アルファーノ:歌劇『復活』
ある年の復活祭の日、若い貴族の将校ドミートリイはおじ夫婦の別荘を訪れ、幼馴染みの身寄りのない同家の下女カチューシャと再会、一時の激情に駆られ純心なカチューシャと肉体関係を結びます。ドミートリイの出征後、子を宿したことが発覚したカチューシャは同家から追放され、その子も失うという不幸に見舞われ絶望の果てに娼婦に身を落とします。さらには殺人の嫌疑で収監されるという転落の人生を歩んで行きますが・・・
プッチーニの未完の遺作『トゥーランドット』の補筆完成版の作者として知られる作曲家、フランコ・アルファーノの歌劇『復活』。世界中で数多く舞台・映画化されることになるロシアの文豪トルストイの代表作の一つ「復活」(1899)に感銘を受け作曲を構想。1904年のトリノ初演で大成功を収め、彼の出世作となりました。この原作の小説は日本でも舞台化され、松井須磨子が劇中で歌った「カチューシャの唄」が1914年に大ヒットしたことでも知られています。
主役カップル、カチューシャとドミートリイに世界中のヴェリズモ・オペラの舞台で引く手あまたの2人、アン・ソフィー・デュプレルとマシュー・ヴィッカーズを起用。フランチェスコ・ランジロッタが導くフィレンツェ五月祭管弦楽団&合唱団とともに、随所にロシア正教の復活の祈りの調べを配し、時にプッチーニやリヒャルト・シュトラウスの音楽をも想起させる劇的で華麗な響きに満ちたこの名作を鮮やかに蘇らせています。(輸入元情報)
【収録情報】
● アルファーノ:歌劇『復活』全曲
カテリーナ・ミハイロヴナ(カチューシャ)…アン・ソフィー・デュプレル(ソプラノ)
ドミートリイ・イヴァノヴィチ・ネフリュードフ公爵…マシュー・ヴィッカーズ(テノール)
シモンソン:政治犯…レオン・キム(バリトン)
ソフィア・イヴァノヴナ:ドミートリーの伯母…フランチェスカ・ディ・サウロ(メゾ・ソプラノ)
マトリョーナ・パヴロヴナ…ロミーナ・トマゾーニ(メゾ・ソプラノ)
年老いた下女頭…ナディア・ピラッツィーニ(メゾ・ソプラノ)
ヴェラ/コラブリョーヴァ…アナ・ヴィクトリア・ピッツ(メゾ・ソプラノ)
フェニーチカ…バルバラ・マルカッチ(ソプラノ)、他
フィレンツェ五月祭合唱団(合唱指揮:ロレンツォ・フラティーニ)
フィレンツェ五月祭管弦楽団
フランチェスコ・ランジロッタ(指揮)
演出:ロゼッタ・クッキ
装置:ティツィアーノ・サンティ
衣装:クラウディア・ペルニゴッティ
照明:ジネヴラ・ロンバルド(オリジナル・デザイン…D.M.ウッド)
収録時期:2020年1月17,21日
収録場所:フィレンツェ、五月音楽祭劇場(ライヴ)
オリジナル舞台制作:ウェクスフォード・オペラ・フェスティヴァル(2017)
映像製作:ダヴィデ・マンチーニ
収録時間:120分
画面:カラー、16:9
音声:PCMステレオ、Dolby digital 5.1
字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
NTSC
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