チャイコフスキー(1840-1893)

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CD

交響曲第6番『悲愴』 岩城宏之&NHK交響楽団(1996)

チャイコフスキー(1840-1893)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
KICC3067
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD
その他
:
ライブ盤

商品説明

岩城宏之&N響 / チャイコフスキー:『悲愴』

岩城宏之追悼盤として、N響との歴史的モニュメントとなった2曲をカップリング。NHKTVの追悼番組内でも岩城の代表曲として紹介された『悲愴』の、N響との最後の定期公演をCD化。岩城は1956年にN響を指揮してデビューを飾っていますが、そのときの演目も『悲愴』でした。さらに岩城は、いまから30年ほど前にネスカフェ・ゴールドブレンドのテレビCM出演して一躍お茶の間でも有名になりましたが、そのときCMで振っていたのも『悲愴』の第1楽章という、まさに岩城にとっては十八番中の十八番というべき作品です。
 カップリングの『曼荼羅交響曲』は、1960年のスイスにおけるライヴ。この年、N響はNHK放送開始35周年記念事業の一環として1ヶ月以上に及ぶ海外公演を敢行、その指揮者として抜擢されたのが、当時20代だった岩城でした。その際に必ず演奏されたのが、同じ年の7月に初演されたばかりの新作『曼荼羅交響曲』で、これはその折の貴重なライヴです。

・チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調 op.74『悲愴』
 録音:1996年4月17日、NHKホール[ステレオ・ライヴ]

・黛敏郎:曼荼羅交響曲(1960)
 録音:1960年9月9日、スイス、アンコーナのスコラ宮殿ホール[モノラル・ライヴ]

NHK交響楽団
岩城宏之(指揮)

内容詳細

凄いカップリングである。「曼荼羅交響曲」はモノラル録音によるデットな響きが曲の精悍さを増長している(60年、スイスでのライヴ)。一方の「悲愴」は96年のライヴで、緩急のメリハリを十全につけ、表現も情感たっぷりで濃密。岩城の演奏の変遷が興味深い。(弘)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

総合評価

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ちょっと物凄い「悲愴」である。N響は、マ...

投稿日:2010/11/14 (日)

ちょっと物凄い「悲愴」である。N響は、マルケヴィチとの録音があって、あれがベストかと思っていたが、これはその上を行くように思う。この曲には、カラヤンをはじめ、数多の名盤があるわけだが、確実に5本の指に入る大演奏と思う。咆哮する金管。唸りを上げる低弦。すすり泣く高弦。どれをとっても見事である。ティンパニもただ鳴ってるだけじゃない。音量も凄い。洪水のように押し寄せる音響。最終楽章は、かつて聞いたカラヤン、ウィーンフィルとのライヴのように柔らかにはいるが、徐々に緊張感を増し、中間部では詠嘆の調べが鳴り響く。N響が渾身の力で岩城の棒に応えている。これを聴くと、ちょっと普通の演奏では物足りなくなる。それくらい素晴らしい。これを、国内だけにとどめておくのは、誠に勿体ないのではないか。広く世界に紹介すべき演奏である。岩城宏之というと、なんとなくつまらない指揮者のように思っていて、かつてN響と録音したベト全など、イマイチと思っていたが、そこへきてこれである。岩城は、5番をはじめ、チャイコフスキーの交響曲を得意としていたはずで、この録音が特にリリースされた理由は、聴いてみると、その理由が歴然である。曼荼羅交響曲のほうは、演奏を云々できるほど良く聴きこんでいないので割愛するが、とにかく「悲愴」を聴くべき録音であるのは間違いない。

七海耀 さん | 埼玉県 | 不明

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「悲愴」は1996年のライヴ録音。岩城さんが...

投稿日:2010/07/28 (水)

