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1 people agree with this review 2011/07/17
フェザータッチのライトでメロウなギター・サウンド。 特に、夏の涼風をスケッチしたタイトル曲や、レコードのB面で軽快に主張していた「Affirmation」、ソフトなタッチでラストを飾る「Lady」など、その後の和製フュージョンの模範ともなったスタイルが、ここにはあります。 フュージョンというジャンルが認知し始めた70年代中期。自分の中では、ポップスの側からアプローチした Paul Simon の『時の流れに』とは反対のベクトルとして、ジャズの側から近づいてきた George Benson のこのアルバムを受け入れていました。
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0 people agree with this review 2011/07/16
小松崎 茂の描く近未来のイラストレーションを想わせるノスタルジックな「I.G.Y.」。スリリングでスピード感あふれる2番バッターの「Green Flower Street」…。 アルバム全体に、ジョージ・クルーニーのモノクロ映画『Good Night,and Good Luck』のような世界観が拡がります。 ジャズ専門の架空のラジオ局を下敷きにしたタイトル曲などは、リズムの刻みやコード進行、コーラスの入れ方や楽器の使い方はもとより、楽曲そのものの構成・展開も含めて、作品の完成度の高さなど、どれをとっても、すべてが完璧です。 ラテンのリズムをベースにしているのに、クールでダークな「The Goodbye Look」などは、キューバ繋がりで、Billy Joel の「ロザリンダの瞳」と相性がピッタリです。 アルバムのラストを飾るライトな小品「雨に歩けば」を聴いていると、温かい雨に洗われるニューヨークの街角の風景が浮かんできたりして、とっても幸せな気持ちになります。
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0 people agree with this review 2011/07/12
祝、EMI 3作品のリマスター盤再発! 3枚の中では、ずーーっと、夏色の亜熱帯アルバム『太陽の季節』が個人的なお気に入りで、この移籍第一弾は、ジャケットのアート同様、ややポップに行き過ぎた感があって、少し空回り気味の印象があります。 そんな中、オープニングのゴージャスな「Good Morning Kiss」などは、爽やかな朝の定番曲「Morning Selection」に勝るとも劣らない渾身の朝歌で、仕事に行きたくない自分の背中を押してくれる1曲です。 もう1曲、和製クリスマス・ソングのセレクションには欠かせない「Flying Santa Claus」も、センチメンタルな名曲です。
2 people agree with this review 2011/06/29
レコード盤を購入した当時から、圧倒されっ放しで35年目を迎えてしまいましたが、完成に至らないサクラダファミリアのように、自分の中でのこのアルバムの理解度は、未だ道半ばといった感じです。 浮遊するリズムと直線的なシュプレヒコールの「ブラック・マン」に8年を費やし、愛に振り回されている日常をあざ笑うかのような「嘘と偽りの日々」に17年、心の奥に潜む情念をえぐり出したような「涙のかたすみで」に25年もかかってしまいました。 「出逢いと別れの間に」など、今まで1度も PartUを最後まで通して聴いたことがありません(レコード盤では前半部分が終わったところで針を上げていました)。まさにアイガー北壁です。 とにかく、底なし沼のようなモンスター・アルバム、個人的には、そんな印象を持っています。 ホップ、ステップ、ジャンプと続いた”最初のフィナーレ”の後のステージに、こんな”人生の鍵”が用意されていたとは…。
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5 people agree with this review 2011/06/28
3,300円と定価が表記された発売当時の2枚組レコード盤は、甘い香りのした絵本のような見開きジャケットとともに、燦めくポップスの宝石箱のような作品集でした。 内ジャケットの3面に描かれた歌詞には、曲ごとに文字色が変えられ、テーマに合わせたイラストや写真がワンポイントととして添えられているなど、細部にこだわりを感じさせるアルバムといった感じでした。 加えて、今野雄二氏のレコーディングのエピソードを交えた解説が実にわかり易く、アルバムの良さが倍以上伝わってくる仕掛けが施されていました。 The Beatles 関係のレコード同様、当時の東芝のスタッフの仕事は、ある意味、完璧でした。 そんな昔話はともかく、30年以上経っても、このアルバムが色褪せないのは、豪奢な色使いのジャケットのせいだけではありません。 すべての楽曲が素晴らしいのです。これ以上何も足す必要もなければ、引く必要もない、ひとつの完成形がここにあるのです。 絶頂期にあった Elton John の溢れる才能が、LP盤2枚分の尺のキャンパスに描いた一大絵巻の大傑作。永遠の名盤がここにあります。
