エルガー(1857-1934)
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エルガー(1857-1934) レビュー一覧

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商品ユーザーレビュー

398件
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  • 素晴らしい名演だ。エルガーのヴァイオリン協奏曲は、...

    投稿日:2010/12/05

    素晴らしい名演だ。エルガーのヴァイオリン協奏曲は、イギリスの詩情溢れるエルガー最晩年の傑作であるが、それにしてはあまりにも録音点数が少ない。作品の質を考えると、四大ヴァイオリン協奏曲は別格として、ブルッフの第1番、シベリウス、サン・サーンスの第3番、ラロのスペイン交響曲などが続いているが、それらのヴァイオリン協奏曲と同格の名作と言えよう。同曲には、数年前に、同じくSACDマルチチャンネル付きの名演である、ヒラリー・ハーン(コリン・デイヴィス&ロンドン交響楽団)盤(DG)が世に出たが、本盤は、それと同格の名演と言える。何よりも、タスミン・リトルのヴァイオリンが素晴らしい。ヒラリー・ハーンのように個性的なアプローチは薬にしたくもないが、女流ヴァイオリニストならではの情感溢れる抒情美においては、タスミン・リトルの方に軍配をあげたくなる。アンドルー・デイヴィス&ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団も、これ以上は求めないような表現で、イギリスの詩情を感動的に歌いあげており、ヴァイオリン協奏曲のバックとしては、最高の理想像の具現化と言える。併録の小品も、いずれも名演であるが、特に、100年前のヴァイオリン協奏曲のカデンツァをおさめているのは貴重であるし、タスミン・リトル、、アンドリュー・デイヴィス、ひいてはシャンドス・レーベルの同曲への深いこだわりと愛着を感じさせる。録音も、SACDマルチチャンネルによる極上の高音質であり、本名演の価値を高めるのに大きく貢献している。

    つよしくん さん |40代

    11
  • ほとんどの英国人作曲家は、独仏の聴衆から受けが良く...

    投稿日:2010/04/16

    ほとんどの英国人作曲家は、独仏の聴衆から受けが良くない。ヴォーンウイリアムズは「どこがいいのかわからない」と言われ、ブリテンは「教科書みたい」で、エルガーは「どれ聴いても結局最後は英国国歌」など揶揄される。まあ同じ島国、日本人とすればエルガーなんぞ、旋律は流麗だし、和声はノーブルだし、堂々たるフィナーレは感動的で、飽きず聴くことができるのだが。でも30枚ともなれば、いかに何でもつらいかな。しかし、ずるずる聞いてみたが、実にすばらしい。未知の曲が数曲あったが、どれも演奏頻度が少ない理由が作品からは覗えない佳作ばかり。演奏も全てと言って過言ではないほど、それぞれ作品に対する演奏者の深い敬愛のようなものが感じられ、最高。一生のいいお友達となることを保証したい。

    蓮華人 さん

    9
  • エニグマも名演であるが、威風堂々が凄すぎる。冒頭か...

    投稿日:2009/02/15

    エニグマも名演であるが、威風堂々が凄すぎる。冒頭から凄まじい勢いで、ガンガン進んでいき、ショルティ盤やプレヴィン盤等を聴きなれている自分は思わず唖然としてしまった。とにかく全5曲に渡って凄いパッション。特に第1番は打楽器は華やか、弦はうねる、金管は凄まじい咆哮。そして最後はオルガン有りで、約5分50秒という同曲では速めのテンポで駆け抜ける。こんなにも情熱あふれる威風堂々は初めて聴いた。デル・マーはチャイ5を始め名演が多いのでもっと評価されてしかるべき指揮者だと思う。

    ゆう さん

    9
  • エルガーの演奏の最右翼的存在のセットと思います。海...

