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Smetana (1824-1884)

CD "String Quartets Nos.1, 2 : Pavel Haas Quaretet"

"String Quartets Nos.1, 2 : Pavel Haas Quaretet"

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    ココパナ  |  北海道  |  不明  |  10/March/2021

    スメタナという作曲家を「わが祖国」だけで、わかったような気になってはいけない。私は当盤でそれを教えられた。そもそも、「わが祖国」という、牧歌的、あるいは民族伝承的なイメージのあるスメタナであるが、彼の生涯は苛烈で、特に晩年は疾病により、聴力を失うという悲劇に見舞われた人物である。そして2曲の弦楽四重奏曲は、聴力喪失後に書かれた。ベートーヴェンとの共通性を指摘するのが妥当かどうかわからないが、スメタナのこれらの作品にも、恐るべき精神的な深さを感じさせる諸相が刻み込まれている。もちろん、厳しさ一辺倒というわけではなく、スラブの舞曲に端を発する旋律の挿入もあるが、全体としては、きわめて峻厳だ。そして、パヴェル・ハース四重奏団という、おそらく現在世界最高峰の四重奏団が示したアプローチがとてつもなく凄い。鋭く、一部の隙も無い緊密性と、圧倒的な音圧で、この2曲の楽曲が宿す運命的なものを描きつくしたのである。2曲併せて収録時間が47分というのは、現在の感覚ではとても短く感じられるが、そこで鳴る音楽はきわめて濃密で、聴き手にもたらされる情報の量と質は、とても収録時間で語れるものではない。現代の室内楽界を代表する名録音。

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