シェーンベルク(1874-1951)

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DVD 輸入盤

『モーゼとアロン』 デッカー演出、ボーダー&ボーフム響、デュージング、コンラート、他(2009 ステレオ)

シェーンベルク(1874-1951)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
2058178
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD
その他
:
輸入盤

商品説明

シェーンベルク『モーゼとアロン』
ルール・トリエンナーレ・ライヴ!
迫力あるヴィリー・デッカーの演出!


タイトルは有名なものの、なかなか見ることのできないオペラの代表格でもあった『モーゼとアロン』のDVDも、ギーレンガッティに続いてこれで3つ目。今回は大舞台での迫力ある映像を楽しめます。

【シェーンベルクの傑作】
『モーゼとアロン』は、旧約聖書の「出エジプト記」に基づき、十二音技法を用い、たった一つのセリー(音列)だけで全体が作られているという驚異的な方法で書かれています。大人数の合唱と管弦楽を必要とするため、演奏・アンサンブルもきわめて難しく、上演にあたっては入念な練習が必須とされています。

【ルール・トリエンナーレ】
今回登場するDVDは、2009年にルール・トリエンナーレで上演され大きな話題を読んだ舞台のライヴ収録映像となります。ルール・トリエンナーレは、ドイツ西部のルール地方にある工業都市ボーフムを中心に、エッセン、デュースブルク、グラッドベックで2002年より毎年開催されているフェスティヴァルです。世界的な芸術フェスティヴァルとルール地方の工業遺産を結びつけるというアイディアから、巨大な機械工場やコークス工場を再開発した個性的な上演会場を舞台にインパクトのある上演がおこなわれてきました。

【演出家ヴィリー・デッカー】
シャイーの『ドン・カルロ』、クーラの『オテロ』、サルミネンの『ボリス』、ネトレプコの『椿姫』などといったDVDでも話題のドイツの演出家ヴィリー・デッカーによる舞台は視覚効果豊かなもので、モーゼの杖が化けた大蛇のスペクタクル場面や、男女裸の場面など、内容に即した展開は音楽への理解を大きく助けてくれます。

【モーゼ役デュージング】
モーゼ役のデイル・デュージングは、かつてベルンハルト・クレーが指揮したツェムリンスキーの抒情交響曲(廃盤)での歌唱が印象的だったほか、ベームが1977年にザルツブルク音楽祭で指揮した『ドン・ジョヴァンニ』でのマゼット役などというものもありました。今回の上演でもモーゼの苦悩を老練の演技で見せてくれます。

【指揮者ミヒャエル・ボーダー】
1958年ダルムシュタット生まれのドイツの指揮者。近現代音楽からオペラまで幅広いレパートリーを持ち、ウィーン国立歌劇場ではすでに『ヴォツェック』『ルル』『エレクトラ』『マイスタージンガー』『影の無い女』のほか、シェーンベルクの『ヤコブの梯子』、ライマン『メデア』なども上演しています。現在はマドリードのリセウ歌劇場の音楽監督を務めるボーダーはムソルグスキーの『ホヴァンシチナ』のDVDもありました。

【収録情報】
シェーンベルク:歌劇『モーゼとアロン』

 モーゼ:デイル・デュージング(Br)
 アロン:アンドレアス・コンラート(Ten)
 少女:イルゼ・エーレンス(Sop)
 病める女:カロリーナ・グモシュ (Ms)
 若い男:フィンヌル・ビャルナソン (Ten)、他
 ルール・コーアヴェルク
 ボーフム交響楽団
 ミヒャエル・ボーダー(指揮)

 装置・衣装:ヴォルフガング・グスマン
 衣装:スサナ・メンドーサ
 照明:アンドレアス・グリューター
 演出:ヴィリー・デッカー

 収録時期:2009年8月
 収録場所:ボーフム、ヤールフンデルトハレ

 収録時間:112分
 画面:カラー、16:9
 音声:PCM STEREO/ DTS 5.0
 字幕:英仏独
 NTSC
 Region All

ユーザーレビュー

総合評価

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ストローブ=ユイレ監督の映画版を含めると...

投稿日:2010/11/23 (火)

ストローブ=ユイレ監督の映画版を含めると三組目の本作の映像だが、デッカーの冴えた演出のおかげで、もともと良かったウィーン国立歌劇場版を凌ぐほどの出来。既に『兵士たち』の上演でも使われていた非常に特異な会場をまず紹介しておくと、20世紀初頭に見本市会場として建てられた体育館のような場所で、両側にヒナ壇のような観客席があり、その間の細長い部分が演技空間。細長い部分の片方の端にオーケストラが陣取る。しかし観客席全体やオケピットすらも可動式であり、この演出では、演技は観客席やオケピットの中ですら行われる。冒頭、暗闇の中からモーゼの声が響いてくると、スポットライトは観客席に座っていた背広姿の男性を照らしだす。第二次大戦後の前衛演劇ではおなじみの手法だが、この男性がモーゼなのだ。第1幕では観客席の壁や、壁が半透明の膜になった箱型の装置などに映像を投影するが、第2幕の乱痴気騒ぎではウィーン版とは逆に、映像に逃げず「四人の裸の乙女」などもト書きそのまま(これが18禁ではなく12禁に過ぎないところにドイツとの国情の違いを感じる)。デュージングはこの役でよく聴かれる深々としたバスではなく、バリトンの声だが、風貌からも役柄にふさわしい。下着一枚、ついには全裸になっての演技者たちの熱演には感服させられるし、合唱団、オケともに完全に作品を手の内に入れている。かつての難解な「現代音楽」も半世紀を経て、見事に演奏者たちに消化されたことを実感できる。きわめて機動的なカメラワークも秀逸。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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