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4 people agree with this review 2011/06/27
レコードを購入した77年当時、そのダイナミックでドラマティックなタイトル曲の完璧さに、誰もが圧倒され、称賛した一大傑作が、このアルバムのタイトル曲でした。 そんな、世間が”巨人、大鵬、卵焼き”的に”右向け右”していた頃、どういうわけか自分は、”阪神、柏戸、目玉焼き”的に2曲目の「New Kid In Town」に惹かれ、アルバムよりも先にシングル盤を買って、毎日毎日、まさに擦り切れるほど聴いていました。自分にとっては、先行シングルとしてラジオから流れてきた「New Kid In Town」の方が遥かに耳障りが良くて、心を揺さぶられるような感動的な名作よりも、聴いていてリラックスできる”ぽっかぽか”な楽曲に心奪われてしまったのです。 そんな経緯もあって、自分の中では、椰子の木が揺れる海岸道路をイメージさせる乾いた涼風のような西海岸系サウンドの佳曲が、一番のお気に入りとなりました。今でも、電子ピアノとアコースティック・ギターが奏でるイントロを聴いただけで、なんとなく幸せな気持ちになります。 遠い昔、新婚旅行で L.A.を選択したのも、そんな心和む風景に出逢いたかったからでした。 アルバムとしても最高峰に位置する名作であり、硬派なタイトル曲以外にも、B面へのプロローグとして引き継がれる「時は流れて」や味わい深い小品「お前を夢見て」、大陸的な拡がりを感じさせる「素晴らしい愛をもう一度」、最後の楽園を切々と唄った超大作「The Last Resort」など、非の打ちどころのない楽曲群が揃えられています。 そんな中にあって、タイトル曲と対極をなす「New Kid In Town」は、軟派で怠惰な緩めのアクセントとなっているような印象ではありますが、ここには、西海岸系サウンドのある種の完成形があるように思います。 もちろん、遅れてきた新参者をクールな視線で捉えたこの曲は、荒廃したアメリカを描いた名盤を支える1曲として、しっかりとした存在感を出しているのです。
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0 people agree with this review 2011/06/26
場末のショーパブのステージに立つ Smokey Robinson のそっくりさん(?)。購買意欲を減退させるような際物ジャケットですが、本物のお宝は、そんな胡散臭い中にこそ眠っていたのです。 オビの”Light Mellow Choice”というサインがなければ完全にスルーしていたアルバムだったのですが、”金澤さんの選択に駄盤なし”と信じて買った1枚が、実に”大当たり”でした。 スタンダード・ジャズ風の「Losing Your Taste For It All」、思いっきりライトでメロウな「Don’t Hold Back Your Loving」、聴く者の心をワクワク、ヂキドキさせてくれる虹色のポップ・チューン「One Man Circus」、などなど。 特にレコード盤ではB面の2曲目以降からラストへと続く、後半30分過ぎからの運動量の落ちないオフェンシヴなパス回しには、正直、圧倒されてしまいました。 メイプル・シロップをたっぷりとかけたホットケーキのようにスウィートな「Changes」、偶然見つけた想い出のスナップ写真のような懐かしい温もりを感じさせる「The Man She Sees In Me」、晴れた日の午後の街を歩く幸せな心象風景をスケッチしたような「Just A Matter Of Time」、穏やかな1日の終わりに聴いていたい「Now They Say You’re Leaving」。 名もないジャンバーが叩きだした、K点越えの大記録が刻まれた復刻盤に耳を傾けてみてはいかがでしょう。
1 people agree with this review 2011/06/25
地球の裏側で海からの涼風を感じながら、南半球のもう一つの大陸であるアフリカの幻影を追いかけている…、そんな不思議な波音に癒されるアルバムです。 個人的には、やっぱりオープニングの「Wave」。イパネマ娘の姿はありませんが、やさしい”波”がとどけてくれる命の水が、渇いた心を潤してくれるようです。 茜色の夕陽をイメージさせるオレンジよりも、幻想的なエメラルド・グリーンの中を疾走するキリンのジャケットに愛着を感じています。
オレンジ色のアイスキャンディーを自慢気に食べている「She’s My Summer Girl」。 ”夏男”たちが”夏用”にコンパイルした”夏色”の12トラックが収められた”夏物”アイテムです。 迷宮の「ノルウェイの森」を抜けると、常夏のサーファー・パラダイスのターキーが待っています。 コンセプト盤『Save For A Rainy Day』がフィットする梅雨の季節が終わったら、群青の海へと向かうドライヴのBGMとして、このアルバムに大活躍していただきましょう。
0 people agree with this review 2011/06/19
