受難と復活〜合唱作品集　レイトン＆ポリフォニー、ブリテン・シンフォニア、サンプソン

ラトビアの新たな才能エセンヴァルズ！
サンプソンの神聖な歌声が現代に響く。

2010年に行われたコンサートで、その音楽に接した聴衆と評論家に大きな衝撃を与え、新たな才能の登場を確信させたバルト三国ラトビア出身の作曲家エリクス・エセンヴァルズ。
　エストニアの異才アルヴォ・ペルトからバルト三国のリーディング・コンポーザーの座を受け継ぐであろうエセンヴァルズの合唱作品を歌うのは、英国合唱界の黄金コンビ、スティーヴン・レイトン＆ポリフォニー。
　キリストの受難と復活を題材としたエセンヴァルズの『受難と復活』は、早くもペルトの『ヨハネ受難曲』と並ぶバルト三国の宗教音楽の重要レパートリーと称される2005年作曲の大作です。ポリフォニーのハーモニーの奥から響く世界最高峰の古楽系ソプラノ、キャロリン・サンプソンの神聖なる歌声は、受難の嘆きか、またはその先に待つ光か・・・。その歌声の存在感、あまりの美しさに息を呑むばかりです。
　コンテンポラリー（現代音楽）とは完全に対極に位置するエセンヴァルズの宗教音楽集が、ハイペリオンの2003年度ワールド・セールス・トップに輝いたペルトの『トリオディオン』（CDA67375）の再来となるかも知れません。エリクス・エセンヴァルズ。要注目です。（東京エムプラス）

【収録情報】
エセンヴァルズ：
・受難と復活*
・夕べ
・夜の祈り
・大海の一滴
・幽閉された女の伝説
・長い道

　キャロリン・サンプソン（ソプラノ）*
　ポリフォニー
　ブリテン・シンフォニア
　スティーヴン・レイトン（指揮）

　録音時期：2010年4月10日、12日−13日
　録音場所：ロンドン、ゴスペル・オーク、オール・ハロウズ教会
　録音方式：デジタル（セッション）