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0 people agree with this review 2012/09/02
「恋はゆらゆら」。 そのフレーズに連れられるように、一気に軽快で爽快な雰囲気に包まれていく。 心地よく耳に残るメロディ。 ピアノとギターの絶妙な音色。 そして、二人のハーモニー。 全てが一体となったからこそ生まれる、最高にキャッチーな一曲。 一度聴けば、そのメロディが耳から離れなくなるはずだ。
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0 people agree with this review 2012/08/26
1つ1つが物語を持った音楽。 そこには、迷いや悩みを抱えつつ、それぞれの想いのために生きる主人公達の姿が鮮明に映し出される。 それぞれがとても印象的で、一見するとこの主人公達は関係を持たないような感じがするが、これらが全て「シアロア」へと繋がる。 いや、正確には「シアロア」を巡る物語がここで繰り広げられていると言った方がいい。 それは、この作品だけではなくもう一つの作品と照らし合わせることで具現化する。 それがコミックス「シアロア」だ。 元々今回のアルバムに収録されている楽曲は、ネット上で毎月漫画と音楽を同時にアップする企画で、既に発表されていたもの。 それをアルバムとコミックの形で同時にリリースをしているため、コミックス「シアロア」を読むことで補間はされるわけだが、これらが一つの流れのある形で収録されることにより、今まで見えなかった世界を感じることができる。 漫画と音楽。 それらは決して遠い存在ではなく、すぐ近くにある存在。 その両方を同じ人達が手がけたら、こんな大きな可能性を持つ。 それを感じずにはいられない作品だ。
0 people agree with this review 2012/08/20
感情をぶつけるように叫ぶ声。 その想いに、聴いた瞬間から惹きこまれていた。 「第三惑星交響曲」を聴いた瞬間に感じたことだ。 だが、ひゅーいさんの魅力はこれだけではないことに、ミニアルバムを聴いて気づかされた。 「人間図鑑」では、心の奥から搾り出すような歌声を聞かせてくれ、そのにじみ出る想いが心を揺さぶり、「3329人」ではリアルな数字を見て感じたことを嘆くように歌いあげ、聴き手をその想いの中に惹き込んでいく。 一曲ごとに移り変わる世界。 そしてそれを感情のままに歌い上げる声。 また一人素敵なアーティストに出会ってしまった。
0 people agree with this review 2012/08/11
日常。 その中には、喜びがあったり、悲しみがあったり。 意識をしていないだけで、色んなことや想いがある。 もしそれを、言葉にするなら。 そしてそれを、音楽にするなら。 きっとこんな形になるのかもしれない。 例えば、リードナンバーの「中村」。 歌いだしはゆっくりなテンポで、今は居ない君のことを思い出し、時が経ってしまった事を嘆いている。 そこからサビの「中村」の言葉をきっかけに曲調が変わり、昔の思い出が映画のように流れ出す。 その中で、今の自分があることは君のおかげであることに気づき、感謝の気持ちを持って別れを受け止めていく。 心情描写もさることながら、曲の展開や優しい歌声、「中村」という印象的なフレーズももあり、詩に綴られた感情に自然と浸ることができる。 これはアルバム全体にも言えることで、一曲一曲にそれぞれの物語・想いがあり、それを最高に演出するための音楽がそこにある。 日常。 それはつまらないものではなく、特別なものであると、坊っちゃんの音楽を聴くと感じずにはいられない。
0 people agree with this review 2012/08/05
はじけっぷりがたまらない! 正直nano.RIPEがこんなはじけた楽曲を作ってくるとは思わなかった。 なので、初めて聴いたときは驚きが先に来てしまったが、いつのまにかその軽快なリズムとはじけた雰囲気に惹きこまれてしまっていた。 夢のような世界と、その夢に引っ張られるように色づいていく現実世界。 そんな詩の世界観は、サウンドと歌声に乗り極上の浮遊感と幸福感を聴き手の耳に残す。 こんな感覚に浸らせれくれたのは、初めてかもしれない。 nano.RIPEの最高傑作。 そういっても過言ではない名曲だ。
0 people agree with this review 2012/07/29
