Rhapsody In Blue, Piano Concerto, Etc: Slatkin / St Louis So Siegel
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盤鬼hmv11 | 福岡県 | 不明 | 13/August/2011
このCDも随分前に買ったものだが(ブックレットのイラストは今は無きTwin-tower)、購入の参考ともなれば幸いである。結論から述べると、小生にとっては演奏・録音ともに高水準なのであるが、果たして万人受けするかどうかという観点に立てば少々躊躇わざるを得ない。では、まず演奏から。スラトキン率いるSt.ルイス響は申し分ない程に巧い!だが彼の生真面目さ或いは洗練されたアプローチが災いしてか(裏目に出たと云うべきか)、例えばラプソに関しては茶目っ気みたいなものは感じられるが指揮は至ってクールに統率されている。全体を俯瞰して見れば大いに盛り上がってはいるものの迸る汗を感じないのだ。さて録音だが、上記のそうした雰囲気が良く捉えられている。SP後方にフワァ〜と柔らかく展開する様は心地好く、見通しの良い空気感はコンサートプレゼンスを彷彿とさせる見事なものである。元々素性が良い録音だけに、チェスキーレーベルでも一部の音源を採用し独自のリマスターを施してリリースしていたように記憶する。ただ残念なことに、当盤ではオケはまだしもピアノの力感が比較的乏しく芯のある分厚い響きには程遠い。何だかサラッと軽く流しているような印象を受け、品の良いジャズとクラシックのコラボといった風。なかにはBGM的と感じる御仁も居るだろう。しかし前述のように我が家ではTune-upが功を奏し、そこそこ堂々たる鳴りっぷりで大いに楽しんでいる次第である。0 people agree with this review
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