シューベルト(1797-1828)

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CD 輸入盤

交響曲全集 ミンコフスキ&ルーヴル宮音楽隊(4CD)

シューベルト(1797-1828)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
V5299
組み枚数
:
4
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

シューベルトの交響曲全集
ミンコフスキ&レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル


ミンコフスキの待望注目の新譜の登場! 2012年3月に、ウィーンのコンツェルトハウスでの、シューベルトの交響曲全曲演奏会のライヴ録音です。
 ミンコフスキとレ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル−グルノーブルといえば、昨年のレコード・アカデミー大賞受賞のコンビ(ハイドン:交響曲集 V5176)であり、さらに、7月末にアンサンブル金沢と素晴しく精緻なフランス音楽を聴かせてくれたミンコフスキの新譜というだけに、期待が高まります!
 シューベルトの初期の6つの交響曲は、シューベルト16歳の1813年から1818年にかけて作曲されました。第4番は歌曲『魔王』の後、1816年4月に作曲されたものですが、ミンコフスキは「ハイドンの『十字架上のキリストの最後の七つの言葉』を思い起こさせる。『悲劇的』という副題がついてはいるが、この作品はドラマティックなもの、というよりも、宗教的なインスピレーションに基づいたものだ」と語ります。
 初期の6作から5年ほどの間をおいて書かれた『未完成』について、ミンコフスキは、「ロ短調という調性で、作曲者は、彼自身のことや、彼の運命についてのかなしみを語っている。彼は新しい扉を開け、そしてその先には、底なしの暗い裂け目があり、それはアンダンテの絶望的なピアニッシモであらわされているようだ。シューベルトの交響曲の中で初めて、シューベルトの音楽に特有のあの哀しみの昇華、胸が苦しくなるような光景がみられる。弦楽五重奏曲や『死と乙女』の緩徐楽章にもどこか似ているようだ」と語ります。
 楽器配置は、ヴィーンの伝統に基づき、ヴァイオリンは指揮者の両脇に、コントラバスは指揮者の正面に配置。オーボエもウィーン仕様で、鼻にかかったような、柔らかな音色です。コントラバスは、通常は4台ですが、第5番では2台のみ。そして、『グレート』では、「シューベルトの野心があらわれており、ハイドンの天地創造やベートーヴェンの第九のような何かがある」として、5台のコントラバスを採用。さらに、第1フルート、オーボエ、第2クラリネットを倍増、ファゴットを強化し、各楽器が3人となることで、ブルックナーのような、どこかオルガンのようなスケールの音色が生まれています。
 ミンコフスキの緻密なスコアの読み込みと洞察には興味が尽きません。そして、とくに初期6作品での演奏の溌剌としたリズム、『未完成』と『グレート』でとりわけ生々しく感じられるシューベルトの人間味の表出など、現代のぞみうる最高のシューベルトの交響曲全集がここに完成しています。(キングインターナショナル)

【収録情報】
シューベルト:交響曲全集
CD1
・第3番ニ長調 D200 (1815)
・第1番ニ長調 D82 (1813)
・第2番変ロ長調 D125 (1814-1815)
CD2
・第5番変ロ長調 D485 (1816)
・第4番ハ短調 D417『悲劇的』 (1816)
CD3
・第7番ロ短調 D759『未完成』 (1822)
・第6番ハ長調 D589 (1817-1828)
CD4
・第8番ハ長調 D944『グレート』 (1825?-1828)

 レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル−グルノーブル(ルーヴル宮音楽隊)
 マルク・ミンコフスキ(指揮)

 録音時期:2012年3月
 録音場所:ウィーン、コンツェルトハウス
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

*交響曲のナンバリングおよび演奏は、ベーレンライター版による

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Adagio Maestoso - Allegro Con Brio
  • 02. Allegretto
  • 03. Menuetto. Vivace
  • 04. Presto Vivace
  • 05. Adagio - Allegro Vivace
  • 06. Andante
  • 07. Menuetto: Allegro
  • 08. Allegro Vivace
  • 09. Largo - Allegro Vivace
  • 10. Andante
  • 11. Menuetto: Allegro Vivace
  • 12. Presto Vivace

ディスク   2

  • 01. Allegro
  • 02. Andante Con Moto
  • 03. Menuetto: Allegro Molto
  • 04. Allegro Vivace
  • 05. Adagio Molto - Allegro Vivace
  • 06. Andante
  • 07. Menuetto: Allegretto Vivace
  • 08. Allegro

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第6番までの6曲と『未完成』の間には大きな...

投稿日:2012/11/03 (土)

第6番までの6曲と『未完成』の間には大きな断絶があることを改めて思い知らされる。それがまさしく全集として聴くことの妙味。第6番まではきびきびしたテンポ、鋭いアクセントで典型的なピリオド楽器オケらしい演奏。しかもブリュッヘン、インマゼールら先行するピリオド派全集と比べても、音色に対するセンスの鋭敏さ(シューベルト得意のかなり唐突な転調が実に映える)、初期ロマン派の音楽には欠かせないリズムの弾み(ドイツ語で言うSchwung)、この2点でさらに凌いでいる。しかし『未完成』第1楽章になると、アクセントの鋭い打ち込みは変わらないが(これはベーレンライター版の特徴でもある)、テンポはむしろ遅めで深沈たる味わいがある。『大ハ長調』になると管楽器は3管編成にして、もはや古典派の交響曲ではなく、ブルックナーやマーラーにつながる大交響曲というアプローチだ。第1楽章冒頭のホルンの主題など、たっぷりしたテンポだし、第1楽章主部もさほど速くならない。そして第1楽章末尾の序奏主題の回帰は、フルトヴェングラーやヴァントのように、完全にテンポをアンダンテに戻して終わる。つまり、フルトヴェングラーのようなロマンティックな解釈とピリオド・スタイル、両方の「いいとこ取り」を狙った実に興味深いアプローチ。悪くすればどちらも中途半端になりかねないところだが、私はかなりのところまで満足した。終楽章最後の音ももちろんディミヌエンドではなく、短く強いアクセント。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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