニルス・メンケマイヤー、他(2CD)

バッハ(1685-1750)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
88985361112
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


バッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲
ラインハルト・ゲーベル&ベルリン・バロック・ゾリステン


ラインハルト・ゲーベルが、超豪華ソリストたちを迎え、ベルリン・バロック・ゾリステンと30年ぶりに『ブランデンブルク協奏曲』を再録音しました! ゲーベル率いるムジカ・アンティクヮ・ケルン(MAK)が『ブランデンブルク』を録音したのは1986〜1987年。自筆譜に遡り、驚くべき速いテンポ、きびきびしたリズムを土台にピリオド楽器の特性を巧みに生かし、生温いというイメージがあったピリオド楽器演奏に衝撃を与え、バロック音楽の演奏解釈の新たな地平を開拓した名盤以来何と30年ぶりとなる再録音です。
 第2番でトランペットを使用し、第3番の2つの楽章をつなぐ2つの和音もそのまま演奏するなど、30年前のMAK盤と共通する要素もありますが、フレージングは根本的に見直され、ピッチは442Hzのヴァロッティによる古典調律を用い、猪突猛進ともいえるような圧倒的な推進力を持っていたMAK盤と比べると、第4番と第6番を除きテンポはより速くなっているものの、緻密かつ柔らかな包容力を獲得していると言えましょう。
 そうしたゲーベルのコンセプトを、ベルリン・バロック・ゾリステン(ベルリン・フィルの楽員を中心に構成)の名手たちが理想的な形で具現化しています。しかも全曲を彩るソロには、ダニエル・ゲーデ、ロベルト・ゴンザレス=モンハス(ヴァイオリン)、ジャック・ズーン(フルート)、ラデク・バボラーク(ホルン)、ラインホルト・フリードリヒ(トランペット)、クリストフ・ハルトマン(オーボエ)、ニルス・メンケマイヤー(ヴィオラ)、ラファエル・アルパーマン(チェンバロ)ら綺羅星のごとき名手が起用され、21世紀におけるハイブリッド・バッハ演奏解釈の究極の形がここに実現しています。
 協奏曲全6曲に加えて、2曲のカンタータからのシンフォニア(ブランデンブルク第3番第1楽章の編曲である第174番、同第5番の第1楽章と酷似したパッセージがある第42番)がカップリングされています。なおベルリン・バロック・ゾリステンとしては『ブランデンブルク』の全曲盤は初録音となります(第2番はペトリ(RCA)、第5番はパユ(EMI)との録音がありました)。

【ラインハルト・ゲーベル、ブランデンブルク協奏曲を語る】
『「定番となった」とされているアルヒーフへの録音以来、30年ぶりにマイクの前でブランデンブルク協奏曲を演奏するのは特別なチャレンジだった! この間に、私の演奏手段も変化し(ヴァイオリンを弾く代わりに今では指揮棒を振るわけだ)、アンサンブルのメンバーや使用楽器も同じではない。しかしこの30年間でもっと根本的に変化したのは、この不朽の名作についての捉え方そのものなのである。後期ロマン派のようなエスプレッシーヴォな弦楽奏法や、「モデラート」の方に表現重点が置かれた「アレグロ・モデラート」楽章(第1番〜第3番の第1楽章を指す)の重々しい8分音符は姿を消した。1985年の時点で、こうした奇妙な演奏習慣や悪しき弊害〜ほとんど疑問の声すら上がらず、進んで支持する同僚も大勢いた〜のただ中で、私が感じでいたのは海蛇に絡みつかれたラオコーンのような気持だった。
 18世紀のテンポ・オルディナリオの概念やピリオド楽器の演奏法、楽器編成、楽譜の解釈について数多くの発見がなされている今日、私自身が楽譜に感じる疑問は以前よりもずっと細かなものになった。疑問の数が減ったわけでは決してなく、逆に知識が増えることによってその数は増え、より根本的なものになってきた。全てを知り尽くすまでは、今私たちがやっていることが果たして意味があることなのかどうかさえ判らない。昔の疑問は解かれても、新たな疑問が湧き出てくるのだ!』〜ライナーノーツより〜

