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オルフ、カール(1895-1982)

CD カルミナ・ブラーナ ハーディング&バイエルン放送交響楽団&合唱団、テルツ少年合唱団、プティボン、ブンツ、ゲルハーへル

カルミナ・ブラーナ ハーディング&バイエルン放送交響楽団&合唱団、テルツ少年合唱団、プティボン、ブンツ、ゲルハーへル

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検索結果:8件中1件から8件まで表示

  • ★★★☆☆ 

    ほんず内閣総理大臣  |  北海道  |  不明  |  2012年12月21日

    この演奏には私もちっとも感心しない。はっきり言えばがっかりしました。ほとんどの演奏が力強さと勢いと、そして猥雑さを盛り込んで、華やかにまた豪壮にしかしひねた影のある、そういう再現をするこの曲。ハーディングはそういう従来のやり方を拒否し、勢いに呑まれないよう注意しながら、楽譜を克明に再現するという手に出ました。そのため、管弦楽も声楽もこれまで気づかなかった表情がいくつもあって、なかなかに発明は多いというところです。バイエルンのオケやコーラス、ソリストもみなスペックの高いメンバーが集まっているので、成果としては明白に出たというところでしょう。ところが完成品としては平板で、まるで生気のない活力に欠ける調子になってしまいました。ソリストたちの癖の強い歌のおかげで部分的には表情の変化は付いているようにも聞こえますが、トータルはさほどでもなしといふ感じ。私はどうもハーディングのスタイルに合わないんだなあ。これもいい印象を持ちませんでした。残念。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★☆☆ 

    シロブタ  |  奈良県  |  不明  |  2011年02月14日

    高評価が続くので★3つは躊躇しますが、この演奏に物足りなさを感じてしまいました。ハーディングも、2,3年前に出たティーレマンも、若手株と呼ばれるマエストロはこの曲を純音楽としてとらえているのでしょう。端正でキリッとした顔立ちの美男子カルミナ殿は大変美しくスマートですが、野暮ったさがない。ヤボに演奏してなお喝采を浴びるのはこの曲とシェヘラザード、ローマの祭りぐらいだと思いますが・・そこが残念です。 しかしプティボンとゲルハーヘルが素晴らしい。垢抜けないプティボンの天使のような歌い廻しと、老練されたゲルハーヘルの堂々とした歌いっぷりが印象に残ります。オケと合唱、加えて録音も素晴らしいのに全体の骨格がもう少し骨太だったら・・と少し残念です。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★☆ 

    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  2010年12月07日

    2010年ライブ録音で今後嘱望される若き指揮者の一人ハーディングによる大曲です。独唱者、各合唱団、オーケストラという大所帯をよくコントロールして大きな破綻もなくオーソドックスに曲を進め25節27曲をタイム61’15で過不足なく適度なスケール感を維持して終えます。この曲と言えばどうしてもヨッフム盤を思い出しますがとにかくベネディクト派のボイレン修道院にあった吟遊詩人の詩を作曲者オルフがチョイスし人間のしたたかな欲望、酒、恋をあからさまに表し中世的的サウンド雰囲気に乗せたこの大曲を35歳のハーディングが歌詞内容にも相応しい年代指揮者として音色が録音良さも手伝って大まかにはならず時にはキメ細かさをつけて演奏しているのはある意味相当とも思え独唱者・・・特に私はソプラノが気に入りました・・・他声楽陣もよく健闘しております。歌詞内容は本当に人間そのもの、官能さえ感じさせこの曲を聴くには特に難しい歌詞ではありませんので歌詞を見ながらをお奨めしたいですね。冒頭かの有名な「運命、世界の王妃よ」で割とセーブされた合唱スタート、オーケストラは先に書いた中世的雰囲気。「春に」の第3曲が5’20と長めなのが特徴。とにかくゆっくり春を節毎に合唱が漂う感じ。バリトン独唱もゆっくり出だしおだやかそのもの。「草の上で」スタートはごつくないオーケストラ全奏サウンドが快いテンポで進みます。管と打楽器の絶妙さと各パートを浮ばせ一本調子にならないコントロールは聴きもの。もうこの辺りは男女の獣的求め愛をどう演奏するかが楽しみ。最後チキチキバンバンに似た曲でオーケストラに工夫が聴けます。「居酒屋にて」・・・バリトンが如何にも歌謡風に歌いますがメリハリもつけてくれます。焙られ白鳥でのテノールの苦しげなリアルさも聴き処。最後チューバが出だし・・・の為に・・・を何回も繰りかえし酒を飲むシーンもよく統制がとれています。「求愛」での少年合唱団は宗教曲にもよーく歌っているだけに透き通った感じがこのタイトル「求愛」歌詞に相応しいし?ソプラノの中性的なアプローチは一方では心の揺れを上手く歌います。合唱が様々入りそしていよいよ最後は冒頭の「運命」テーマが戻ってダイナミックさを少し加え最後充分引っ張って入念に仕上げます。ハーディングの先買いとしてはマァマァな演奏かと思いました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2010年09月18日

