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Review List of 好事家 

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  • 1 people agree with this review
     2016/08/25

    7年前の収録ということもあり画質・音質とも最新のものには及びません。特に音質は硬質かつスケール感がないため、独唱はまだしもオーケストラと合唱がいまひとつで、ワーグナーを満喫するというレベルに達していません。カウフマン扮するローエングリンは水色のTシャツにジーンズで登場し、手には白鳥の人形を持っています。装置も含め万事がこの調子で『ローエングリン』にこの世ならぬ静謐かつ崇高な美しさを求める方には向きません。
    それにしてもヨーロッパの読み替え路線も説得力のあるプロダクションになかなか巡り合えず、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場に行ってオーソドックスな舞台を観て安心するというのがここ数年来のパターンになってしまっています。

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  • 4 people agree with this review
     2016/08/23

    スタートして最初に気付くのは画質・音質の素晴らしさです。私がこれまでに見たBlu-rayの中でも最高といえます。ホモキの演出はシンプルな装置を基本にした読み替えが多く、新国の『フィガロの結婚』のように段ボールを積み上げただけのチープな舞台に失望することもありますが、この『ヴォツェック』は狂気と不条理の世界が遺憾なく表現されています。
    それに加えてルイージの指揮が素晴らしい出来栄えで、彼はイタリア・オペラよりもドイツ系のオペラの方が相性が良いのではと思えるほど、彫りが深く鋭いサウンドをオーケストラから引き出しています。
    声楽陣も意欲に満ちた歌唱を聴かせこの上演に花を添えています。子供の演出が大変興味深いですが、観てのお楽しみにしておきます。

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  • 5 people agree with this review
     2014/12/08

    第4楽章の彫りの深い情感豊かな演奏は、日本のオケもここまで来たかという感動を覚えました。ただ全体を通じてインバルのうなり声がかなり耳障りで、演奏会場ならともかくリスニングルームでの鑑賞にはきついものがあります。

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  • 0 people agree with this review
     2014/09/15

    心に沁みる演奏というのが一番の感想です。といっても決して回想的瞑想的ではなく、年輪を重ねた円熟のアンサンブルが、ベートーヴェン後期の弦楽四重奏曲と同じ地平に立って、聞き手にじっくり語りかけてきます。何とか征服しようとか、演奏すること自体に夢中になっている、といったものとは対極にある練達の出来栄えと思います。録音が演奏の特徴とぴったり一致した落ち着きのある美しさに満ちている点も高く評価できます。

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  • 8 people agree with this review
     2014/09/15

    テルアビブで水死しなければ指揮者の世界はケルテスを中心に動いただろうという言葉が大袈裟ではないと思わせる力作です。とにかく情報量の多い演奏で、スコアを深く読み込み、作品に対する自分のイメージを余さずオーケストラから引き出す才能には驚かされます。ダイナミックでありながら決して力任せではなく、細部まで入念かつ美しく磨き上げられています。40年以上前の録音ですが素晴らしい音質で楽しめます。

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     2014/08/15

    ハスキー・ヴォイスと成熟した女性の色気を感じさせるクレア・マーティンは、私の大好きなアーティストでほとんどのアルバムを購入してきました。本作もベネットのピアノは彼女の個性に寄り添った落ち着きのあるもので好感が持てますが、デュエットはまだしも彼のソロ・ヴォーカルが3曲もあるのはいただけません。下手だとはいいませんが、私はクレア・マーティンが聴きたいので余計なものが収められていると感じました。

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  • 2 people agree with this review
     2014/07/11

    ドヴォルザークの郷愁を誘う美しいメロディを、スマートで洗練されていながら情感豊かな演奏で堪能させてくれる素晴らしいディスクです。メインのコンチェルトはもちろん、前後に収録されている小品(特にロンド)の味わいは格別です。

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  • 4 people agree with this review
     2014/07/10

    演奏・録音とも圧倒的に素晴らしく正直言って驚きました。『ローマ三部作』はSACDにうってつけの作品と思いますが、これまでそのスペックを生かし切ったものは見当たらず残念に感じていました。それがこのアルバムでは最弱音から最強音まで広大なダイナミックレンジで余裕を持って収録されており、オーディオの醍醐味が満喫できます。音質のことが先になってしまいましたが、演奏は東京フィルのベストフォームであるとともに、バッティストーニの底知れない実力を実感しました。若さや勢いに任せたところは全くなく、非常に彫りの深い音楽づくりがなされています。今後、彼の演奏は全て聴きたいと思いました。