    投稿日:2006/12/29

    エルガーの演奏の最右翼的存在のセットと思います。海の絵もチェロも有名音源で、加える言葉がありません。小曲も粒よりで、イギリスらしいしっとり感に、バルビ節がのります。暖かい心をくれるクリスマスセットだと思いました。

    北の火薬庫 さん

    8
  • このディスクの発売を知ったときはちょっと仰け反った...

    投稿日:2014/06/02

    このディスクの発売を知ったときはちょっと仰け反ったが、迷わず即買いしてしまった。結果、当りだった。思い起こせばバレンボイム氏も数少ない現役エルガリアンのお一人だったなぁと何故か感慨深い気持ちになった。もともと複雑極まりないこの難曲は、第1番と同様その演奏にほとほと苦労するらしいが、ここでは見事に、しかもたいへんわかり易く、立派な成功を収めている。同曲には往年のバルビローリやボールトといった超名演として名高い人類の至宝が存在するが、バレンボイムのそれは当然ながら愛国心とは別の純音楽的な解釈として、注目に値するディスクである。こういうエルガーがあったってまったく不思議じゃないし、もっともっと演奏されて然るべき音楽だ。録音のクオリティも最上で、まるでスコアの音符たちが手に取るように聴こえるし、だからといって神経質になり過ぎているわけでも決してない。木も見てるし、森も見てる。特筆すべきはその合奏能力の高さで、このエドワード王朝の黄昏をここまで気高く悠々と謳うベルリンのシュターツカペレの技術の高さには、今さらながら恐れ入ってしまった。脱帽。

    ハンドルを左に戻してください。 さん |50代

    7
  • エルガーのチェロ協奏曲は、悲劇のチェリストであるデ...

    投稿日:2012/10/21

    エルガーのチェロ協奏曲は、悲劇のチェリストであるデュ・プレの代名詞のような楽曲であったと言える。エルガーのチェロ協奏曲とともに2大傑作と称されるドヴォルザークのチェロ協奏曲については、ロストロポーヴィチをはじめ数多くのチェリストによって録音がなされ、あまたの名演が成し遂げられている。ところが、エルガーのチェロ協奏曲に関しては、近年では若手の女流チェリストであるガベッタによる名演(2009年)なども登場しているが、デュ・プレの名演があまりにも凄いために、他のチェリストによる演奏が著しく不利な状態に置かれているとさえ言えるだろう。かのロストロポーヴィチも、デュ・プレの同曲の名演に恐れをなして、生涯スタジオ録音を行わなかったほどである(ロストロポーヴィチによる同曲のライヴ録音(1965年)が数年前に発売された(BBCレジェンド)が出来はイマイチである。)。デュ・プレは同曲について、本盤のスタジオ録音(1965年)のほか、いくつかのライヴ録音を遺している。テスタメントから発売されたバルビローリ&BBC響との演奏(1962年)なども素晴らしい名演ではあるが、演奏の安定性などを総合的に考慮すれば、本演奏の優位はいささかも揺らぎがないと言える。本演奏におけるデュ・プレによる渾身の気迫溢れる演奏の力強さは圧巻の凄まじさだ。本演奏の数年後には多発性硬化症という不治の病を患い、二度とチェロを弾くことがかなわなくなるのであるが、デュ・プレのこのような凄みのあるチェロ演奏は、あたかも自らをこれから襲うことになる悲劇的な運命を予見しているかのような、何かに取り付かれたような情念や慟哭のようなものさえ感じさせると言える。もっとも、我々聴き手がそのような色眼鏡でデュ・プレのチェロを鑑賞しているという側面もあるとは思うが、いずれにしても、切れば血が出てくるような圧倒的な生命力と、女流チェリスト離れした力感、そして雄渾なスケールの豪演は、我々聴き手の肺腑を打つのに十分であると言える。それでいて、エルガーの音楽に特有の人生への諦観や寂寥感、深遠な抒情の表現においてもいささかの不足はないと言えるところであり、その奥深い情感がこもった美しさの極みとも言える演奏は、涙なしには聴くことができないほどのものだ。このような演奏を聴いていると、同曲はデュ・プレのために作曲されたのではないかとの錯覚さえ覚えるほどであり、さすがのロストロポーヴィチも、同曲のスタジオ録音を諦めた理由がよく理解できるところである。デュ・プレのチェロのバックの指揮をつとめるのはバルビローリであるが、ロンドン交響楽団を巧みに統率するとともに、デュ・プレのチェロ演奏のサポートをしっかりと行い、同曲の数々の抒情的な旋律を歌い抜いた情感豊かな演奏を繰り広げているのが素晴らしい。併録の歌曲集「海の絵」も、ジャネット・ベイカーの歌唱が何よりも美しい素晴らしい名演と評価したい。音質は、1965年のEMIによるスタジオ録音であり、従来CD盤では音にひずみが生じているなど今一つ冴えないものであったが、数年前にHQCD化されたことによって、音場が広がるとともに音質もかなり鮮明に改善されたところだ。そして、先般、待望のハイブリッドSACD化が行われることによって、更に見違えるような鮮明な音質に生まれ変わったところであるが、今般のシングルレイヤーによるSACD盤は、当該ハイブリッドSACD盤をはるかに凌駕していると評しても過言ではあるまい。音質の鮮明さ、音場の幅広さ、そして音圧のいずれをとっても一級品の仕上がりであり、あらためてシングルレイヤーによるSACD盤の潜在能力の高さを思い知った次第である。いずれにしても、デュ・プレやバルビローリ等による素晴らしい超名演を、超高音質であるシングルレイヤーによるSACD盤で味わうことができるのを大いに歓迎したいと考える。

