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マーラー(1860-1911)

SACD 交響曲第9番 ジンマン&チューリヒ・トーンハレ管弦楽団

交響曲第9番 ジンマン&チューリヒ・トーンハレ管弦楽団

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  • ★★★★★ 

    カズニン  |  東京都  |  不明  |  2014年04月11日

    美しい演奏と録音です。素晴らしいです。

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  • ★★★★☆ 

    エーテルの風  |  長野県  |  不明  |  2012年03月04日

    キチンとしたマーラーであり、無調化の桟敷で絶叫するようなキッチュさは微塵も感じられない。 録音も優秀だし、ジンマンのこの曲に(マーラーの作品に?)対する解釈もよく理解る。ジンマンに関する知識を私はほとんど持ってはいないが、これら一連のマーラーを聴く限りにおいて、キリスト教を基本にした西欧文化をあまり感じないのは私だけだろうか? 「執着」とか、あるいはその反動としての「達観」とか、そういった感覚が音響の向こう側からまったく聴こえてこない。

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  • ★★★★★ 

    kurokage  |  千葉県  |  不明  |  2011年07月24日

    この曲には思い入れがある。昔々、図書館で借りたレコードを、「意外と普通に始まるじゃん」などと油断して聴き始めたのが大間違い。初期の曲のように形式に対する撹乱要素が剥き出しに置かれていない分、対位法は複雑精緻を極める。第1楽章の展開部で、この森はどこまで続くのか、こんなところまで来て本当に生還できるのかと慄然。古典派1曲分の最初の楽章が終わった時には早くもヘトヘトになっていた。全ての奏者はまずこの第1楽章をどうクリアするかに心血を注ぐことになる。ジンマンは遅めのテンポ設定で、複雑な書式の森を冷静沈着に描写していく。奇怪な枝や岩があるぞと部分を強調しない分、森の深さがよりリアルに凄みをもって迫ってくる。客観的=思い入れの少ない薄味の演奏というのは短絡だ。全体像を伝えるための神経の行き届いた音の配置には静かな深い感動がある。 第2楽章は弄り回したくなる性格的なパッセージの宝庫。しかし、基本はレントラーリズムによる舞曲スケルツォだ。ジンマンは、形を整えつつ歯切れの良いフレージングで軽さの表現も忘れていない。ブラボー、素晴らしい。あの第1楽章の後を受けるのだから当然だ。第3楽章は古典派では最終楽章に来るべきロンド。ここではしゃぎすぎると後に待ち受ける第4楽章が乗り切れない。ブルレスケに引っ張られ過ぎず、細かく素早い動きを制御下に置いた演奏で、曲構造そのものが持つ不気味さが逆に自然に伝わり凄みが増している。これも良いできだ。 そして、またしても長大な第4楽章。チャイコの悲愴のようにそれなりに歌っていれば様になる訳ではない。音が少なく弱くなる部分の緊張が維持できなければ空中分解の憂き目を見る。音が途切れるのかというタイミングで次の音が出てくる歌い継ぎは、耳を引き付けて離さない。最後の音が消え去った後に、自分が物凄く集中して聴き入っていたことに気が付いた。 シリーズの中でも、この曲の数あるディスクの中でも、屈指の1枚と言える秀演ではないかと思う。

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  • ★★★☆☆ 

    ほんず内閣総理大臣  |  北海道  |  不明  |  2011年02月12日

    ジンマンさんの一連のマーラー演奏ともちろん同じコンセプト。それをどう見るか、ましてこの第9番という曲の演奏としてどう見るか、それが評価の分かれ目でしょう。ジンマンさんのコンセプトは大変よく理解できます。指揮者の過剰な思い入れ、それによって生じるデフォルメ、そういったものを排除し、曲それ自身の持つ力に賭ける、そういうことかと思います。その姿勢はここでも十分に発揮され、オケがきちんとついていけない個所があるようにも聞こえますが(木管の一部)、そこは立派な成果です。ただ、じゃあ、この演奏を聴いて感動したかという話になるとそれは別。残念ながら、この演奏から感動を得られることはありませんでした。やっぱり、一つ足りない。それが偽らざる印象です。ぜいたくな不満でしょうか。

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  • ★★★★★ 

    松ちゃん  |  東京都  |  不明  |  2011年01月29日

    ジンマンのマーラー交響曲シリーズは演奏も素晴らしいが、何と言っても録音が超優秀!クラシックファンだけでなくオーディオファンも持っておきたいCDだ但し二枚組の輸入盤の梱包はいただけない。

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  • ★★★★★ 

    フォン ケロヤン  |  埼玉県  |  不明  |  2010年09月12日

    とても、とても丁寧な演奏です。旋律を噛み締め、慈しむかのようにゆっくりとした時間が流れます。録音も優秀です。SACDプレーヤーでの視聴をお勧めいたします。SACDプレーヤーをもたないなんて、もったいない。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2010年09月11日

