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シューベルト(1797-1828)

CD 『冬の旅』 イアン・ボストリッジ、トーマス・アデス

『冬の旅』 イアン・ボストリッジ、トーマス・アデス

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2019年10月27日

    これじゃ歌じゃない、語りに傾きすぎているという批判は当然あるだろう。しかし、ここまでの壮絶な表現主義的演奏は前代未聞。「オブセッションの分析」という副題のあるボストリッジの『冬の旅』についての著書は読んでいる。あれだけの蘊蓄を踏まえてのここでの演奏とはいえ、やはりこれは恐るべき録音だ。それでも前半12曲は、随所にはっとするような切り込みはあるものの、やや抑え目。後半になってからの「霜おく髪」「村にて」といった比較的地味な曲が特に凄いが、その頂点は極度に遅いテンポ(3:36)をとった「からす」。しかし終盤になると、F=ディースカウの録音のうち最も表現主義的なバレンボイム伴奏盤が猛烈に粘っている「宿屋」などはむしろ諦観を感じさせる落ち着いた演奏。「辻音楽師」も浄化されたような淡々とした演奏で、第2部前半に頂点を持ってこようという計算であることが分かる。前回録音では、悪くはないがやや安易な抒情に流れがちなアンスネスのピアノに災いされた感があり、ドレイクのピアノによるDVDの方を好んでいたが、ここでのトーマス・アデスの鋭い譜読みは全く素晴らしい。ブリテン、バーンスタイン、ライマンなど作曲家がしばしば卓越した歌曲伴奏者であるという前例通りだ。

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