ブリーフ&トランクスがまさかの再結成! さらにシングルリリースとなれば喜ばずにはいられない。 その12年ぶりのシングルがこの「ゴールデンボール」。 哀愁漂うメロディ、伊藤さんと細根さんの絶妙なハーモニー。 これだけなら純粋に切ない楽曲なのだが、そこに”ゴールデンボール”という歌詞を乗せてしまうのが、ブリトラらしい。 それでも最後まで聴くと、不思議な感動を覚えるのが面白い。 ブリトラというと、「青のり」のようなあまりにも細かい視点で捉えた日常生活のような楽曲の印象が強いが、「石焼いも」や「風のとらえかた」といった純粋に切ない楽曲もある。 この曲は、前者のような楽曲が好きなマニアには少し物足りないかもしれないが、ファンならずとも受け入れられる楽曲といえる。 ブリトラ再結成、そしてシングル「ゴールデンボール」。 この1枚から何が始まるか、楽しみだ。
聴いた瞬間に一気に目の前が開けて、手招く声に誘われて歩き出していくような不思議な高揚感。 もちろん歌詞に導かれている部分もあるが、楽曲全体として自信と誇りが満ち溢れていることが何より大きい。 アルバム「V」で自分達を見つめなおし、自分達にできることを追求した答えが、今作にも息づいているのだろう。 軽快なリズムに乗るメロディ。 そして、ストリングスを織り込んだ広がりのあるサウンドに、江畑さんの伸びのある歌声が響きわたる。 今のTRIPLANEが歌うからこそ意味と力を持つ一曲です。
4 people agree with this review 2012/07/16
星野源さんというと、どちからというとバラードの印象が強かった。 そんな印象を良い意味で裏切ってくれたのが、この「夢の外へ」だ。 軽快なリズムに乗る、爽快でキャッチーなメロディ。 PVを見ていてもそうだが、なんだか踊りだしたくなるような不思議な浮遊感がある。 言い換えると、夢のような現実感。 夢の中の輝きを、夢の外へも連れ出して欲しいと願う詩の世界が、曲全体として見事に表現された一曲と言える。 以前からのファンとしては新たな一面が見れつつ、初めての人にはスーッと入っていけるような作品。 この爽快感に是非一度浸ってみて欲しい。
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0 people agree with this review 2012/07/08
アコギの音色から静かに始まるイントロ。 サビに向かうにつれ、歌声と様々な音が加わり、サビに入るとその全てが一気に開放される。 まるで聴いた瞬間に目の前がパッと開くような爽快感を聴き手に与えてくれるよう。 それは、住岡さんの優しく力強い歌声があるからこそ。 一瞬で耳に残る歌声が堪能できるのも、この曲の魅力の一つ。 爽快なメロディと、そこに溶け込みつつ存在感を放つ歌声。 それらが一つになったとき、こんな素敵な曲になる。 それを感じずにはいられない一曲です。
0 people agree with this review 2012/07/01
シンプルなサウンドとアレンジの中に、夏の空気感と絶望、そしてそこから前に進みだそうという決意が垣間見える一曲。 聴き始めから漂う喪失感に少し沈んだ気持ちになりつつも、歌詞の中にも登場する”緑”という言葉が、聴き手に希望を与えてくれる。 ”緑”というのは、夏の生い茂るような草木の色と純粋に捉えられるが、彼らの中では何か特別な意味合いがあるようにも感じる。 だからこそ、聴き手も”緑”という言葉に希望を感じずにはいられなくなるのではないかと思う。 それだけの想いをこめた「into the green」という楽曲は、彼らのメジャーデビューには必要な一曲なのだろう。 だが、それだけが彼らの魅力ではないことが、カップリングに収められている再録の4曲からわかる。 ライブの定番曲を選んだということで、変調があったり叫ぶような楽曲もあったりで、盛り上がりだけでなくこういう楽曲もあるんだと気づかされる。 「into the green」を表に置きつつ、cinema staffというバンドの魅力に浸れる1枚。 とにかく一度手に取り、聴いてみることをオススメしたい。
1 people agree with this review 2012/06/24
静かに揺れる恋心。 繊細なアコギの音色と二人のハーモニーが、言葉にできない想いと伝えたい気持ちを響かせる。 特に二人のハーモニーは絶妙で、木村さんのソウルフルな歌声と木村さんの繊細だけど透き通る歌声が融合したとき、今まで感じたことない音の世界が広がる。 こんな素敵なハーモニーに出会えたのは久々だ。 カップリングの「HE」では一転してキャッチーな曲を聴かせてくれるが、ハーモニーは健在。 楽しげな雰囲気が伝わってくる一曲で、「初恋かぷせる」とのギャップも面白い。 カヴァー曲の「私がオバさんになっても」も含めて、とにかく蜜の素敵なハーモニーが楽しめる一枚。 少し落ち着いて、こんな音楽に浸ってみるのはいかがでしょう?
