ゆうこたなか  |  東京都  |  不明  |  05/September/2016

「プロの魅せ方」で彼の魅力を100％以上引き出した完成度の高いバラード集, 過去の作品に比べてポップス色が濃いと感じました。私はこの方が好きかも。 このアルバムはバラード中心で曲がみんなすごく良くてバランスもよく、オリジナル曲も素敵。とても完成度の高いアルバムだと思います。そしてとにかく歌が上手い。 さらに特筆すべきはその彼の魅力の引き出し方、魅せ方の素晴らしさです。オペラのスタイルをもっと聴きたい方もたくさんいらっしゃるようですが、そういう最終兵器的なものは出し惜しむくらいがちょうどいいんです。 そのオペラは4曲目の「愛は今も」で初めて登場します。しかもこの曲１曲の中でも完結した完璧な魅せ方になっています。1番はポピュラースタイルで通し、曲の中でもアルバムの中でも初めて登場するオペラのスタイルは、2番のサビを１回だけ。そして間奏のあと、半音転調し、ポップスのスタイルに戻り、なんと最後に・・・ 圧巻です。 さらに今回のアルバムで今までになく素敵だと思ったのはクラシックとは違う、ポップススタイルで熱唱をするところ。こんな歌い方までこなしてしまうんですね。女性に比べて男性の方がクラシックとポップスの歌い分けは難しいのではないかと想像しますが、本当に完璧に歌い分けます。 個人的にはテノールよりポップスの熱唱の方が個性が輝くと思います。オペラとは一味違う情熱なども表現できると思います。 繊細な感じが基本的なカラーなのでしょうか？でもとても素晴らしい表現力の持ち主なのできっとまだまだいろんな魅力が隠れているはずです。バラード好きな方には特におすすめ。贅沢すぎるバラード集。絶対に後悔しない一枚です。 さらに、「オペラはちょっと・・・」という方にもおすすめです。