ドビュッシー(1862-1918)

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DVD 輸入盤

『ペレアスとメリザンド』全曲 ウィルソン演出、P.ジョルダン&パリ・オペラ座、ツァラゴワ、ドゥグー、オッター、他(2012 ステレオ)

ドビュッシー(1862-1918)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
DR2159
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD
その他
:
輸入盤

商品説明

ウィルソン演出の『ペレアス』、待望の映像化!
美人ソプラノのツァラゴワ、ジュヌヴィエーヴはオッター!
適材適所のバスティーユでの『ペレアス』!


2012年3月にバスティーユ歌劇場で上演されたドビュッシーの『ペレアスとメリザンド』の映像です。評判の高いロバート・ウィルソン演出の『ペレアス』ということで話題になりました。このプロダクションは1997年に、パリ・オペラ座とザルツブルク音楽祭の共同制作のために作られたもの。ウィルソン独特の極度にスタティックで照明の妙と歌手のポージングによって美しさを醸す舞台は、『ペレアス』のような象徴性の高い物語では極めて効果的で、これまで様々な劇場で再演されてきた名舞台です。今回パリでの再演に当たって待望の映像収録がなされました。
 そうした舞台なので、演じる歌手も歌だけ良くても務まりません。今回の目玉はメリザンドのエレナ・ツァラゴワ。ロシア、北オセチア共和国の首都ウラジカフカスの生まれ。若く美人のソプラノとしてデビューしてすぐに注目され、2008年10月にバスティーユ歌劇場で上演されたヤナーチェク『利口な女狐の物語』のビストロウシカは大きな評判となりました。特にパリとミュンヘンで人気の高い人です。ここではまさにウィルソンのイメージした通りのメリザンドになっています。ペレアスは、今乗りに乗っているフランスのバリトン、ステファヌ・ドゥグー。バロック・オペラでの活躍が知られるドゥグーですが、ペレアスも当たり役で、既にブリュッセルのモネ劇場、アン・デア・ウィーン劇場、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場でも歌っています。のびのある美声がよく響き、しかも品と節度が感じられるペレアスです。ゴローは、フランスのベテランのバス=バリトン、ヴァンサン・ル・テクシエ、非常に存在感があります。そしてジュヌヴィエーヴにはなんとアンネ・ゾフィー・フォン・オッターが。アルケルのフランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ、イニョルドのジュリー・マトヴェら、いずれも適役です。フィリップ・ジョルダンの密度の濃い音楽作りも見事。数ある『ペレアスとメリザンド』の映像の中でも屈指のものでしょう。(キングインターナショナル)

【収録情報】
・ドビュッシー:歌劇『ペレアスとメリザンド』全曲

 ステファヌ・ドゥグー(Br ペレアス)
 エレナ・ツァラゴワ(S メリザンド)
 ヴァンサン・ル・テクシエ(Br-Br ゴロー)
 フランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ(Bs アルケル)
 アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(Ms ジュヌヴィエーヴ)
 ジュリー・マトヴェ(S イニョルド)
 ジェローム・ヴァルニエ(医師)
 パリ・オペラ座管弦楽団&合唱団
 フィリップ・ジョルダン(指揮)

 演出:ロバート・ウィルソン
 演出補:ジュゼッペ・フリジェーニ
 衣装:フリーダ・パルメッジャーニ
 照明:ハインリヒ・ブルンケ

 収録時期:2012年3月
 収録場所:パリ、バスティーユ歌劇場(ライヴ)

 収録時間:169分
 画面:カラー、16:9
 音声:DOLBY DIGITAL
 字幕:仏、英
 NTSC
 Region All

ユーザーレビュー

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ペレアスとメリザンド、この不思議な象徴の世界を...

投稿日:2013/04/14 (日)

ペレアスとメリザンド、この不思議な象徴の世界をロバート・ウィルソンは何と美しく、哀しく描き出すのだろう。舞台上に被造物は殆んど無い。青を貴重とした照明、パントマイムにも似た(能に似たという人もいる)様式化され、切り詰められた出演者の所作、表情。それらが音楽と切り離しがたく結びついて観る者に深い感銘を呼び起こす(W・ワーグナーとの親近性を指摘した方もいるようだがどうなのだろうか)。ロバート・ウィルソンは演劇が專門でその道の大家と聞く。が、何と深く音楽(オペラ)を理解し、愛しているのだ゙ろう。ここには無意味でこれみよがしが自己主張も、奇怪な読み替えも無い。そして何よりこの人の演出では、音楽が、鳴っている音以上によく聴こえて(見えて)くる。当公演では美貌のツァラゴワが起用されているが、冒頭ゴローと出会う場面で、彼女が白い衣装で寡黙に横たわっているのを見ただけで、アルケル王までも虜にするその魅力が理解されるのではなかろうか。ドュクーも好演。マスネからR.シュトラウス迄守備範囲も広く、欧米歌劇場で引っ張りだこという期待のジョルダン。カラヤンやブーレーズほどのインパクトはまだ感じられないが、明晰にきちんと纏めていると言えるだろう。ブーレーズの映像も大変素晴らしいが(最初にストーリーを追うにはブーレーズのほうが好適と思う)、ペレアス必見の映像として強くお薦めしたい。つい最近完売になってしまったグルックのオルフェオ(ガーディナー指揮)、こちらも素晴らしかった(コジェナーの熱唱も含め)。是非復活をお願いしたい。

千葉のアリアドネ さん | 千葉県 | 不明

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