    つよしくん さん |40代

    7
  • エルガーの音楽が持つ、深い暗闇を思わせるような危う...

    投稿日:2009/08/22

    エルガーの音楽が持つ、深い暗闇を思わせるような危うさを感じさせる演奏はそうはないと思うのだが、バルビローリのこの演奏にはそれがある。交響曲1.2番やデュ・プレによるチェロ協奏曲はもちろんのこと、「エニグマ・ヴァリエイション」の展開にも緊張感が漲っている。そしていうまでもなく、全体を通して歌ごころに満ちているが、特に、ジャネット・ベイカーを迎えての「海の絵」などには、ほのかな翳りが差していて印象深い。

    ライエル さん

    7
  • エルガーのヴァイオリン協奏曲は、いわゆる4大ヴァイ...

    投稿日:2011/07/30

    エルガーのヴァイオリン協奏曲は、いわゆる4大ヴァイオリン協奏曲や、シベリウス、ブルッフ(第1番)、サン・サーンス(第3番)などのヴァイオリン協奏曲と比較すると、その人気は著しく低いと言わざるを得ない。演奏するのに約50分を要するというヴァイオリン協奏曲史上でも最も規模の大きい作品であることや、弾きこなすのに超絶的な技量を要する難曲であることもあって、録音点数が前述の有名ヴァイオリン協奏曲と比較してあまりにも少ないというハンディがあると言えるが、随所に聴くことが可能な英国風の詩情豊かな名旋律の数々や、ヴァイオリンという楽器の可能性を徹底して追及した技巧上の面白さなど、独特の魅力に満ち溢れており、より一層のポピュラリティを獲得してもいいのではないかとも考えられる傑作であると言える。このような状況から、現在に至るまで主要なヴァイオリニストのレパートリーには必ずしもなっていないところであるが、そのような中で若手女流ヴァイオリニストの旗手の一人でもあるヒラリー・ハーンが同曲を録音してくれたのは何と言う素晴らしいことであろうか。本演奏におけるヒラリー・ハーンのヴァイオリン演奏は、持ち前の卓越した技量を惜しみなく発揮しており、全体に漲る気迫や強靭な生命力においては、男性ヴァイオリニスト顔負けの圧倒的な迫力に満ち溢れていると言える。それでいて、楽曲全体に散りばめられた英国風の詩情豊かな名旋律の数々を心を込めて歌い抜いているが、いささかも感傷的に陥って陳腐なロマンティシズムに堕することなく、常に気品のある格調の高さを失っていないのが素晴らしい。これぞまさしくエルガーの音楽の演奏の理想像の具現化と言えるだろう。ヒラリー・ハーンのこのような強靭な気迫や力強さ、そして格調の高い抒情性を併せ持った至高のヴァイオリン演奏をしっかりと下支えしているのが、デイヴィス&ロンドン交響楽団による名演奏であると考えられる。エルガーのヴァイオリン協奏曲の演奏に際しての指揮者とオーケストラとしては、現代における最高峰の組み合わせと言えるところであり、テンポといい、情感の豊かさといい、スケールの雄大さといい、同曲の演奏に必要なすべての要素を兼ね備えた究極の名演奏を行っていると言える。