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ロッシーニ(1792-1868)

CD スターバト・マーテル パッパーノ&聖チェチーリア国立音楽院管、ネトレプコ、ディドナート、ブラウンリー、ダルカンジェロ

スターバト・マーテル パッパーノ&聖チェチーリア国立音楽院管、ネトレプコ、ディドナート、ブラウンリー、ダルカンジェロ

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    Deadman returns  |  埼玉県  |  不明  |  2010年11月21日

    ロッシーニのスターバト・マーテルは難しい作品である。名曲であることは疑いないのだが、聴き手がこの作品に何を求めるかによって演奏の評価ががらりと変わってしまうからである。単純に二元論的に言えばロッシーニらしい劇的な歌の饗宴を求めるか、宗教曲としての雰囲気を優先するかということになるが、パッパーノの解釈はその二律背反する要素の両方を満たそう入念に考えられたもので、感心させられたとともに、ある程度の物足りなさを残す結果ともなった。第1曲は宗教曲らしい節度と敬虔さを湛えた演奏で始まる。第2曲のテノール・ソロも随分と抑制の効いた歌で、オペラティックな感興を求める向きにはかなり物足りないだろう。3曲目のデュエットも悪くはないが、ネトレプコ、ディドナートともに声の美しさそのもので勝負するタイプではないだけに大きな感銘には至らない。続く第4曲のバスのソロは柔らかく耳に心地よい。その後、演奏は注意深く宗教曲としての雰囲気を保ちながら、徐々に雄弁さと熱を加え、第8曲のネトレプコの直球勝負のソロを呼び水として一気に劇性を高め、フィナーレで圧巻のクライマックスを迎える。興味深く、またなかなかに愉しい鑑賞体験ではあったものの少々疲れた。もっとあっけらかんと楽しめる演奏がちょっと恋しくなったのも正直な感想である。

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