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ブルックナー (1824-1896)

Blu-rayオーディオ 交響曲第4番(初稿)、第7番、第8番(初稿) ケント・ナガノ&バイエルン国立管弦楽団

交響曲第4番(初稿)、第7番、第8番(初稿) ケント・ナガノ&バイエルン国立管弦楽団

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    独居人  |  東京都  |  不明  |  2013年10月01日

    Blu-ray Audio のステレオLPCM (96kHz/24bit)を聴いてみた。 第4番「ロマンティック(1874年)」は、第一楽章冒頭の「原始霧」と呼ばれるブルックナー開始でのホルンの豊潤な響きが素晴らしい。 全体的に金管、木管が前に出るバランスだ。 とは言え耳に痛くない柔らかさを保持しているために聴きやすい。 きめ細やかなホールトーンも落ち着いた響きに貢献している。 第7番:第1楽章の冒頭の「原始霧」は殆ど耳をそばだてても聴き取れないくらい。 而してその後若干の性急さに気圧された感のある第一主題が効果的に立ち上がる。 第2楽章冒頭は意外にもあっさりと始まる。 速めのテンポで重さや陰鬱さというものとは無縁である。 ここでの音質も適切なホールトーン効果でホルン、チューバ等が低域から柔らかく包み込むサウンドだ。 ライブとは俄に信じ難い程の超高音質録音である。 第7番はライブのせいか全体を通して若干速めのテンポになっているようだ。 第8番 (1887):第1楽章は非常にゆったりとした歩みで始まる。 だが進むにつれてアッチェレランド等も取り入れて、この辺りは臨機応変に対応している。 この宇宙創世の様な趣のある楽章に劇的な展開で生命力を与えている。 第2楽章で惑星の運動にも似た第一主題はここでもゆったりと開始される。 第3楽章の壮大な叙事詩は天国的な美しさに溢れており、深い悲しみと慈愛を感じさせる。 ナガノは巨匠の域に達したと確信するに足る演奏だ。 第4楽章は第1主題が躍動感を伴って演奏される。 その後は緩急をつけた展開となる。 フィナーレは壮大なクライマックスとなる。 総じてナガノのタクトはゆったりと落ち着いたテンポながらも深い味わいを引き出している。 基本はインテンポで進みながら、随所でアッチェレランドをかけたり、クライマッックスではキッチリと鳴らし切っている。 また長い残響をものともせず、各楽器の分離が凄く良いので官能的とさえ言える音の拡がりを実現している。 そのせいか冗長さ等全く感じさせないうえに、鑑賞後の満足度が非常に高い。 岩盤浴、森林浴、いろんな浴があるが、これは正に音響浴と呼ぶに値するサウンドだ。 セラピーやストレス解消にうってつけだろう。 この辺りはハイレゾ音源の真骨頂だと言える。 版については4、8が第1稿という事で多少のしつこさは感じるが、ブルックナーの気合いの入った想いが伝わってくる。 何よりも作曲者の頭の中で最初に鳴っていた音には興味をそそられる。 f特は豊かな低音、柔らかみのある高音まできっちり押さえてある。 マルチチャンネルは未聴だがその効果たるや絶大なものであると想像するに難くない・・・。 まずい・・・システム構築したくなってきた・・・。

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