マーラー:交響曲第3番(ロンドン響、1961)、ブラームス:ピアノ協奏曲第1番(アラウ、フランス国立放送管、1962) ホーレンシュタイン(2CD)
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ほんず内閣総理大臣 | 北海道 | 不明 | 2014年04月06日
晩年のセッション録音が有名なホーレンシュタインさんのマーラー交響曲第3番のライヴ。まずは音について。総じて良好だと思います。鮮度こそありませんが、この超大編成をほぼしっかり捉えていて、フルオーケストラのクライマックスもずんと来る迫力だし、ソロの音もはっきり録れてます。ホーレンシュタインさんの特徴である、大鉄槌のような打楽器強打の衝撃もきちんと伝わってきますし、期待以上の状態にてまずは一安心。演奏の特徴ものちのセッションと同じで、じっくり構えて悠揚迫らざるもの。第1楽章がやはり傑作で、陰鬱な雰囲気が最後ですっかり晴れ渡るような見事な盛り上げ方。第1楽章が終わると同時に万雷の拍手が起こるのは当然という感じです(実は70年代までは、この曲の第1楽章終了後の拍手は珍しくない)。第2楽章は早めにすっきりと、第3楽章は伸びやかに歌わせます。第4・5楽章の声楽入りはやや生真面目に進みます。ソロだけは歌いあげていますな。そして一見淡々としつつもラストに向けて盛り上げてゆくフィナーレのすばらしさ。現場で聴いていたら大感激の大名演ではなかったでしょうかな。もちろん拍手大喝采。ボーナスのブラームスは翌年の録音なのにかえって音がやや古めかしく、バランスもちょっと悪い。こちらは私には何とも言えません。メインのマーラーに関して言えば、大変充実したものといえましょう。セッションのを聴いた方ならば比べてみるのもよろしいでしょう。コレクター向けではありますが。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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