交響曲全集 ジンマン&チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団(5CD)
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風信子 | 茨城県 | 不明 | 2017年09月19日
19世紀前期のウィーンはシューベルトのシンフォニーを無視した ハイドンの亜流にして憧れのベートーヴェンとは似ても似つかぬ歪な駄作と判じたようだ 見た目は今風だが100年先の未来音楽を予告してると分かろう筈もないのだから 時代の不興を託ちはしないが シューマンによって開かれたシューベルトの窓から真のシューベルト像を持って翔び立てたのは誰だろう わたしの知る限り ハ長調D944はシューリヒト ロ短調D759はダウスゴーとインマゼール ハ長調D589はブリュッヘンとインマゼール‥ 全集のピリオド・オーケストラは概ね良好でシューベルトの息吹を届けてくれた さらに現代オーケストラの演奏も多数居並ぶ只中へ参入するジンマン&TOZのシューベルトや如何に これは色彩感に富む華やかな全集となった 躍動するリズムの鼓動が心地よく終始ワクワク感を掻き立てる 創意に遊ぶ豊かさを持ちシューベルトを感じ愉しむ精神がオーケストラに行き渡っている 清々しい希望ある魂が蒼穹を伝って先へ先へ進んでいくようだ 聴き遅れたことを後悔している お聴きを3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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