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CD ベートーヴェン:交響曲第2番、ストラヴィンスキー:組曲『火の鳥』、モーツァルト:交響曲第34番 カール・ベーム&ベルリン・フィル(1968ステレオ)

ベートーヴェン:交響曲第2番、ストラヴィンスキー:組曲『火の鳥』、モーツァルト:交響曲第34番 カール・ベーム&ベルリン・フィル(1968ステレオ)

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    千葉のアリアドネ  |  千葉県  |  不明  |  2016年10月02日

    没後すでに35年。1/3世紀を超えたというのに、こうしてまた60年代の元気なベームの演奏に接することができ、関係者に対し感謝の念に堪えない。同時発売のブルックナーの方が注目度が高いようだが、こちらもBPOとのドイツ的で、精気に溢れた素晴らしい名演揃いである。ベートーヴェンの2番は晩年ベームが特に好んだ曲で、VPOとのセッション(72)以外に、正規盤だけでも日本公演を含め3種のライブが知られている(演奏時間当盤34分22秒、72VPO35分8秒、78年BRSO34分17秒-老齢を感じさせない素晴しいライブ、80年ザルツブルクVPO37分58秒、80年日本公演VPO36分32秒)。3番と2番の飛躍より1番と2番の差が大きいと語っていたベームの言葉通り、曲の大きさを感じさせる。リズムの弾力性はやはり60年代のベームで、往時のBPO(ベームが指揮するとゲルマン魂が顔を出すなどと言われたものだ)が相手ということもあり、がっしりとした構築性と推進力が表に出る。しかし一方2楽章を中心に「歌」の要素にもこと欠かない。新たな名盤登場と言えるだろう(VPO盤の「歌」と「流れ」の魅力にも抗しがたいものがあるが)。モーツァルトの34番はBPOとのセッション録音(66)とよく似た感じだが、やはり表情、リズムの精彩が上回り、凛として格調高い「ベームのモーツァルト」の魅力横溢。曲が一段レヴェルアップしたかと思わせる。火の鳥は3大バレエでは唯一晩年のベームがしばしば採りあげた曲だが、解釈そのものはVPO日本公演(75)と変わらない(ドイツ系指揮者が振る国民楽派交響詩の感)。演奏時間はVPO盤と63年のケルン放響ライブの中間に位置する。迫力では当盤が勝り、情緒では(筆者は実演を聴いたので思い入れがはいっていようが)VPO盤が勝ると思う。3曲聴き終えて、大曲を取り上げている訳ではないのに、音楽的充実度は極めて高い。聴衆もさぞや満足であったろう。TESTAMENTさんには続編を是非お願いしたい。60年代も勿論、ベームのBPOライブでは70年代にも素晴らしいものが沢山放送された。ファン一同お待ちしています。(追記:当盤の商品説明には今日現在(10月2日)ベームのザツルブルク音楽祭の初登場が1956年との記載があるがこれは誤り。R.オズボーン氏のライナーノーツを誤解したのではないかと思われるが、初登場は1938年(自叙伝「回想のロンド」他)であり、録音でも記念碑的な47年のアラベラ等が存在する。訂正をお願いしたい。)

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