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Review List of madman 

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     2013/01/13

    ’12年発表。デイヴィッド・リンチやアニエスb.、エールらから寵愛を受け、日本でも高い評価を受けるNYの女性トリオ、AU REVOIR SIMONEのメンバーのソロ・デビュー作。良くないわけはないのはわかっていたけど、良過ぎるではないか(嬉しい悲鳴)!?少しダークで、ダンサンブルなOP曲からラストまで、ソングライティング、サウンドの持つ得もいわれぬ神秘的なアトモスフィアとパーフェクト!非常に優れたSSWであることが窺い知れる。ただ可憐でなく、どこか狂気を含んでいる所が最高にクール。邦盤はボーナス・トラックが3曲も収録。もう絶対ゲットすべき!

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     2013/01/13

    ’11年発表。ポスト・メリーチェインと日本でも何気に評価は高いのにもかかわらず、もう1つブレイクしないのが個人的には残念な男女デュオ。甘くて爽やかな前作とはうって代わり、今作はメランコリックでダークなシューゲイズサウンドが並んでいます。とは言え、独特の軽やかさは健在。往年のメリーチェインのサーフサウンドのライト版と言った風情もあり、楽しめる1枚。

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     2013/01/13

    ’09年発表。バット・フォー・ラッシェズほど異世界or異次元にぶっ飛んだ異端さはないにしても、彼女と同じくケイト・ブッシュを引き合いに出されるこのフローレンス・ウェルチも、現在のUKヤングの中ではぶっちぎりの逸材だ。ライトスピード・チャンピオンのツアーに参加したことなどで日本でも知られるようになった彼女だが、待望のデビュー・アルバムはその期待を軽く上回って私たちを圧倒する傑作。ソングライティング、歌唱力、表現力、個性、プロデュース力…どれを取っても彼女の点数はケタ外れ。「男の子のことしか歌ってない」のに、それを風変わりな歌詞に乗せてこれほどソウルフルに歌える劇場型の女性ロッカーは久しぶりだ。“クール”という既にコンサバな概念に未だに捕らわれているUKメディアや数多のギター・バンドの目を覚まさせる痛快さで、当時22歳という若さが末恐ろしい。彼女の世界観が表れたAのPVも必見です。

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     2013/01/13

    ’01年発表。うわっ、すっげーポップ!オルタナもコアなヘビー・ロックも誰もが口ずさめるキャッチーなポップスもエレポップもクラシックな香り漂うスタンダード・ソングも全部ひっくるめちゃって“ポップ・ソング”に仕立てたところが技ありの3作目。誤解を恐れずに言うなら、よくできた売れ線アルバムだわね。Bなんてファンならずとも感涙の名曲よ、美しすぎて。Fはギャル・バンがカバーしてもカッコイイかも。

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     2013/01/13

    ’05年発表。本作は、美しいアンビエントなトラックに乗せて彼の
    歌が展開される作品。つまり『ヒア・カム・ザ・ウォーム・ジェット』『テイキング・タイガー・マウンテン』『アナザー・グリーン・ワールド』などの実験ポップ性が全面に出た作品の流れに位置するものではない、ということだ。つまり歌ものアルバムでも、モダン・ポップ路線と後のアンビエント路線が同居した傑作『ビフォア・アンド・アフター・サイエンス』の後半部分〜90’sテクノ・カルチャーとの共振性も見せた『ナーヴ・ネット』(92年の作品。ここでもイーノは一部の曲でボーカルを披露している)の延長線上にある作品、というわけである。“アンビエントの布教活動もいいけど、でも…”という思いを常々イーノに対して抱いてきた人にとっては、“でも…”の部分を少しだけ満たしてくれる作品である。

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     2013/01/13

    ’12年発表。デビュー30周年記念プロジェクトのひとつ。1986年に行われたバンド初の武道館公演をリアルに“完全収録”したライブアルバムで、ロックバンドが欲しいものを“完全に収めた”バンドであることも知れる。クールなのに熱い。ポップなのに硬派。優等生もトリコにする不良っぷり。「ライブハウス武道館へようこそ!」は今や武道館ライブMCの定番だが、それがどれだけお決まりじゃなくキマった完璧さだったかを知るがいい。

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     2013/01/13

    ’95年発表。70年代の後半。ニューウェーブが花開いた頃、心あるロック・ファンはみな、これこそ未来のポップ・ミュージックにちがいないと確信した。そのニューウェーブの萌芽ともなった『ロウ』『ヒーローズ』『ロジャー』以来のイーノとのコラボレーションを実現したこのボウイの作品は、まさにその頃に想像された未来のポップ・ミュージックだ。
    多重殺人者をテーマにした明快なコンセプト、目鼻立ちのハッキリとしたメロディ、それを包み込む強迫的なサウンド・コラージュ。ポップだが軽くなく、重厚だが陰鬱ではない。まさに未来は今!だ。
    問題はこの未来が同時にやってこなかった未来だということ。ニューウェーブどころか、ロックという音楽形式自体が過去の遺物となってしまった。
    ジュール・ベルヌが想像した宇宙船は蒸気機関で動いていた。そのことをいま笑うのはやすい。蒸気機関だろうとなんだろうと、その流線型の美しさは変わらない。
    この『アウトサイド』も実に美しい。ボウイの作品としては五指に入る出来だと思う。FやH、Pで涙しないようなら、あなたとボウイは生涯無縁だろう。
    おそらく、この作品にはさまざまな反応が寄せらるはずだ。ロックは過去のもので、そのことに哀切を覚えない人からは無視されるだろう。まだロックが現役だと信じている者からは酷評されるにちがいない。もうひとつの未来を見ることのできる想像力豊かな人間と、ボウイ・ファンを自認する人間であれば、この『アウトサイド』を抱擁することに何を迷うことがあろうか。