「悲愴」は1996年のライヴ録音。岩城さんがN響の定期演奏会を指揮したのは結果的にこの時が最後。遅めのテンポで一つ一つのフレーズを明瞭に浮かび上がらせて、深々と歌いこみつつも余情は排した強靭な音楽を形作っている。N響は第1楽章の展開部や第3楽章における目の詰まったアンサンブルと動きのよさなど実に見事。岩城さんのタクトがオーケストラの持つ底力を引き出した形。フィナーレの感情の乗せ方も巧みで全体としてスコアがよく手の内に入ってる。音質も臨場感があり岩城さんを代表する名演奏と言うに相応しいディスク。放送された映像での汗をかきながら指揮する姿も印象深い。 併録の曼荼羅交響曲は1960年のN響世界一周楽旅でのライヴ録音。この作品を初演した岩城さん。さすが勘所を心得ておりちょっと「春の祭典」風の前半はリズミカルに処理、独特の静けさが主体となる後半はしめやかな雰囲気を巧く出している。作品自体「西洋の影響から独自の様式へ」という黛敏郎を象徴するような名品といえるが、そういう作品を岩城さんは深い共感をもってしかもプラクティカルに描いた。こちらはモノラル録音だが聴きやすい音。

monty さん | 神奈川県 | 不明

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この間、岩城宏之のベートーヴェン交響曲盤...

投稿日:2010/05/18 (火)

この間、岩城宏之のベートーヴェン交響曲盤について書き込んだのですが今回はチャイコフスキー「悲愴」交響曲の1996年ライブ盤について少し触れたいと思います。周知の通り岩城は1956年指揮者デビューをこの「悲愴」交響曲で果たしておりある意味では彼の一里塚となる曲目であります。本盤は彼が64歳の頃の演奏でNHKSOとの定期演奏の最後だったものらしく大変気迫の入った入魂の演奏かと思います。このコンビによる演奏については早くからTVでも放映され私たちクラシックファンが茶の間で楽しむ時代にもうお決まりの様に馴染んでいた演奏スタイルなので特にこの「悲愴」交響曲についても違和感は無くしかも少なくとも私のベクトルに合った(年月を経て合わされたといってもよい・・・?)演奏であります。演奏タイムは@20’17A8’04B9’23C11’40とどちらかと言えばじっくり型という印象です。第1楽章の突然の強奏からの展開とその荒れ方はコントロールされてはいても凄いものです。第3楽章全奏マーチに入る前のティンパニーの叫びは流石打楽器出身の岩城の面目そのものです。ある演奏会で岩城はこの第3楽章のド派手に終わったところに時として入る拍手を制止する為その制止動作を後ろ手でしたとか聞きました、彼の演奏会場での途中のエピソードはいろいろあったそうです。最終楽章も適度な「泣き」で進め最終コーナーの慟哭抉りも充分聴き応えありますね。全体的には要所を押さえ作品自体の本質を提示した名演と申せましょう。なお、以前1967年録音のやはりNHKSOとの同曲演奏盤(タイムはトータル約46分)があったのですがその方は岩城もまだ若かったのか少し前のめりになり表情もワザとらしいどぎつい処がありオーケストラもアンサンブル不徹底さも手伝って腰の据わった本盤とは趣きが異なっているようでした(若さが物言った演奏でこれはこれで覇気ある演奏とは思いましたが・・・)。いずれにしても本盤演奏は最高ランクにあげて良いと思います。もう一曲黛敏郎の「曼荼羅」交響曲は1960年海外演奏旅行でもしばしば取り上げた岩城初演の今となっては古典名曲のその海外でのライブ録音(モノラル)で演奏タイムは@6’07A11’00で後年1965年録ったステレオ盤の@6’16A10’14と第2楽章に少しタイム的には差があるようで演奏は音質面もあるのか厚みが足りない感じで私は後年盤演奏の方が好きであります。本盤期せずして岩城のNHKSOとの初期と晩期の演奏が入っており興味がありますね。先日 佐藤慶という名優が亡くなりました。この佐藤慶が出演していたNHK大河ドラマで1970年に山本周五郎の「樅の木は残った」があって確か伊達兵部役になって重厚な存在感ある演技をしていたのを覚えておられる方も多いかと思いますがこのドラマの音楽が依田光正作曲のテーマ音楽で演奏が岩城/NHKSOで印象的でもありました、他の出演者も含め中々出来のよいドラマで音楽とともにいつまでも記憶に残っております。ここで佐藤、岩城両氏の冥福を祈らざるを得ない気持ちになっております・・・(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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チャイコフスキー(1840-1893)

1840年:ロシアのウラル地方ヴォトキンスクで鉱山技師の次男として誕生。 1859年:法務省に勤務。 1861年:アントン・ルービンシュタインが設立した音楽教室(1962年にペテルブルク音楽院となる)に入学。 1863年:法務省を退職。 1866年:交響曲第1番『冬の日の幻想』初演。初のオペラ「地方長官」を完成。 1875年:ピア

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