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CD エレーヌ・グリモー/レゾナンス〜リスト:ロ短調ソナタ、ベルク:ソナタ、モーツァルト:ソナタ第8番、バルトーク:ルーマニア民俗舞曲

エレーヌ・グリモー/レゾナンス〜リスト:ロ短調ソナタ、ベルク:ソナタ、モーツァルト:ソナタ第8番、バルトーク:ルーマニア民俗舞曲

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    ウロウロ  |  東京都  |  不明  |  2011年02月11日

    1/27のサントリーホールでの同一プログラムを聴いた。確かにモーツァルトは個性的な表現で好みが分かれるだろう。全体的には叩きつけるようなタッチが気になったが、曲目をみればそれも得心がいく。圧巻はベルクとリスト。前者はロマンティックに偏ることも、機械的に偏ることもなしに、クリアな音でいい意味での中庸さを保ち、この曲を聴きやすいものにしていた。リストは鬼神のような演奏だったが、グリモーがこの曲の構成を完全に把握した上で、構成が実によくわかる、もっと言えばグリモーの演奏によって、このソナタが初めて聴きやすいものに感じられたと言ってもいい。パーフェクトな技巧で全体にみなぎる緊張感も並々ならぬものがあった。30分にわたる長丁場を見事に弾ききったこともあるが、ブラボーが出たのもうなずける。バルトークはいわば食事の後のデザート、アンコール的な感じで、リストの後間髪いれず演奏されたが、軽やかな音で爽快に舞曲を弾いてみせた。アンコールはグルックの聖霊の踊りとショパンのエチュードの二曲。因みにNHKのカメラが入り、今後放映とのこと。楽しみに待ちたい。

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    おっさん  |  神奈川県  |  不明  |  2011年01月30日

     モーツァルトに興味があったが、予想したように相当個性的である。初めてきいたときはついていけないと思ったが、繰り返して聴いているとこれはこれでよい。グリモーらしさが見えてくる。とくに第2楽章は秀逸。ベルクは彼女らしさがもっと自然に現れている。リストももちろんよい。スケールの大きさ、切れ込みのよさ、瞑想の深さ、すべてにグリモーらしさが炸裂する。バルトークは、悪くはないが、よい部分とどうかなという部分が共存している。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2010年11月15日

    選曲、演奏、録音の三拍子そろった素晴らしい名演集であると高く評価したい。まず、いかにもグリモーならではのセンス満点の選曲の妙が見事だ。モーツァルトからリスト、ベルク、そしてバルトークに至る作品の変容の系譜を一枚のCDで味わうことができるのは、何と言う素晴らしいことであろうか。バルトークの選曲に当たって、ピアノソナタではなく、ルーマニア民俗舞曲を採用したのも大変興味深いところだ。そして、演奏内容も凄い。モーツァルトなど、他のピアニストによる演奏とはまるで異なる、いわゆる崩した演奏であるが、グリモーの心の込め方が尋常ならざるレベルに達しているため、非常に説得力のある名演に仕上がっている。ベルクやリストの、超絶的なテクニックも凄いの一言。特に、リストは、卓越したテクニックを要するだけでなく、幅広い表現力をも必要とするが、グリモーは、力強い打鍵から天国的な抒情の美しさに至るまで完璧に表現し、実にスケール雄大な名演を成し遂げている。特に、強靭な打鍵は、女流ピアニストの常識を覆すような圧倒的な迫力に満ち溢れている。ルーマニア民俗舞曲の各曲の巧みな描き分けも、前3曲のピアノソナタを総括するようなドラマティックなアプローチで巧みに行うことに成功している。録音も鮮明であり、特に、ピアノ曲との相性抜群のSHM−CD化は、本盤の価値を高めるのに大きく貢献していると言える。

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  • ★★★★★ 

    じじ  |  東京都  |  不明  |  2010年11月13日

    メイジャー・レーベルでも最近はこのようなプログラムの新譜が出始めたのは、ライブ人気が高まっているからであろうか。最近のグリモーという個性の強い演奏家の企画が良いのか。 とにかく、最初から最後まで「一期一会」の演奏を聴くような感興を覚えた。特にといえばリスト。このソナタをこれほどまでに技巧を離れたところまで引き寄せ、ロマン派の壮大な叙事詩を読ませるような演奏に高めることが出来た人に出会ったことが無い。

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  • ★★★★☆ 

    meji  |  神奈川県  |  不明  |  2010年10月22日

    冒頭のモーツァルトから「いったい何が起きたんだ」と思わせるほど崩れており、思わずCDを最初から聴き直してしまったが、同じように崩しまくるハイドシェックが楽しんで崩すのに対し、グリモーは狐憑きになったかのようなトランス状態で崩れるところが決定的に違う。とにかく崩しながらも、センスの良さと格調の高さを維持しているところが見事!リストも同様に神がかった巫女を思わせる即興的かつ献身的な演奏だが、本曲にはツィメルマンのような、超絶的な指の周りと強靭なダイナミクスで聴かせる凄演が頂点にそびえており、これと比較するとさすがに分が悪い。しかしながらポリーニやブレンデルのように眠気だけを提供する凡演とは根本的に異なり、深い楽譜の読みと微妙なタッチの変化により、一気に全曲を聴かせる魅力を持っている。録音はやや線が細く、強靭な迫力には欠けるが、音自体は十分にフレッシュでグリモーの魅力を余すところなく捉えている。

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  • ★★★★★ 

    NARI  |  東京都  |  不明  |  2010年10月22日

    キーシンがRCAでリサイタル風のコンセプトCD出してましたが、このCDはもっと踏み込んでます。MOZARTは2楽章良かったです。11番、12番辺り是非録音して欲しい。BERGのソナタは聴けば聴くほど良さが解ってきます。メインのLISZTは独断ですがポリーニとボレットに刺激を受けた演奏のように感じました。同じ選曲の来年のリサイタルが非常に楽しみですが締めにBARTOKの小品を演奏したらアンコールは無しか?!でもこの選曲でアンコールするとしたら誰の曲になるのだろうか・・・ いずれにしてもMOZART,BERG,LISZT,BARTOKを一時閑寂(いちじかんじゃく)で味わえるのは幸せ!

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