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  • 1 people agree with this review
     2014/06/26

    プレヴィンはウィーン・フィルとデジタルで再録音していますが、私はこのロンドン響との演奏の方が好きです。理由はオケの瑞々しいサウンドと、児童合唱を起用したこと、そして英語による歌唱がこの作品にふさわしいと感じられるからです。この音楽に浸っている間、しばし浮世の憂さを忘れられること請け合いです。ちなみにナレーションは入っていません。

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     2014/06/25

    エルガーの協奏曲が始まってすぐに深い感動に包まれ、最後まで一気に聴いてしまいました。その後に収められているカーターとブルッフも非常に彫りの深い演奏で、全体として素晴らしい仕上がりと思います。ワイラースタインの確かなテクニックと情感豊かなソロも絶賛に値しますが、これほど本気度の高いバレンボイムは久しぶりです。録音もダイナミックかつ細部まで明晰で全く文句ありません。

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     2014/06/12

    期待して聴きましたが結果はイマイチでした。まず『春の祭典』から。カットが多く全体で22分くらいです。木管アンサンブルならではの面白さや妙技もあまりなく、率直にいって平板で退屈しました。『展覧会の絵』は少しましで木管の多彩な音色が楽しめますが、ラヴェル編曲の絢爛たるオーケストラ版があるので、その良さがかえって浮き彫りになったという感じです。

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     2014/04/07

    辛口の評が続いていますが私も同感です。特に指揮というかオケに不満が多いです。第1番の冒頭からささくれ立つような味気ない演奏に疑問を感じます。準・メルクルは実演では細部まで神経の行き届いた、それでいて無機的ではない演奏をいつも聴かせてくれるのですが、今回はどうしたのでしょうか。甘いだけのショパンは避けたい、ということなのでしょうか。他の方も指摘されている通り第2番の方が固さがなく楽しめます。フリッターのピアノはもともと情緒過多ではなく研ぎ澄まされたタッチですが、ここでも本領を発揮していると思います。

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     2014/04/01

    まず音質について。セッション録音とされていますが、少し雑然とした音場が広がりライヴのような雰囲気があります。次にオケについて。ベルリン・フィルの密度の濃いがっしりしたサウンドは何とも魅力的で、さすがに世界最高峰だけのことはあると思いました。最後にユンディ・リの感想を持ってきたのは、あまり感心しなかったためです。美しい音と安定感のあるテクニックは評価できますが、ペダルのタッチがイマイチなため詰めが甘いという印象を受けます。これは『皇帝』でもシューマンでも同様で、同じ中国出身のラン・ランやユジャ・ワンとは少し差がついてきたように感じました。

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     2014/03/27

    久しぶりに安心して聴けるブルックナーの『交響曲第9番』に巡り合ったというのが率直な感想です。最近はドゥダメルやネゼ=セガンなどの若手も取り上げていますが、この曲ばかりは円熟したブルックナー指揮者でなければ表現できないものがあると感じました。ゆったりとしたテンポを基調にしつつ楽器のバランスやフレージングに細心の注意が払われていますが、それでいて神経質だったり無機的な印象は皆無です。ロンドン響が指揮者に傾倒して入念な演奏を繰り広げているのも感動的です。若いころからコツコツとブルックナーを手がけてきたハイティンクが、80歳を過ぎてこれまでの大指揮者に伍する境地に達したと賛辞を贈ります。

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     2013/11/04

    レヴァインの復帰を待ちわびていたファンとオケの熱い思いが結実したような感動的な出来栄えです。ライヴのため音は少し硬質ですが鑑賞に支障はありません。10月にカーネギーホール公演第2弾があり聴きに行きました。ヴェルディ『シチリア島の夕べの祈り』序曲、カーター『管弦楽のための変奏曲』、ロッシーニ『ジョヴァンナ・ダルコ』とモーツァルト『皇帝ティートの慈悲』からのアリア(ジョイス・ディドナートMs)、ベートーヴェン『交響曲第7番』というプログラムで、第1弾より一層素晴らしい演奏でした。これも録音していたのでいずれ発売されるかと思います。レヴァインは電動車椅子に乗って登場しそのまま指揮していましたが、上半身の動きはダイナミックで何より音楽は全く衰えを見せず、風格と力感に満ちた演奏を堪能させてくれました。オケと独唱者がいかにレヴァインを尊敬しているかがひしひしと伝わってくるとともに、聴衆の熱狂ぶりも忘れられません。

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