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Scriabin (1872-1915)

CD Piano Sonata No.10, Etudes, Preludes, Vers la flamme : Mustonen

Piano Sonata No.10, Etudes, Preludes, Vers la flamme : Mustonen

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    marco  |  東京都  |  不明  |  24/March/2012

    ムストネンはとてもオリジナリティのある弾き方をする人という印象を持っていた。カリグラフィで言うと、ハネのある髭文字の感じ。でもこのスクリャービンでは、そのようなハネは殆どなく、作曲者に寄り添った正攻法の音楽が展開されている。op.8のエチュードは、ロシアンスクールのピアニストでは何気なく腕試しのように流されがちだが、どこかゴツゴツとしたマチエールが、逆にこの練習曲の非凡な構造をあらわにしてくれる。op.13, op.16のプレリュード集は、今ままでショパンの亜流として軽く見られがちだったスクリャービン初期の何気ない小曲の一つ一つに、丁寧な叙情性を持って取り組み、どこか北欧の研ぎ澄まされたピアノ小品のような味わいを醸し出すことに成功している。これは素晴らしい。そして10番のソナタと「炎に向かって」は、彼の指揮者としての資質が、ピアノを越えたヴィジョンを喚起するかのよう。ピアニスティックな効果の先にあるものを明確に意識していることがまざまざと伝わる「溜め」の効いた音楽運びが見事。

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    ジュピター  |  宮城県  |  不明  |  19/March/2012

    ムストネン、やはり只者ではない!スクリャービンの怪しく青白くたゆたい、白熱し、狂気に満ちていく世界と違って、初めて聴いたような新鮮な曲に聴こえるところがさすがである。それはとても明確で芯の通ったムストネン流のスクリャービンがしっかりとたっぷりの美音で主張してくるからであろう。聴きなれたエチュードOp.8-12、ピアノソナタ第10番、炎に向かってなどもこんなように演奏されたことはかつてないのではないだろうか。とにかく雰囲気に流されないひとつひとつが重みを持った演奏であり、初めて聴いたときから「格が違う」と感じたCDであった。ムストネン初のスクリャービンということだが、今後も注目していきたい。

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