ベートーヴェン(1770-1827)

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CD 輸入盤

交響曲全集 アバド&ベルリン・フィル(5CD)

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
4690002
組み枚数
:
5
レーベル
:
Dg
:
International
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ベートーヴェン:交響曲全集
アバド指揮ベルリン・フィル

ウィーン・フィルとの全集に続く待望の録音。ベーレンライター版による時代考証的なアプローチが、名人オーケストラのテクニックによって一層引き立てられており、たいへん興味深いできばえとなっています。
 近年おおいに話題を呼んだベーレンライター新校訂楽譜ですが、その校訂者ジョナサン・デル・マーとアバドはごく早い段階から連絡を取り合い、その成果を実際の演奏に反映させていたと言われていますが、いずれもその時点では未出版だった校訂譜の、いわばアイデアを盛り込んだ形であり、律儀なアバドは出典を明かそうとしなかったため、1996年にザルツブルクで第9番をライヴ・レコーディングした時には、第4楽章のピッコロのパッセージを巡ってあらぬ誤解を受けたこともありました。
 そうした実践を経ることによって最終的に実現したこの全集録音は、それだけにきわめて高品位な演奏水準を示しています。その引き締まったフォルムと軽快な推進力、そして要所要所での素晴らしい瞬発力など目覚しいばかりで、19世紀後半から20世紀前半にかけて肥大化したとされるベートーヴェン像を払拭することに成功しています。ラトルとウィーン・フィルによる全集と並んで、現代におけるベートーヴェン演奏のありかたに、ひとつの明確な方向を指し示した全集として逸することができないものと言えるでしょう。

ベートーヴェン:交響曲全集

 カリタ・マッティラ(S)
 ヴィオレッタ・ウルマーナ(M)
 トマス・モーザー(T)
 トーマス・クヴァストホフ(Br)
 スウェーデン放送合唱団
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 クラウディオ・アバド(指揮)

録音:1999年12月〜2000年4月、ベルリン、フィルハーモニーでのデジタル録音[4Dオーディオ・レコーディング]

収録曲   

ディスク   1

  • 01. 交響曲第1番ハ長調op.21 - 第1楽章
  • 02. 交響曲第1番ハ長調op.21 - 第2楽章
  • 03. 交響曲第1番ハ長調op.21 - 第3楽章 メヌエット
  • 04. 交響曲第1番ハ長調op.21 - 第4楽章 フィナーレ
  • 05. 交響曲第2番ニ長調op.36 - 第1楽章
  • 06. 交響曲第2番ニ長調op.36 - 第2楽章
  • 07. 交響曲第2番ニ長調op.36 - 第3楽章 スケルツォ
  • 08. 交響曲第2番ニ長調op.36 - 第4楽章

ディスク   2

  • 01. 交響曲第3番変ホ長調op.55「英雄」 - 第1楽章
  • 02. 交響曲第3番変ホ長調op.55「英雄」 - 第2楽章 Marcia Funebre
  • 03. 交響曲第3番変ホ長調op.55「英雄」 - 第3楽章 スケルツォートリオ
  • 04. 交響曲第3番変ホ長調op.55「英雄」 - 第4楽章 フィナーレ
  • 05. 交響曲第4番変ロ長調op.60 - 第1楽章
  • 06. 交響曲第4番変ロ長調op.60 - 第2楽章
  • 07. 交響曲第4番変ロ長調op.60 - 第3楽章
  • 08. 交響曲第4番変ロ長調op.60 - 第4楽章

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総合評価

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この全集はAbbadoとBPOとの共演の集大成で...

投稿日:2015/02/17 (火)

この全集はAbbadoとBPOとの共演の集大成であり、21世紀のベートヴェン像の提示と言える。小生はかつてライブを主体とする全集を聴いた時にこの演奏の真意を理解できず世評と同様にややネガティヴな評価をしてしまったが、改めて鑑賞して、自らの不明を恥じる次第である。 ここでの演奏は、響きもテンポ、緩急もAbbadoが意図した通りのものであり、これ以外考えられないものであり、BPOが最高度の技術で指揮者の指示に順応していることに感服する。すべてが決まっているという感じで、個々について評価していると際限がないことになるが、敢えて挙げてみると、全ての終楽章が素晴らしく躍動感に溢れている。7番の4楽章のホルンはVPOの時と奏法が異なる部分があるが、これは新校訂版によるからと思われる。 1990年代のBPOとの録音については、ややもすると不完全燃焼ではないか、抑制しすぎではないかと感じさせるものがあったAbbadoであるが、これはまったく違う。 モーツァルト管とのモーツァルトの交響曲につながっていくような、いわば演奏し切ったような達成感に満たされている。

音楽人 さん | 長野県 | 不明

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実力からしてそのブランド力に引けをとらな...

投稿日:2014/07/19 (土)

実力からしてそのブランド力に引けをとらないアバド/ベルリンの全集であるという意味では、★3つ未満であることは在り得ないとは思う。ただ実際聴いてみて、それ以上でもない。ほぼ全曲陽性で、サウンドは分厚く、かつスピード感のある仕上がりになってはいるが、あまりに難無くて、ベートーヴェンの本質が完全に素通りになってしまった感は疑いようもない。うまい表現とも思えないが「物質的には重くても、精神的に軽いベートーヴェン」と言ってみたくなる。

エーテルの風 さん | 長野県 | 不明

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ベートーヴェン聴くならフルトヴェングラー...

投稿日:2011/12/16 (金)

ベートーヴェン聴くならフルトヴェングラーでしょと思っていた自分にとって、この全集ははじめて聴いたときには、正直それほど印象に残りませんでした。それ以降ではバーンスタイン、バレンボイム、コリン・デイヴィス、あと毛色は違うけどガーディナーとノリントン新盤を愛聴してきました。10年経った今、どういうわけかベートーヴェンを聴くならこのセット、という生活です。それはこの透明でありながら迫力のある完璧なアンサンブルこそが、ベートーヴェンの音楽を余すところなく聴かせてくれるからのような気がします。こんな演奏は、このコンビにしかなしえないだけでなく、こんなことが可能だということすら、誰も知らなかった。そんな希有の名演です。この演奏の良さがわかるようになってほんとうに幸せ。

風使い さん | 東京都 | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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