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     2013/01/02

    ’12年発表。’13年で還暦を迎える彼が今なお世界中からリスペクトされ続けているのも、しっかりとした作品を作り続けているからだ。高い評価を得た前作『ドリフト』から6年
    ぶりの本作は、チューバサックスなるものをはじめとした珍楽器や空間を活かしたサウンドメイクが異様で、スコットの歌も演劇的だったり妙に生々しかったり、たいへんな鬼才ぶりなのだ。歌詞が読みたいね。そして来日してください〜。

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     2012/12/16

    '12年発表。ビョークの最新作『バイオフィリア』は「人間が潜在的に他の生物との結びつきを求める本能」という意味どおり、リミックス、アプリ、ワークショップなど有機的に広がった。そのリミックス集。シリアの若者に人気の伝統舞曲「デプケ」の雄オマール・スレイマンによる破壊的な一曲だけでも価値あり!アルヴォ・ノト、デス・グリップスなど、お前ら原曲嫌いだろ!と思うが、それこそバイオフィリア。

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     2012/12/16

    '12年発表。解散の危機や活動休止期間を乗り越え、メジャーを離れ、自身のレーベルを立ち上げた7年ぶりの本作。時代が一回りし、グランジの残り香も、初期の所謂「デジ・ロック」路線も、80'sニューウェイブへの憧憬も、なんでもありのアメリカン・オルタナ・バンド最高峰へ。16曲全てが野外フェスに最適化したド派手なサウンドとキャッチーなサビあり。今年のサマソニにも出演。

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     2012/12/16

    '11年発表。華麗かつ壮大。そして暴力的ともいえるすさまじくエモーショナルなパワー。そんな圧倒的音像絵巻に引きずり込まれてしまう。大作映画に匹敵する濃厚なドラマを落とし込み、それらをひとつにまとめあげるフローレンスの創造力とボーカル力にスタンディング・オベーション。衝撃的な1stを上回る会心の2nd、タダモノじゃない存在感が増幅してます。

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     2012/12/11

    '12年発表。デンマークの音響/エレクトロニカ・バンドの4作目はピラミダというゴーストタウンにインスパイアされたもの。現地でフィールド・レコーディングした様々な音源とギター、ベース、ピアノ、ストリングス、ブラス、コーラスなどが融合したサウンドは抒情的で幻想的、ほどよく暗鬱。深みのあるvoも楽曲にドラマ性を与え、映像を喚起する作品に仕上がった。

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     2012/12/10

    '12年発表。グラミー14冠を誇るSSW/Prod.の約3年ぶりの5thアルバム。結婚、出産を経て、様々な心境の変化を迎えたと思われる歌姫。これまで制作陣の起用は極力少なく長年の音楽パートナーであるケリー・クルーシャル・ブラザーズでまとめて来たが、今作では史上最多且つ最上級のコラボレイターを招き、共作に積極的に取り組んでいる。最注目は何と言ってもTHE XXのジェイミー・スミスの起用。素晴らしいプロダクションを披露してます。リードトラックの「NEW DAY」、1stEPで表題曲の「GIRL ON FIRE」の体当たりのスピリチュアルな歌声も鳥肌もの。メガヒットが期待出来そうです。母は、そして女は強し。

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     2012/12/09

    '12年発表。孤独なポストパンク・ギタリストと孤高の深海ダブ・ベーシスト、80年代初頭P.I.L.最盛期のサウンドを作り上げた2人がフジロック出演に続き、フルアルバムを発表!音は30年前の狂気をそのままに老成してしまった混沌ダブ・ロッカーズ!丹田のツボを刺激する超低音ベースと神経を逆なでするカミソリのようなギター、チンピラ系詩人のポエトリーが空間を交錯する音響彫刻。英国の伝統芸!

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     2012/12/09

    '84年発表。髪を切ってイメージ一新。ステージではアコースティック曲も取り上げ、和製トレイシー・ソーンと呼ばれたが、白井良明プロデュースの手にかかって、初のソロはかなり実験的な作品に。白井曲Aでのミニマル路線はパット・メセニー風。キリング・タイムの主要メンバーによるBは、清水一登が加わった後期チャクラを思わせる、マリンバなどが入ったザッパ風ファンクに。ライダーズ周辺組とキリング・タイム組の2つのチームに分かれて半々を構成しており、1曲のみ元YMOのマネージャーだった伊藤洋一の縁で、細野晴臣が曲提供。EはF.O.Eのサウンドをリサイクルした不思議な曲に。

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