"Violin Concertos Nos.4 and 5, Artur Grumiaux, Manuel Rosenthal & Orchestre Lamoureux"
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金山寺味噌 | 愛知県 | 不明 | 29/December/2015
ベルギー出身でフランスで活躍した作曲家・ヴァイオリニストのアンリ・ヴュータン(1820~81)はヴァイオリンのヴィルトゥオーソとして文字通り世界を飛び回るような多忙な日々を過ごす一方で、作曲家としても精力的な創作活動に勤しみ多くの作品を残した。代表作は7曲あるヴァイオリン協奏曲で、特に第4番と第5番は完成度の高い作品として評価されていて現在でもしばしば演奏されている。 本盤はヴュータンと同じくベルギー出身でフランスで活躍したヴァイオリニストであるグリュミオーがソリスト、ラヴェルの直弟子として知られるロザンタールが伴奏指揮を担当している。同郷の大先輩の作品だけあってグリュミオーも気合いが入っているのか、熱気を感じさせる演奏である。それでいて彼の最大の売り物である優雅で華麗な技巧と甘い美音は決して失われておらず、バランスが取れている。フランコ・ベルギー楽派の正統をゆく名演であろう。ロザンタールの伴奏指揮は堅実でスマート、長年の「相棒」グリュミオーをしっかりと支え名コンビぶりを披露している。旧フィリップス・レーベルによる録音で、音質良好。2 people agree with this review
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