    次代を担う若手指揮者のホープ、ハーディングによるDGへの2枚目のレコーディングアルバムであるが、そうした期待を裏切らない名演だ。カルミナ・ブラーナは、最近ではすっかりポピュラーな名曲になった。かつては、初演者のヨッフムやケーゲルなど、独墺系の指揮者が演奏するローカルな作品との位置づけだっただけに、近年の傾向は隔世の感がある。しかしながら、近年の演奏がすべて名演かと言うと、必ずしもそうとは言い切れない面がある。プレヴィン&ウィーン・フィル(特にSACD盤が最高!)などの名演との評価に相応しいものも散見されるが、特に、録音の面で、いささか不満が残るものが多々あったと言わざるを得ない。大編成の合唱を伴うだけに、なかなかバランスのとれた録音が難しいのかもしれないが、本盤は、まずはその録音が素晴らしい。ライブ録音という大変難しい状況であるにもかかわらず、オーケストラも、合唱も、非常に鮮明な音質でとらえられており、その点だけでも、相当なアドバンテージだ。それに加えて、ハーディングの指揮の見事さ。ハーディングのアプローチは奇をてらうと言うことはいささかもなく、あくまでもオーソドックスなものであるが、比較的ゆったりとしたテンポをとることにより、全体をスケール雄大に纏め上げている点が素晴らしい。こうした巨匠風の演奏をする点を見ても、ハーディングの将来性を大いに感じる。合唱やゲアハーヘルをはじめとする独唱陣も完璧であり、指揮者、オーケストラ、合唱を含む歌手陣、録音の4拍子揃った稀有の名盤として、過去の同曲の名盤の中でもトップの座を争うものと高く評価したい。

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  • ★★★★☆ 

    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2010年08月23日

    録音レパートリーとしては先輩ラトルの後追いになりがちなハーディングだが、この録音を聴いて、違ったタイプの指揮者になりそうな予感がしてきた。ご存じの通り、和声的にはとてもシンプルというかアルカイックな曲だから、指揮者が存在意義を示そうとしたらアゴーギグをあちいちいじるぐらいしか、やることがない。ラトルはまさにそういうタイプの演奏で、テンポの操作に遊びがあるスマートで都会的な味わい。ところがハーディングはまったく逆で、テンポの緩急は楽譜通りのことだけというストレート勝負。「焼かれた白鳥の歌」の伴奏部を聴けば分かる通り、感覚的にはとても洗練されているけれど、オルフの本場ミュンヒェンでの演奏ゆえか、泰然自若の横綱相撲。これを若いのにご立派と褒めるか、若いんだからもっと暴れたらいいのに、と思うかで評価が分かれるが、私は後者の方。声楽陣は強力。ラトル盤と同じゲルハーエルも、第2部などかなり表情を作っていたあちらと違って、ストレートに歌うが、声質から言ってもキャラから言ってもこの曲には完全にハマリ。合唱、特に少年合唱のうまさとプティボンの魅力(ちょっと音程あやしいけど)でラトル盤に勝っている。

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  • ★★★★☆ 

    おたふくかぜ  |  熊本県  |  不明  |  2010年08月17日

    これは私にとって本当に評価が難しい。ムーティ/フィルハーモニア盤と同時に購入したのだが、まさに好対照。当盤は、何よりも独唱陣の優秀さ、特にプティボンの類い稀な美声及び、ハーディングのスマートで洗練されたリズム処理、その他ほとんどの点においてムーティ盤を上回っている。それどころか、洗練性ではヨッフム盤をも凌ぐだろう。だが、この曲には洗練よりもカタルシスを求める人のほうがずっと多い。ムーティ盤は独唱陣が弱いものの、冒頭及び最後のインパクトが物凄い。表現もいかにも「世俗カンタータ」で、一方、当盤は洗練されたが故に、非常に損をしている。プティボンの過剰な美声が、この曲に相応しいのか、どうかも含めて。それは、各人それぞれがこの曲に何を求めるかにも拠るが、正直なところ、少なくとも私には感銘度の深さは劇的なムーティ盤のほうに軍配が上がった。それは私が未熟なリスナーであることをも同時に意味しているが、今後何十年と当盤を聴き続けてゆく限り、至高の一枚と感じられる時が来るのではないか、という予感もある。劇的ではない、というだけで評価を下げるべきではないことは重々承知しているつもりなので、少なくとも今は★4つの暫定的評価に留めます。私よりも優れたレビュアーの方が、当盤を絶賛されることを祈りながら。

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  • ★★★★★ 

    masato  |  新潟県  |  不明  |  2010年08月06日

    素晴らしい!もう、隅から隅まで素晴らしい! ハーディングの作り出すリズム,それに見事に応えるオケ,プティボンらソロも文句のつけようがない。それに,立体感溢れる録音もまた絶品! 一つだけ文句を言わせてもらうと…ジャケット…かな…。革ジャンを着たカラヤンの『英雄の生涯』があった。「こんなジャケット作るのはカラヤンだけだろうな…」と思っていたのだが,ここにもう一人いた…。

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  • ★★★★☆ 

    ま〜さん  |  東京都  |  不明  |  2010年08月05日

    非常に清潔な、手垢のついてないカルミナ・ブラーナである。欲を言えば、運命に抗うことの出来ない人間の無常感のようなものが表出されていれば良かったと思う。それにしても、プティボンはうまい。

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