    本盤の第9の登場を持って、ジンマンのマーラーの交響曲全集も、歌曲集を除くと、あとは大地の歌と第10を残すのみとなった。そして、この第9であるが、これが意外にも純音楽的なアプローチなのだ。例えば、死への恐怖と闘いを描いたと言われる第1楽章。ここでのジンマンは決して荒れ狂ったりせず、どこまでも美しい音楽が紡ぎだされていく。バーンスタインやテンシュテットなどの演奏に顕著な劇的な要素は影を潜めているが、だからと言って、物足りなさなどをいささかも感じさせないのは、ジンマンの類まれなる音楽性の賜物ではないかと思われる。第2楽章のレントラー舞曲や第3楽章のブルレスケも、踏み外しはなく、ただただ透徹した美しい音楽が描き出されていく。このような純音楽的アプローチは、終楽章の生への妄執に至って、ついに抜群の効果を発揮する。ここでのジンマンの演奏は、至高・至純の美しさを湛えており、ある意味では、数年にわたって作り上げてきたジンマンによるマーラーチクルスの頂点とも言える高みに達していると言える。このように劇的要素をおさえた演奏だけに、好き嫌いが分かれるとは思うが、私としては、ジンマンの音楽性の豊かさがあらわれた名演と評価したい。SACDマルチチャンネルによる高音質録音も、本盤の価値を一層高めることに貢献している。

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  • ★★★★★ 

    KANA07  |  石川県  |  不明  |  2010年08月29日

    非常に美しい演奏。弦楽器のソロが非常にうまく印象的。過去の名演奏と比較すると影が薄くなるが丹念にまとめ最後まできれいな音で通した聞き答えある演奏。大地の歌にも期待!

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  • ★★★★★ 

    なかじぃ  |  大阪府  |  不明  |  2010年08月26日

    ガチガチの固定観念で聴くとそうなるということです。 自分は感動しながら聴けました。またお気に入りのディスクが一枚増えて良かったです。

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  • ★★★☆☆ 

    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2010年08月19日

    第1楽章序奏のチェロとホルンの遠近感の付け方(譜面上はチェロがpp、ホルンの合いの手がpだが、逆に聴こえる)から始まって、終楽章冒頭の特別にテンポの遅い2小節の扱い(これだけ遅いのは初めてではないか)まで、細部に色々と工夫のある演奏だ。第1楽章展開部頭のティンパニをppの指示に反して、強く叩かせるのも面白い。さすがに9番は名作、きっちり演奏されると聴き応えは十分だが、しかし肝心の音楽的感動に関しては、かなり留保をつけざるをえない。つまり、強さに関してはfff(「最大の力で」とドイツ語の注釈つき)だの、速さに関してはプレストだのと凶暴な表現が求められている所で、この録音はリミッターをかけてしまっているような印象があるのだ。このお上品さ、あるいは慎重さ、臆病さはこの曲に限っては肯定できない。バーンスタインのような主情主義的演奏が幅を利かせていた1960年代ならいざ知らず、なぜ今になって「出し遅れの証文」みたいに新即物主義的演奏なのかと、コンセプトには疑問もあったこのシリーズだが、カーペンター版での録音が予定されている10番には期待してますよ。

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  • ★★★★★ 

    Seiru  |  千葉県  |  不明  |  2010年08月11日

    前回の第8から長い期間を経て満を持して発売したこの録音。素晴らしい名演に仕上がっています。マーラー指揮者ジンマンの集大成とでもいえましょうか…。全体としては89分を数え、これはジュリーニ/CSOとMTT/LAPOの既発売の名盤と同じ分数であり、肩を並べています。特にこの盤で特徴的なのはまず終楽章アダージョの長さで、ジュリーニより3分半、MTTよりおよそ1分遅いという長さ。また、1楽章も30分を数え、111小節からのティンパニ(アクセント付き)を非常に強く叩いているのも独特かつ印象的です(他の盤はやや弱奏程度)。3楽章のAllegro assai部は先述の2盤と違い、小澤征爾/SKOのような快速テンポでおぞましく疾走する最高の演奏。良好な録音にも助けられつつも、楽器を効果的に鳴らすことによって快速ながら重厚なブルレスケに仕上がっています。中間の二つの楽章はジュリーニやMTTよりも早めの演奏で生き生きとしています。全体として私が感じたのは、ジンマンはマーラーの描いた「音」「その集まりである旋律」一つ一つを大事に演奏しているということ。長く自筆譜を研究していた成果や思い入れもあるのでしょう、「この楽想はこのテンポで、楽器をこう鳴らす」という事をしっかり心得ていると思います。快速になっても、遅くなっても、決して緩慢にならず、寧ろ音そのものが曲の内容を語りだす…指揮者が説得力を持つのではなく、音が説得力を持つという印象です。ブルレスケが狂気的に走るのも、終楽章冒頭が非常に名残惜しそうになかなか次の音に進まず歌うのも、そういったジンマンの知識と姿勢に支えられた結果であると感じます。そうした指揮者に応えたトーンハレ管の誠実かつ緻密な演奏によって、おそらくジンマン最後のチクルスであろうこの録音は、ジュリーニやMTTと肩を並べる素晴らしき名演となったのです。私としては、この演奏が現在ある全てのマーラー第九の録音の中でも頂点に立つと思います。これ以上の演奏は、私にはありえません。

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