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イベール (1890-1962)

Hi Quality CD 交響組曲『寄港地』、祝典序曲、架空の愛へのトロピズム ジャン・マルティノン&フランス国立放送管弦楽団

交響組曲『寄港地』、祝典序曲、架空の愛へのトロピズム ジャン・マルティノン&フランス国立放送管弦楽団

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    miklos  |  埼玉県  |  不明  |  2021年03月17日

    イベールのCDのリリースが最近増えている。お陰で寄港地以外見るべきものがないというイメージを払拭しつつあると感じる今日この頃だが、50年近く前に先陣を切って寄港地以外の作品の作品を取り上げたのがマルティノンであった。 皇紀2600年記念式典のための「祝典序曲」だが、このマルティノン盤が世界初録音である。良くも悪くも捉えどころのないイベールらしい音楽が初っ端から展開され、最後は一応盛り上がったりもするが、全体として祝典的な雰囲気はどこへ行ってしまったのだろうという気持ちにさせられる。 目玉の寄港地はデュトワと比較してしまうとやや弦楽セクションの響きが硬いような気もするが、十二分に地中海の雰囲気を味わうことができる。 そして珍曲「架空の愛へのトロピズム」である。もちろん世界初録音で、初演をマルティノンが振ったという縁からこの曲を録音したのだろうが、未だにマルティノン以外の盤の録音がないというオマケ付き。調べると9楽章からなるディヴェルメントのような楽曲で、いろいろな音楽の要素を取り込んでいるらしいが、正直色々な要素が25分程度の曲に詰め込まれすぎていて、ごった煮のようになってしまっていて曲に統一感がない。統一感がないのがイベールの特徴の一つともいえるので、仕方ないと言えば仕方ないのだが。これはもう演奏家が悪いとかではなく、楽曲がそのようなものだからとしか言えないのではないだろうか。このような楽曲を50年以上も前に録音したマルティノンには先見の明があったといえる。寄港地以外の楽曲の出来自体は大したことないが、この録音の歴史的意義とマルティノンの先見性を評価して五つ星とさせていただく。

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    風信子  |  茨城県  |  不明  |  2019年01月30日

    有名にして人気組曲”寄港地”を目当てに耳傾けられる向きも多かろう レコード会社もイベールで一枚作るなら是非にも組み込みたい選曲なのだろう だがマルティノンが取り上げたかったのは他の二曲なのだ 大日本帝国の皇紀2600年祝典のための依頼曲”祝典序曲” 何の捻りもない題名にして曰く付きの曲とあっては一般に演奏機会も少なく肝心の日本人ですらほとんど記憶にない楽曲だ だが15分を越える堂々たる序曲であり充実した佳い曲なのだ ”寄港地”がイベール32歳の作品で 彼が世に知られる契機となったものなのに対して ”祝典序曲”を書いた時イベールは50歳であり その円熟は曲の端々に現れている そして何よりも その謎めいた題名からか滅多に聴く機会のない”架空の愛へのトロピズム(向日性)”こそマルティノンが演奏録音したかったものだろう これはイベール67歳の作品で最晩年の一曲と言っていい 演奏時間も25分を要し起伏はあるものの全体は穏健な響きに終始する 劇性もなく形式も自由で掴み所がない だがこれはイベール音楽の総集編なのだ イベールの全てがあると言っていい あなたも如何 

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