ショパン (1810-1849)

CD Nocturnes: Chaplin

Nocturnes: Chaplin

商品ユーザレビュー

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    lovely heart  |  北海道  |  不明  |  2012年12月18日

    普段スタインウェイを聞きなれているためなのか、最初とても違和感が強かったが、2,3回と聞き重ねていくと、このヤマハのピアノはとても良く鳴っているんだということがわかってきました。むしろちょっと響きすぎるのでしょうか。ただベーゼンドルファーを聞いた時にはそれほど違和感は感じないので、このヤマハのピアノがとても個性的なのだろうと思いました。さて肝心のシャプランの演奏ですが、比較的ゆっくりとしたテンポで、じっくりと聞かせてくれます。曲の並べ方が作品番号順ではなく、演奏者の考えがあってのことらしいのですが、聴いた印象ではあまり意図は判然としませんでした。つい私の大好きなフランソワと比べてしまうのですが(フランソワ盤は残念ながら録音が古く、シャプランは同じフランス人ということで期待したのですが)、もっと一つ一つの曲に個性があってもよかったのではと思います。ちょっと退屈しました。今のところ、私にとってのベストはアラウ盤ということになりそうです。

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  • ★★★★★ 

    まるか  |  大阪府  |  不明  |  2011年02月07日

    最初に聴いたときは、違和感がすごかった。エンゲラーとか、ヒューイットの演奏からは聴けないものがある。正しいかどうかは別の話だけど、聴きこむ価値のあるCDだと思う。

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  • ★★★★★ 

    ひのき饅頭  |  愛媛県  |  不明  |  2010年05月08日

    ショパンの死の直後、彼の作品は「不道徳で不謹慎で猥雑なもの」として、演奏の世界から締め出しを食らった。当時音楽は調和と均衡が尊ばれる傾向が強かった。協和音程は神の秩序であり、不協和音程は魔のささやきであった。ショパンはその創作において、例えば長3度→短3度→2度のような、調和された音世界に影を落す音進行や、響きの上に響きを重ねるペダル指定など、世界が不安定に揺らぐかのような音の領域を使用したが、これは当時の人々には違和感として響いたはずだ(これがドビュッシーのように協和音と不協和音を別々の領域に配置したら、また違ったと思う)。協和(神の秩序)が不協和(魔の存在)に侵食されるかのような音世界は、神学の思想がベースになる文化域では敬遠されて当然だ。しかし排除するにはショパンの和声の世界は魅力的すぎた。そこで演奏家はショパンの表層の和声と雰囲気を抽出し、短3度の効果を最大限に引き出すかのようなフレーズ構造を、運指のレベルから曖昧にしてしまい「魔」を抜いてしまった。結果キリスト教的文化圏で喜ばれ、ショパンは受容されていく。こうして近代ショパン演奏は広がっていく。だがそれは音楽としては決して最上級とは言えない。大衆消費社会と近代の演奏家が作り上げた「現代ピアノによる記憶装置としてのショパン解釈」とはそうゆうことだ(ちなみにこの説明は、多少の付け加えはあるが、お年寄り用の通信販売を扱う本の「ショパン特集」にも出てる程度の知識なので、一応お断りを付け加えておく)。さて、シャプランは響きの領域の曖昧な部分に、高い感覚を持つ奏者だ。前回の彼のノクターン録音ではスタインウェイが使われた。音域によって音を使い分けたい場合は最高の楽器だが(彼のドビュッシーはスタインウェイの能力をフルに引き出して初めて可能になる物凄いものだった)、ショパンの開拓した音の領域は、音域の違いを意識したものとは方向が違う。響きの均質さに重点を置いた場合、今回彼がヤマハを選択したのは方向として正しいと思う。曲に元々備わっているはずの、響きの本来の領域を試行錯誤する傾向がある人にとってシャプランは最高のピアニストだろうし、事実響きが好きな人々から支持を集めている。ちなみにそのような多少特化した録音は「採算が取れれば良い」でしか基本作っていない。だからすぐに入手困難になるのかも(笑)。

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  • ★★★★★ 

    レオブルー  |  東京都  |  不明  |  2010年04月27日

    ヤマハのオトも少し係わりあるかも知れないのだけど、演奏全体がサラリと美しくみずみずしい。疲れた眼と肩を冷ませる落ち着きがあり、湿気が程よく薄明るい午後のフィールドの如き情景は、たいした言葉なくともまあ良しとするべきスケールで楽しめる。物足りない人もいるだろうが、かなりこの演奏に浸る心地よさは得難いと感じます。

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