カヴァッリ:聖母マリアの夕べの祈り
イタリア・バロック期の作曲家フランチェスコ・カヴァッリが亡くなる1年前に作曲した「聖母マリア」のための音楽集。これで、既にリリースされている『5つの賞賛されたヴェスプロ集』『聖日曜日のための夕べの祈り』と併せて、カヴァッリの宗教作品を代表する3作品が揃うことになります。
モンテヴェルディの後継者であり、優れた歌劇作曲家としても活躍したカヴァッリは、ヴェネツィア楽派伝統の様式で書かれたマニフィカトが知られていますが、こちらのアンティフォナは2つに分かれた合唱が交互にテキストを歌うシンプルな形式で、自由に旋律を歌わせる歌劇に比べると、比較的厳格な書法で書かれていますが、その中にも美しい旋律が溢れており、当時の教会内を彷彿させる荘厳な雰囲気も味わえます。
ジーニ率いるラ・ピファレーシャは、この時代の作品を専門とするアンサンブル。モンテヴェルディ作品で高い評価を受けています。(輸入元情報)
【収録情報】
カヴァッリ:
● 聖母マリアの夕べの祈り(1675)/マリアのためのアンティフォンとソナタ(1656)
1. 始まりのことば: Deus in audjutorium meun intende
2. アンティフォナ: Ave Maria(アヴェ・マリア)
3. 詩篇109番: Dixit Dominus(主は言われた)
4. アンティフォナ: Beata Mater(祝福された母)
5. 詩篇112番: Laudate pueri(主の僕たちよ、ほめたたえよ)
6. アンティフォナ: Nigra sum(私は黒い)
7. 詩篇121番: Laetatus sum(私は喜んで)
8. アンティフォナ: Laeva ejus(彼の左手)
9. 賛美歌126番: Nisi Dominus(主が家を建てられるのでなければ)
10. アンティフォナ: Speviosa facta es(美しき芸術)
11. 賛美歌147番: Lauda Jerusalem(イェルサレムよ、主を讃めたたえよ)
12. 讃歌: Ave maris stella(めでたし海の星)
13. アンティフォナ: Virgo potens(聖処女の力)
14. カンティクム: Magnificat(マニフィカート)
15. ソナタ 6声
16. Ave regina caelorum(幸いなるかな天の女王)
17. Regina Caeli laetare(レジーナ・チェリ)
18. Salve Regina(サルヴェ・レジーナ)
19. Alma Redemptoris Mater(救い主のうるわしき母)
20. カンツォン 4声
クレマ・クラウディオ・モンテヴェルディ合唱団
ラ・ピファレーシャ(アンサンブル)
ブルーノ・ジーニ(指揮)
録音時期:2016年5月13-15日、10月14日
録音場所:イタリア、Chiesa cistercense di Abbadia Cerreto
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)