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大倉崇裕

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福家警部補の報告 創元推理文庫

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    ねも  |  兵庫県  |  不明  |  04/March/2021

    シリーズ第三弾。基本的に倒叙もので、女性で小柄で刑事らしくない福家が犯罪現場や証言などの細かい矛盾を見つけ、犯人を追い詰めていく。倒叙という点では『刑事コロンボ』の影響が顕著だが、挙動などはブラウン神父を思い浮かべる人がいるかもしれない。 連作なので、マンネリにおちいる危険性があるものの、著者のストーリーテリングの才能でそれを回避している。第1話が2005年に書かれ、2018年にシリーズ第5冊が刊行されていることがそのことを示している。 本書に収録されたのは3編「禁断の筋書」「少女の沈黙」「女神の微笑」。全体に長めの作品が多いが、「少女の沈黙」は200ページほど。「禁断の筋書」も120ページで、それぞれ雑誌掲載は2回にわたっている。「女神の微笑」も100ページほどなので、全体に長めの作品ばかりという印象を受ける。 私は、このシリーズ第三弾までしか読んでいないが、「少女の沈黙」でシリーズ全体の流れが少々変わったのではと感じている。この作品では福家が、一敗、地に塗れかける。さらに、「女神の微笑」ではライバルの登場と思える部分もある。 個人的には「禁断の筋書」までのような路線が好みだが、面白い連作であることは間違いない。

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