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CD ヴィルヘルム・ケンプ名演集(10CD)

ヴィルヘルム・ケンプ名演集(10CD)

商品ユーザレビュー

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    スナフキン  |  東京都  |  不明  |  2019年03月05日

    「超お買い得」のCDだと思います。 ベートーベンのコンチェルトはいづれも感動が新鮮な演奏。 ケンプというと晩年来日した時の枯れた演奏が思い浮かぶが、ここでは壮年期の骨太の演奏が展開されている。 1953年のケンペン指揮ベルリンフイルは、まだフルトウ”エングラーの時代の熱きゲルマンの魂の歌が聞こえる。 第一番、第二番といったところも、いい曲だなと思わせる、心温まる演奏。 モーツアルトはカール・ミュヒンガーと2曲、カラヤンと1曲。 ミュヒンガーとはオケの録音が貧弱だが、ピアノは素晴らしい。 カラヤンとの1曲も含め、サラサラ流れていくモーツアルトではなく、たっぷり厚みのあるモーツアルト。 ベートーベンとモーツアルトは、おそらくケンプ自身作曲したと思われるカデンツアが使われていて、これが滅法面白い。 リストが意外と面白い。 華麗な技巧曲ではなく、リストがドイツ音楽の後継者であることを示す、骨太のロマンが薫る、やや異色の演奏。 シューマンも抒情性もさることながら、芯が一本通った演奏。 ブラームスは無骨ともいえるが、弾き切れておらず、ゴツゴツして、やや音楽の流れが悪い。 すべてのCDは、協奏曲のあとにソロが入っている。 主にベートーベンの、悲愴、月光、熱情ソナタ、ワルトシュタイン、告別といった、有名どころ。 子の中では熱情ソナタがよい。 肩の力を抜いた演奏故、音楽本来の美しさが際立つ。 

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  • ★★★★★ 

    蓮華人  |  千葉県  |  不明  |  2013年06月12日

    メルブランらしくピアノのソノリティにフォーカスを絞った「マスタリング」。CD1のミュンヒンガーなどあおりを食って、実に薄っぺらい音のオケになってしまっている。しかしソロはピュアで現代的な音質だ。まあケンプを聴くための10枚だから、「いいね」かな。ベートーヴェンでは過度にならず、それなりにオケにも気遣いが…一番と悲愴ソナタだけでも十分元が取れるようなスーパーバジェット箱で、満足度は極めて高い

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  • ★★★★★ 

    mari夫  |  東京都  |  不明  |  2013年06月02日

    超お買い得のセット。ケンペンとのベートーヴェン全集だけでもDG版(音は変わりないと思います)より随分お得。演奏は、何故かソロの曲目の方にはこじんまりと聞こえてしまう不満が残りますが、コンチェルトに関しては、殆どどれもとても良い。実のところ、ケンプは音が軽すぎでスケールが小さいし、コンチェルトなんか向いていないと思い込んで、これまでステレオのコンチェルトも殆ど聴いてなかった(ので比較は出来ません。悪しからず)。でも、これらはそうではない。ベートーヴェンの渋い逞しさ、シューマンのロマン性、ブラームスの古武士の風格、モーツアルトもミュンヒンガーとの2曲の優雅さとカラヤンとの20番の劇性、いずれも聞き物です。

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  • ★★★★★ 

    北の火薬庫  |  北海道  |  不明  |  2012年11月27日

    コンヴィチュニーSKDと組んだプラームス一番の豪演、ケンペンBPOのバックでのベートヴェン協奏曲全集、これにカラヤンBPOのモーツァルトのライブが入る。ベートーヴェンの有名どころのソナタ『悲愴』『月光』 『ワルトシュタイン』『熱情』『告別』も付録でついている。ここまででも十分以上のもとが取れる。また録音もモノラルの安定期のため安心して楽しむことができますよ。

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  • ★★★★☆ 

    嘉田玲奈  |  京都府  |  不明  |  2012年06月29日

    内容は、以前グラモフォンから1950年代の協奏曲集(5CD)として発売いた商品から、リストのピアノ協奏曲第2番をカットし、モーツァルトの協奏曲、ベートーヴェンのソナタ、ブラームスの4つのバラード、ショパンのピアノ曲を加えた構成となっている。グラモフォン盤が廃盤なのでこの発売は大変ありがたい。メインはケンペン指揮によるベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲だが、これは本当に一聴する価値がある。ただ残念なことはCD6の紙ケースとCDレーベル面に作曲者がモーツアルトとミスプリントされていること。正しくはベートーヴェンである。メンブランの10CDBOXには以前から商品化にともなうミスが多く、問題点が一向に改善される様子がない。メーカーには万全の品質管理を願っている。この製造ミスにより評価は星一つ減点とします。

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