オープニングからゾクゾクさせられる良質のAORナンバー「We’re So Close」。昼下がりの街角をそぞろ歩きたくなる「One More Fool」。聴き手の心を捉えて離さない優しくもセンチメンタルなバラード「Savin’ It Up」。何となく Rupert Holmes をイメージさせる「Win Back Your Heart」。小粋でハイセンスな佳曲「Dues」…。 ソングライターとしてではなく、シンガーとしての高い意識で創られたアルバムとして、良質の作品が揃った名盤だと思います。 その昔、FMラジオのAOR特集番組で紹介された Mary MacGregor との息の合ったデュエットが聴ける「Second Chance At Love」が個人的なお気に入りです。ソフトなタッチで描かれたMORのラヴ・ソングではありますが、この曲での彼女に起用は、何よりも”当たり”だったように思います。 この勢いで、セルフ・カヴァー集『Words And Music』も再リリース願いたいものです。
4 people agree with this review 2011/06/19
「売上を伸ばす一番簡単な方法は、1(イチ)、ボーナストラック。」 「Jポップスなんて音楽なんだ、こんなもの聴けば誰だって分かるようになる。」 「秘蔵ライブテイクをどう聴いていくかということ。」 「名盤であることはすべて瞬時に導ける。」 「マスタリングがちょっとでも曖昧になってくると、途中で間違ってくるんだ。」 「初回限定盤が直ぐに売り切れてしまうっていうこと、今日何度も言っておきます。」 「じゃ、いつ買うか?…。今でしょ。」
1 people agree with this review 2011/06/18
前作が”赤盤”なら、本作は”青盤”。レコード盤のインナーから、そんなイメージを持っていました。 前作よりも自身がソング・ライティングに関わった作品が多く、とても親しみやすい楽曲集となっているような気がします。 オープニングのタイトル曲も「恋人達の讃歌」から「愛を歌に込めて」に差し替えられ、果てはアルバム・タイトルまでNo.1ヒットの『思い出の中に』に改題されてしまいましたが、Barry 自身のペンによる渾身の1曲、といった感じで、個人的にはお気に入りのナンバーです。 平均点以上の佳曲ばかりを揃えたせいか、まとまりが良過ぎて、却って端正な顔立ちの優等生的な良盤で片づけられてしまいそうですが、1曲1曲はとてもしっかりと作り込まれていて、とても”いいアルバム”です。 完璧なラインナップのA面を裏返せば、「星への旅人」で勇気をもらい、「想い出の中に」で癒され、「All The Time」で涙する、密度の濃いB面が待っています。CDではノンストップで聴けますが…。
0 people agree with this review 2011/06/05
収録されたアーティストがクレジットされたアルバム・ジャケット。 オープニングの坂本真綾さんが優しい春風のように地好い歌声で囁きかければ、それに続く、Yuming、平井堅、中島美嘉といった個性派シンガーが冨田カラーにアレンジされた楽曲を唄う…、何とも豪華なラインナップのセレクションです。 ラボの佳曲も織り交ぜながら、AI、羊毛とおはな、RIP SLYMEとのコラボレーションまで、充実した冨田ワールドが凝縮された1枚です。 欲を言えば、田中拡邦(MAMALAID RAG)と森大輔の雨歌2曲も絡めてほしかったのですが…。
0 people agree with this review 2011/05/29
90年代の Bill Labounty の渾身の1枚を dreamsville records が実に丁寧にリイシューした、廉価かつ真面目な仕事のディスクです。 ホチキスを使わない織り込みのインナーには、やわらかいタッチのイラストが描かれていて、金澤さんの熱のこもった解説と、しっかりとした対訳が付けられています。 その昔、パイド・パイパー・ハウスの長門さんプロデュースのFM番組(企画もの)で、オープニングに使われていた「Mr.O」のインストゥルメンタル版に再会できたのも、個人的には大きな収穫でした。
個人的には、村上春樹さんの研究&ガイド本としては、最もシンプルで、最もわかりやすい1冊だと思います。 自分も『カンガルー日和』以来の村上ファン(決して熱心な信者ではなく)を続けていますが、不謹慎ながら、昔読んだ小説の細かなディテールや、場合によってはエピソードそのものをも忘れてしまっていたりするのです。 この、ある種ネタばれ集的なガイドブックは、そんなミーハーで緩い村上チルドレンの薄らいだ記憶の糸をしっかりと紡いでくれて、ちゃんと出口まで案内してくれる優れものです。 『長篇小説ガイド』では、【舞台】→【登場人物】→「key words」→「key phrases」と辿っていくうちに、物語の輪郭がくっきりと甦ってきます。 一方、『短篇小説ガイド』を辞書代わりに読んでいると、本棚の後ろに追いやっていた古い単行本を引っ張り出して、ページを捲ってみたくなるから不思議です。 落ち着いた青色でデザインされた表紙もいい感じです。
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