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マーラー(1860-1911)

DVD 交響曲全集 パーヴォ・ヤルヴィ&フランクフルト放送交響楽団(9DVD)

交響曲全集 パーヴォ・ヤルヴィ&フランクフルト放送交響楽団(9DVD)

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    らぷとる  |  東京都  |  不明  |  2021年03月04日

    2007-13年に映像付きで収録された、1・7番を除いてフランクフルト近郊ヴィースバーデン近くにあるエバーバッハ修道院で行われたコンサートの模様。教会のような残響過多になりそうな空間でよくぞ巨大編成オーケストラとコーラスの過剰な音響をクリアに捉えたものだ。演奏は好みが分かれそうで、序盤はさらさらと美しく流しておいて終わりに向けて盛り上げていく傾向がある。10番第1楽章は入っている一方「大地の歌」が入っていないのに「全集」というのはどうか。それと関係あるのか宗教色の強そうな8番が特にあっさりしていて、人によって空疎に響くかもしれない。第二部の荒涼とした雰囲気はテンシュテットの胸を掻きむしりたくなる焦燥感を与えるような演奏にはほど遠く「ひとごと」のように突き放した表現に終始する。終結部に向けてエネルギーを蓄えて盛り上げていく手法は納得できるし爆発もすさまじく、音響的には大満足である。前後するが7番は全編を通して不思議な美しさに満たされて美しさに説得力がある。クレンペラーのとんでもなく引き延ばされたテンポから立ち現れる、9番で描かれる天国とは逆のあの世感は全くない。6番は2楽章スケルツォ、3楽章アンダンテ・モデラートの順で保守的である。7番同様美しさを強調して感動的で、荒々しさを求める向きには少々物足りないかも知れない。1〜5番はCDでも生演奏でも耳にする機会も多い曲で常識の範囲に収まっている。5番の第4楽章や4番の第3楽章は大きな幸福感に包まれる。やはり後半に重点を置くものの終わった途端に力尽きる感じはなく、1、2番でさえ幸せな気持ちに満たされる。3番は希有な名演だと思う。何度でも聴きたい。9番も前半はとばし終楽章を感動的に仕上げるスタイル。10番は1楽章だけだからかひたすら美しく、マーラー全体の終楽章という位置づけなのかも知れない。マーラーは聴いてみたいけどどれもこれも長くて音が大きくてとっつきにくいし誰の演奏を聴いていいかわからない、という人には前半が疲れないし映像の助けもあるのでよい選択ではないだろうか。特に歌のある2〜4、8番は字幕を日本語にできて便利。

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    masashing  |  大阪府  |  不明  |  2016年02月09日

    最近ベルリン・フィルのデジタルコンサートホール(DCH)を始めてからは、マーラー三昧である。さすがにラトルはBPOの底力と相まって「規範」というべき演奏であり、絶品であった。1月29日のフィッシャーの第3番も聞きごたえがあった。ただひとつ、ネルソンスの5番は、コンセルトヘボウ(BDの全集)での1番同様、彼はマーラーを振るべきではないと改めて思った。その他バッハの「マタイ」「ヨハネ」、ラトルのシューマン・ベートーベンなどディスクでしか得られないと思っていたものも見られるので、これではますます寝る暇がなくなる“泥沼入り”だ。 パーヴォがN響に就任し、第1番〜2番ときて次は3番、と思いきや、デュトワが振ると聞いてがっかり。やはり過去第8番を振った因縁か。 パーヴォはN響で、マーラーではなくR,シュトラウスをやる気配はいかがなものか。  それでは仕方なく、とばかり、買う予定のなかったこの全集が、安くなって出たので買ってみた。いつものことながら、これまで1枚ずつ買った人は「ロードショーと三本立ての差だよ」と割り切れるのか。ちなみにシャイーも全集になってから買う予定だ。 各曲については村井氏の解説に詳しいので、ぜひ参考に。 私の感想は、パーヴォ節全開の、歌い踊るスポーティなマーラーで、ベートーベン全集の延長にある。(実はベートーベンはマンネリで好きではないのだが、パーヴォの映像で改めて見直したもの) やや若きバーンスタインを彷彿とさせる面も見え、好き嫌いもはっきりでる。(N響での1・2番では、そこのところが少し影をひそめて、おとなしく模範的なマーラーに聴こえた。) この全集で最もハマったのは7番で、久しぶりに心で拍手した。一方腑に落ちなかったのが4番で、第2・3楽章は「えーなんだこりゃ・・・」。ところが、そのあと4楽章のキューマイヤー(s)は見事に「腑にに落ちた」久々のヒット。あとは6番・8番がすばらしく、9番はいまいち。3番はYouTubeでも見られるもので、模範的だが、マイヤーが特にいい。5番はやや乗りきれない。全体的に演奏・声・合唱すべてレベルが高く、その面ではいうことない。映像と音も模範的。 今のところ1回ずつ聴いただけで、もう一度ゆっくり吟味する必要があるだろう。 ボーナストラックのパーヴォの解説が編集とともに大変よくできていて楽しい。 最後に8番の会場・アルテオーパがエーベルバッハ修道院との記述ミスがある。

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