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Winterreise : J.Kaufmann(T)H.Deutsch(P)

Schubert (1797-1828)

User Review :3.5
(3)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
88883795632
Number of Discs
:
1
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

21世紀の『キング・オブ・テノール』
ヨナス・カウフマンのソニークラシカル移籍第2弾。
リート史上に燦然と輝く最高傑作に、現代屈指のテノールが挑む。


そのダークでロマンティックかつ強靭な歌声で今や世界中から引っ張りだこのスーパースター・テノール、ヨナス・カウフマン。そのカウフマンが「ヴェルディ・アルバム」に続くソニークラシカルへの移籍第2弾として放つのは、ドイツ歌曲の最高峰ともいえるシューベルトの『冬の旅』です。
 『冬の旅』は、24曲からなる連作歌曲集でシューベルト歌曲の最高傑作として人気の高い作品ですが、もともとテノールの音域のために書かれたにもかかわらず、テノール歌手が歌うことが少ないことでも知られています。カウフマンによる『冬の旅』は、作品本来の響きを堪能できるのみならず、ドイツ人ならではのドイツ語のディクションの素晴らしさによって、「言葉」が歌の情景とドラマを生き生きと蘇らせるさまと驚異的に多彩な技巧と抜群の表現力を体験することができます。
 カウフマンのソロ・デビュー録音はR.シュトラウスの歌曲集であり、その意味でもオペラとの両輪でドイツ歌曲を重要視してきたことがわかります。当初から歌曲伴奏の名手で長年の共演パートナーでもあるヘルムート・ドイチュがピアノを担当 してきました。ドイチュはミュンヘン音楽演劇学校でのカウフマンの師であり、それ以来20年以上にわたって共演を続けています。シューベルト・アルバムは、デッカ時代の『美しき水車屋の娘』以来2枚目で、今回もドイチュの巧みな伴奏で、厳しく緊張感に満ちた『冬の旅』の世界を表出しています。

「現在私たちの周囲で起こっている怖ろしい出来事を考えると、シューベルトの時代よりも私たちは無感覚になっていることは間違いありません。しかしそれでも、この歌曲集は現在の聴き手をも感動させる力があるのです。何が起こるか理解している私たち演奏者としても、作品から溢れだしてくる感情の波に押し流されそうになってしまいます。『冬の旅』は、ギリシャ悲劇と同じようなカタストロフを感じます。シューベルトは、こうした深い感情を明確にしかも簡潔に表現しています。それゆえ、この歌曲集はいわば私の精神的なバランスを保つようにしてくれるので、私にとって瞑想的な音楽であるともいえるのです。」(ヨナス・カウフマン)

2014年2月20日、カウフマンとドイチュはニューヨークのカーネギー・ホールでデビュー・リサイタルを行ないます(「冬の旅」ではない、ミックス・プログラム)。その後3月28日のバルセロナ・リセウ大劇場を皮切りに、ジュネーヴ大劇場(3/30)、ベルリン・フィルハーモニー(4/1)、グラーツ・ムジークフェライン(4/4)、ロンドン・ロイヤル・オペラ(4/6)、パリ・シャンゼリゼ劇場(4/8)、プラハ・スメタナ・ホール(4/10)、モスクワ音楽院大ホール(4/12)、ミラノ・スカラ座(4/14)と『冬の旅』を携えてヨーロッパ・ツアーを行なうことになっています。(SONY)

【収録情報】
・シューベルト:連作歌曲集『冬の旅』 D.911

 ヨナス・カウフマン(テノール)
 ヘルムート・ドイチュ(ピアノ)

 録音方式:ステレオ(デジタル)

【ヨナス・カウフマン】
1969年7月10日、ミュンヘン生まれ。ミュンヘン音楽大学卒。1993年デビュー。2001年からチューリッヒ歌劇場のアンサンブルとして頭角を現す。2006年のメトでのアルフレード、コヴェント・ガーデンでのドン・ホセで世界的にブレイク。現代屈指のテノール。

Track List   

  • 01. Gute Nacht
  • 02. Die Wetterfahne
  • 03. Gefrorne Tranen
  • 04. Erstarrung
  • 05. Der Lindenbaum
  • 06. Wasserflut
  • 07. Auf dem Flusse
  • 08. Ruckblick
  • 09. Irrlicht
  • 10. Rast
  • 11. Fruhlingstraum
  • 12. Einsamkeit
  • 13. Die Post
  • 14. Der greise Kopf
  • 15. Die Krahe
  • 16. Letzte Hoffnung
  • 17. I'm Dorfe
  • 18. Der sturmische Morgen
  • 19. Tauschung
  • 20. Der Wegweiser
  • 21. Das Wirtshaus
  • 22. Mut
  • 23. Die Nebensonnen
  • 24. Der Leiermann

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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ヨナス・カウフマン。いい歌手ではあるんで...

投稿日:2021/07/11 (日)

ヨナス・カウフマン。いい歌手ではあるんですよね、確かに。ただ、なぁ....巧い人、という印象ではあります。でも、リートに関していうと、その巧さが却って曲によってはマイナスに働く面もあると思います。この「冬の旅」に関して言えば、その悪い方が出てしまう部分があって、歌曲集全体のまとまりというかグランドデザインのようなものが見えにくくなっている面はあると思います。一言で言えば「向いてない」ということでしょうか。例えば「詩人の恋」のような歌曲集であれば、こういう行き方でもいけると思いますし、或いは生で聞けばそれなりに楽しめるのかも知れませんが、録音でこれを選ぶかどうかは悩ましいと思います。

Verdi さん | 神奈川県 | 不明

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この声はテノールとはおもえません。あえて...

投稿日:2017/02/15 (水)

この声はテノールとはおもえません。あえて言えば暗い声のテノール。 シュライヤー、テノールのほうがしっくりします。暗い声ならバリトンのディスカウのほうがいい。幾度きいても心にはいってきません。このCDの良い点は伴奏の素晴らしさか?

なかのも さん | 東京都 | 不明

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これはすばらしい。若者の血を吐くような真...

投稿日:2014/06/03 (火)

これはすばらしい。若者の血を吐くような真情吐露なので、これくらい芝居がかってもよろしい。F=Dですら平板に感じてしまいそう。中には表現過多との拒否反応もあることでしょう。しかし、それはそれ。本来テノールのために書かれながら、何故かバリトン主導になっていた名歌曲集。「おやすみ」はいささかハイ・バリトンぽくてびっくりの発声でしたが、その多様な表現は聴いていて心地のよいものです。出来得ればDECCA時代に録音しておいて欲しかったですがね。脱帽です。

オペラかじり虫 さん | 兵庫県 | 不明

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