いずれにしても、本演奏は、ヴァイオリニスト、指揮者、オーケストラの三拍子が揃うとともに、後述のような高音質という要素をも兼ね備えた、同曲史上最高の超名演と高く評価したい。併録はヴォ―ン・ウィリアムズの「あげひばり」であるが、これまた素晴らしい名演だ。本演奏においてもヒラリー・ハーンのヴァイオリン演奏は圧倒的な表現力を示しており、彫の深い情感といい、繊細な抒情的表現の抗し難い美しさといい、これ以上は求め得ないような超絶的な名演奏を披露していると高く評価したい。録音は従来盤でも十分に満足できる高音質であるが、より素晴らしいのは同時発売のマルチチャンネル付きのSACD盤であると言える。当該SACD盤の臨場感溢れる鮮明な高音質は、本名演の価値をより一層高めるのに大きく貢献しているのを忘れてはならない。

    つよしくん さん |40代

    6
  • 素晴らしい名演の登場だ。エルガーのチェロ協奏曲は、...

    投稿日:2010/08/08

    素晴らしい名演の登場だ。エルガーのチェロ協奏曲は、ドヴォルザークのチェロ協奏曲と並んで、チェロ協奏曲の2大傑作と評価される不朽の名作である。ドヴォルザークのチェロ協奏曲は、古くはカザルスに始まり、ロストロポーヴィチやフルニエ、女流ではデュ・プレ、現代ではマイスキーなど、名演には事欠かない。しかしながら、エルガーのチェロ協奏曲は、大傑作であるにもかかわらず、デュ・プレの名演だけが著しく突出しており、他の演奏は、デュ・プレの名演と比較すると、かなり落ちる状況にあると言わざるを得ない。ロストロポーヴィチなど、デュ・プレの名演に恐れをなして、生涯スタジオ録音を行わなかったほどである(ライブ録音が数年前に発売されたが出来はイマイチ)。そんなデュ・プレに肉薄する名演が、本盤の登場によって漸くあらわれたと言えるだろう。デュ・プレは、女流チェリストとは思えないような体当たりの凄みのあるアプローチを行っていたが、ガべッタは、むしろ女流チェリストの美点を十分に活かした情感の豊かさが持ち味と言える。それでいて、ここぞという時は、デュ・プレにも匹敵するような力強い表現を行っており、同曲が有する内なるパッションと秋雨にも似たほの暗い深い抒情性を、バランス良く透徹した表現で見事に描き切っている点を高く評価したい。併録の小品もいずれも名演だ。

    つよしくん さん |40代

    6
  • 1番、すごいですね。これ聴いちゃうと他の演奏がまる...

    投稿日:2010/06/12

    1番、すごいですね。これ聴いちゃうと他の演奏がまるで物足りなくなりました。男気満点。かっこよすぎます。

    みたけ さん

    6

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ありがとうございました

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