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DVD アンナ マクダレーナ バッハの年代記 Chronik Der Anna Magdalena Bach: Leonhardt

アンナ マクダレーナ バッハの年代記 Chronik Der Anna Magdalena Bach: Leonhardt

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    northeast57  |  東京都  |  不明  |  2012年01月21日

     ■レオンハルト氏の訃報に接して、本作品に興味を持たれた方々に。 ― 本作品はけして取っ付き易くはないですが、難解そうだからといって敬遠してしまうのはとてももったいない「映画」なのです。確かにレオンハルト等の演奏にのみ興味があるなら少々ズレているかもしれませんが、本作はあくまでもストローブ=ユイレ監督の「映画」なのです。レオンハルトが、誰もが思い出すバッハの肖像画とは「似ていない」のも、本作が「映画」だからです(解説冊子にストローブの語るこの辺の由来が載っています)。  ■ストローブとユイレが、本作を構想し、当時ほとんど無名と言いってよいレオンハルトに出演を依頼したのが1957年。1959年にはショット構成台本等がほぼ完成。ところが資金集めに大変手間取り、ようやく1967年に撮影されました。アート指向の映画に金が集まらないは何時の時代も同じようです。  ■基本的には、時系列にそった主にアンナ・マグダレーナの語りと資料(手紙や楽譜等)、演奏の映像から構成されています。語りも映像も極力演出や感情表現を廃して、非常にストイックで淡々と表現されていきます(全てモノクロ映像なのもその一貫でしょう)。多くのショットは、シーン内では、完全に引きのショットで固定され、演奏者全体を見渡す構図となっています(稀に演奏者にズームしていくものもある)。その固定された引きショットの構図は、演奏者全体や教会の演奏場所、窓や装飾等を配置して、驚くほど緻密につくられており「その場で見ていること」を強く意識させるものだと思います。  ■演奏は全て撮影と同時録音(しかも一部を除き一本マイク)されており、音楽もまた「その場で聴いていること」を意識させるものなのだと思います。さらに、資料研究に基づいた、ピリオド楽器とオリジナル奏法の復元による演奏というレオンハルト等の活動は、ストローブ=ユイレの「その場で見ている」「その場で聴いている」という演出の構造とパラレルな構造にあり、映画全体に重層的な構造を与えているのだと思います(だからこそストローブ=ユイレはレオンハルト等を起用したのではないか?)。  ■最後にもう一度。本作は娯楽的な音楽映画でもないし、演奏の記録映画でもありません。あくまでもストローブとユイレによる「映画」なのです。是非この「映画」を楽しんでください。

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  • ★★★★★ 

    ombredouble  |  東京都  |  不明  |  2012年01月18日

    <映画を撮る>という営為を前にしたストローブ=ユイレの峻厳さにはほとんど畏怖を覚えるほどだが、対するレオンハルトやコンツェントゥス・ムジクスの面々も実に厳しい.彼らの古楽研究が成熟と広がりを見た’70年代以降ではなく、まだ試行錯誤の内にある時期に撮られたことも、この映画の感銘をいっそう深いものにしていると思う.周囲の状況が暴力で満たされたときのひとりの男の反応を描いた作品であるというストローブのコメントも頭の片隅に置くと良い. そのユイレももうこの世になく、レオンハルトも彼岸の人となった.しかしフィルムに残された一瞬は永遠だ.気に入ったらギーレンとの《モーゼとアロン》も見てみてほしい.普通に綺麗な映像を見る、音楽を聴く映画とはちょっと違うのでご注意.

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  • ★★★★★ 

    ひのき饅頭  |  愛媛県  |  不明  |  2010年03月13日

    完全に大量消費社会に背を向けた映画。あくまでも「見る」という行為と「視点」のための映画。「何を言いたいのかわからない」というのは全くその通りで、100人が見たら99人はそう発言すると思う(1000人で999人かもしれない。もっと多いかもしれない)。純粋に「見る」行為のための映画に、シネコン的な映画の特徴である「内容」とか「主張」や「テーマ」「感動」を求めるほうが変だと思う。ラジオ氏が良い事を示唆している。相当に失礼な発言で申し訳ないが、映画「アマデウス」の劇中音楽に対して「この映画制作者達の音楽的な誤解と無理解は相当にひどいなあ」と思えるような人でなければ、このストロープ映画の凄さ、音楽に対す異常なまでの見識の高さは理解できるはずがないと思う(映画「装甲出臼」とは「アーマーで臼」=「アマデウス」のことですね(笑))。バッハ作品に空気のように存在する、大量消費社会に背を向けたかのようなベクトルが共通しなければ、ここまで凄い作品になったか疑問だ。ただし、現在の大量消費社会にレヴィ=ストロース指摘するところの「文化の再解釈」的になじんで、その状況に無自覚な場合。この映画は真逆の価値観で作られており、それが自分の価値観と対立した場合、理解することは無理なはずです(可能ならこの世界で宗教観の違いによる対立なんか無いし、ありえないはずです)。ストロープ映画はそれほど決定的な断絶を生ずる映画ですので、良く知ってから購入すべきです。少なくとも映画「アマデウス」を最後まで苦痛なしに鑑賞できる人は控えたほうが良いと思います(私は「アマデウス」公開時、劇場で鑑賞し、途中退席しました。劇中音楽が苦痛で耐えられなかったのです。そういう変人向きかもしれません)。

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  • ★☆☆☆☆ 

    おんがくか  |  てんごく  |  不明  |  2009年01月10日

    何を言いたいのかまったくわからない映画。ラングのナレーションが音楽と重なってしまい、せっかくの音楽も打ち消されている。ごく僅かだがレオンハルトのオルガン演奏でのペダルさばきが見られるところは見所と言って言えなくもないが、どうせだったらレオンハルトの演奏そのものを映像に残すべきだった。

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  • ★★★★★ 

    ラジオデイズ  |  九島  |  不明  |  2006年12月27日

    ストロープほど「見る」行為に自覚的な映画監督はいない。「見る」行為に関心のある人なら感激物だが、自覚の無い人には退屈だと思う。この映画は若きレオンハルト、アーノンクール、アスベルンなどが出ている。同じ楽器でレオンがゴルドベルグの25変奏、アスがイタリア協奏曲の第2楽章を弾いているが、弾く人によりここまで音色が変わるものかと驚かされる。音楽映画としても、ストロープ監督の異常なまでの見識の高さが分かる。映画「装甲出臼」でのトホホな劇中音楽に満足できる人には全く奨めない。理解できないはずだ。

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