ベルリン・バロック・ゾリステンは、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者達を中心に、1995年に結成。アーノンクール、ヘレヴェッヘ、クリスティ、そして現音楽監督のラトルをはじめとする、ピリオド楽器演奏の実践者たちとともに独自の演奏様式を築き上げてきたベルリン・フィルの演奏経験で培われた、17〜18世紀バロック音楽に対する情熱が、ベルリン・バロック・ゾリステン結成の原動力となっています。様式美と真正さを兼ね備えた解釈を追求することへの真摯なこだわりから、ピリオド楽器仕様のモダン楽器を使用し、様々な調律、ガット弦、そして様々な時代の弓を駆使して、それぞれの時代に実践されていた演奏の精神を21世紀に再現しています。(輸入元情報)

【収録情報】
J.S.バッハ:
1. ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調 BWV.1046
2. ブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調 BWV.1047
3. ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調 BWV.1048
4. カンタータ第174番『われ心より至高なるものを愛する』 BWV.174〜シンフォニア
5. カンタータ第42番『されど同じ安息日の夕べに』 BWV.42〜シンフォニア
6. ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調 BWV.1049
7. ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調 BWV.1050
8. ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調 BWV.1051


 ベルリン・バロック・ゾリステン

 [主なソリスト]
 第1番:ロベルト・ゴンザレス=モンハス(ヴァイオリン)、ラデグ・バボラーク(ホルン)、アンドレイ・ズスト(ホルン)
 第2番:ダニエル・ゲーデ(ヴァイオリン)、ラインホルト・フリードリヒ(トランペット)、サスキア・フィケンチャー(リコーダー)、クリストフ・ハルトマン(オーボエ)
 第4番:ロベルト・ゴンザレス=モンハス(ヴァイオリン)、サスキア・フィケンチャー、ケルスティン・ファール(リコーダー)
 第5番:ジャック・ズーン(フルート)、ラファエル・アルパーマン(チェンバロ)、ロベルト・ゴンザレス=モンハス(ヴァイオリン)
 第6番:マテ・ズーチス、ニルス・メンケマイヤー(ヴィオラ)

 ラインハルト・ゲーベル(指揮)

 録音時期:2016年7月11-15日、12月5日
 録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

ユーザーレビュー

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スピード感を強調した演奏だが、もうこの手...

投稿日:2017/11/24 (金)

スピード感を強調した演奏だが、もうこの手の表現に新鮮味は感じられない。やりつくされた感があるからだ。いかに速く演奏出来るかを競うようなコンセプトはもはや時代遅れなのではなかろうか。バッハの時代にこんなせっかちな演奏を王侯貴族の前で披露していたとも思えない。軽業師じゃないのだから。演奏技術の高さは認めるが、速いがゆえの爽快感を除くと、ここには一体何が残るのだろうか。

ROYCE さん | 神奈川県 | 不明

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30年振りのゲーベル=ブランデンブルクC.は...

投稿日:2017/10/22 (日)

30年振りのゲーベル=ブランデンブルクC.は華麗に溌溂と鳴り響いた テンポもキーも上げていることに加え演奏者にベルリンpoの楽員を含み積極的な表現意欲が前面に出ているからか MAKの演奏とは趣を大きく変えたゲーベルはロマン派的奏法や表現を払拭したと述べながらもさらに多岐にわたり細かな疑問が生じていると言う 18世紀の”テンポ・オルディナリオ”の概念についても触れているが詳細が語られていない つまり”普通のテンポ”=4/4をどう捉えていたかだが ブランデンブルクC.の第一楽章は第4番以外は全てCにIを組み合わせたアラ・ブレーヴェと表記されているが ゲーベルは速いテンポの4/4で演奏している これが18世紀の”習慣”だったのか 確かに第5番など速い2/2では演奏不可能にスコアは見える しかし第1番から第3番までならAllegroの2/2が可能だとも見えるが果たしてどうだろうか ますます多くの演奏家が挑戦してほしい 目から鱗が落ちる時が来るかもしれない お聴きになっては如何     

風信子 さん | 茨城県 | 不明

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人物・団体紹介

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バッハ(1685-1750)

1685年:アイゼナハで誕生。 1700年:リューネブルクに移り、修道院付属学校の給費生として生活。 1703年:ヴァイマルの宮廷楽団に就職。 1707年:ミュールハウゼンの聖ブラジウス教会オルガニストに就任。同年、マリア・バルバラ・バッハと結婚。 1708年:ヴァイマルに移って宮廷オルガニストに就任。 1714年:楽師長

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