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0 people agree with this review 2012/06/18
アルバム「COLOR BOTTLE」がとんでもなく熱い作品で、この次にリリースされる作品は一体どんな風になるんだろうと思ってたら、まさに期待通り、いや期待以上の作品が出てきた。 熱すぎる! 前向きという言葉だけではもはや足りない。 全てを解き放ち、前へ前へ前へどこまでも走り出していきたくなるような曲。 「魂ドライブ」とはまた良いタイトルをつけたものだ。 カップリングの「アーミ・アミーコ!アーミ・アムージ」も軽快なロックナンバー。 ”愛する隣人を楽しませたいんだ!”という意味のタイトルどおり、元気と勇気をもらえるような楽曲。 「魂ドライブ」とはまた違う熱さを持った一曲だ。 全身全霊、全力全開のカラーボトルのニューシングル。 カラーボトルの熱さが止まらない!
0 people agree with this review 2012/06/10
リードナンバー「アノニマス」を聴いた瞬間から、今までの曲と何か違うことに気づく。 それは、サウンド。 絶望があるからこその希望を歌う彼らの音楽において、以前はどちらかと言えば絶望寄りの暗いサウンドが印象的だった。 それが今作では、少しだけ明るい印象を持つようなサウンドになっている。 そのため、世界観は大きく変わらないが、聴き手の目に映る景色が少し変わった。 絶望と希望というギリギリのバランスの世界で、光の当て方を変えるだけで、こんなに印象が変わるのかと思わされた。 いい意味で期待を裏切られた作品。 これからのLyu:Lyuを語る上で、欠かすことができない1枚になりそうだ。
1 people agree with this review 2012/06/03
切なくも、優しく温かい。 羊毛とおはな作詞作曲による今作は、どこが影を感じつつ、全てを優しく包んでくれるようなノスタルジックなナンバー。 今まで過ごしてきた日々を想いながら、これでよかったのかなと思う。 大人になり、少しずつ変わっていっても、想い続けたものへ歩み続けたい。 そんな想いを、豊崎さんの歌声が優しく包む。 それはまるで、詩の行間までを埋めるように。 その歌声は、ギターとピアノをメインにしつつ、歌いだしや間奏ではオルガンの音色やハーモニカが入る心地よいサウンドに乗り、聴き手の心に温かさを残す。 「シロツメクサ」のタイトルの通り、いつも側にあって、そっと見守ってくれるようなそんな1曲になっています。
9 people agree with this review 2012/05/28
「マトリョシカ」、「パンダヒーロー」、「結ンデ開イテ羅刹ト骸」。 これらのタイトルを聞いて、ピンと来る人もいるだろう。 これらは”ハチ”名義でニコニコ動画にアップされたVOCALOID楽曲。 その”ハチ”さんが本名の”米津玄師”としてリリースしたのが、今回のアルバム「diorama」だ。 ただし、本名名義ということもあり、このアルバムには前述の楽曲達は収録されていない。 あくまで自らが歌い、表現することで作り上げられる世界。 御伽噺のような詩、キャッチーでありながらクセのあるメロディ、どこか陰のあるような歌声。 それらは、閉鎖的でありながら、確かな生命力を持っているよう。 特に、「ゴーゴー幽霊船」、「vivi」、「Black Sheep」ではそれらが顕著に表れている。 米津玄師としてのファーストアルバム。 ここから始まる彼の音楽に、今後も期待したくなる1枚だ。
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