CD 輸入盤

エルガー:チェロ協奏曲、チャイコフスキー:ロココ変奏曲、ドヴォルザーク:ロンド、森の静けさ ケラス、ビエロフラーヴェク&BBC響

エルガー(1857-1934)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
HMC902148
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


渋みと深み。濃蜜な歌。
ケラスの最新盤はエルガー!
カップリングはノスタルジックなドヴォルザーク
&明るく甘い歌い回しのチャイコフスキー!


ケラス待望の新譜は、エルガーの協奏曲! 冒頭のカデンツァから、渋みと深みの極み。えぐるような、しかし決して力技にならない、研ぎ澄まされたバランス感覚の音色で切々と歌う旋律は絶品。第2楽章では、ビエロフラーヴェク率いるオーケストラが、ケラスの抒情豊かな表情に見事なまでにぴったりと寄り添った表情で応えています。ケラスというと、アルカント・カルテットのバルトークで魅せるような、凄味や、カミソリのような切れ味などが思い浮かぶかもしれませんが、このエルガーは、濃密な歌に満ちていて、ちょっとその表情の豊かさに驚かされるほど。もちろん、いつもの通り、音楽の核心を突く真摯な演奏を展開していることはいうまでもありません。最後の一音まで聴き逃せないような、迫真の演奏の登場です。
 続いて収録されているドヴォルザークも、ノスタルジックで詩情に満ちた『ロンド』と、夢見るような『森の静けさ』など、柔らかな表情で聴かせます。『ロココ主題の変奏曲』は、非常にノーブルな音色と明るい歌い回しで、甘く品格ある世界を展開しています。緩徐楽章でのメランコリーもぐっときます。クライマックスでの速いパッセージも、実に軽やかに完璧に弾きこなしているのはさすがです。
 エルガーでの渋みと深み、ドヴォルザークでの詩情、チャイコフスキーでの明るさなど、ケラスのもつ底知れぬ表情表現力とテクニックを究極まで味わうことのできるプログラミングといえるでしょう。また、ビエロフラーヴェクは、もともとチェロ弾きだったということもあり、ケラスも完全に信頼しているのがわかります。指揮者、ソリスト、オーケストラ全員が、真摯に作品世界に入り込んでいることがわかる力演です。
 チャイコフスキーで、ケラスはフィッツェンハーゲン版を採用。この理由について、「チャイコフスキーが、自身のオリジナル版の通りにこの作品が演奏されることを意図したとはどうしても考えることができませんでした。もちろんチャイコフスキーは、フィッツェンハーゲンが自作を改訂したことについて非難しましたが、それは、改訂したことにではなく、相談もなしに為されたことに対してだったのではないでしょうか。チャイコフスキーは、この版をレパートリーとして暗黙のうちに認めていましたし、自身のスケッチ的なオリジナル版を完成させて、フィッツェンハーゲンの版を排除しようとしたりしませんでした。また、フィッツェンハーゲンの版は非常に成功していると思うのです。」と語ります。(キングインターナショナル)

【収録情報】
・エルガー:チェロ協奏曲ホ短調 op.85
・ドヴォルザーク:ロンド op.94
・ドヴォルザーク:森の静けさ op.68-5
・チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲イ長調 op.33(フィッツェンハーゲン版)

 ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)
 BBC交響楽団
 イエジ・ビエロフラーヴェク(指揮)

 録音時期:2012年5月
 録音場所:ロンドン、BBCマイダ・ヴェール・スタジオ
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

収録曲   

  • 01. Adagio - Moderato
  • 02. Lento - Allegro Molto
  • 03. Adagio
  • 04. Allegro - Moderato - Allegro Ma Non Troppo - Poco Pi Lento - Adagio
  • 05. Rondo, Op. 94
  • 06. Silent Woods, Op. 68, No. 5
  • 07. Moderato Assai Quasi Andante - Thema: Moderato Semplice
  • 08. Variation I: Tempo Della Thema
  • 09. Variation II: Tempo Della Thema
  • 10. Variation III: Andante Sostenuto
  • 11. Variation IV: Andante Grazioso
  • 12. Variation V: Allegro Moderato
  • 13. Variation VI: Andante
  • 14. Variation VII E Coda: Allegro Vivo

ユーザーレビュー

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褒め言葉として「ヘタウマ」という表現があ...

投稿日:2015/04/30 (木)

褒め言葉として「ヘタウマ」という表現がある。技術的にはイマイチだが、その分味がある演奏 という意味だと思うが、このケラスの演奏は、技術的にも最高だし味もある という、まさに理想的な一枚だ。個性を前面に押し出して自己主張しているわけではないのに、音楽そのものに惹きつけられ時間のたつのを忘れてしまう。また曲そのものがそうであるためもあるが、あまり目立たない指揮者の存在もまた、ソリストと同じように「ウマウマ」?だ。まさにイギリス音楽の鑑のような解釈と言える。

エーテルの風 さん | 長野県 | 不明

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なんと深く静かなチェロであろうか。素晴ら...

投稿日:2013/08/31 (土)

なんと深く静かなチェロであろうか。素晴らしい! このようなエルガーのチェロ協奏曲を私は待っていた。 ケラスならではの精神の深さである。 ただ残念なのは、バックのBBCがその深さとは余りにもかけ離れている。 しかし、それ故にケラスの精神の深さと緊張感が際立って聴き取れるのか。

春霞夕靄 さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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エルガー(1857-1934)

近代イギリスを代表する作曲家、サー・エドワード・ウィリアム・エルガーは、1857年6月2日、イギリス中西部ウスター近郊のブロードヒースで生まれました。経済的に恵まれなかったため正規の音楽教育を受けることができず、ほとんど独学で勉強したそうですが、ピアノ調律師で楽器商を営んでいた父親のウィリアムは、生業のかたわら聖ジョージ・ローマ・カトリック教会のオルガニストを務めていたそうですから、やはりその血の

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