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Mahler (1860-1911)

SACD Symphony No, 4, : Gergiev / London Symphony Orchestra, Claycomb

Symphony No, 4, : Gergiev / London Symphony Orchestra, Claycomb

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  10/April/2010

    ゲルギエフ&ロンドン交響楽団によるマーラーの交響曲全集もいよいよ佳境に入ってきた。残すは第5、第9及び大地の歌のみである。ゲルギエフのマーラーは、一言で言えば緻密で繊細な表現ということが出来る。録音の加減もあるのかもしれないが、例えばストラヴィンスキーの春の祭典などで発揮した野性的とも言うべき土俗的な迫力をあまり聴くことができない。私としては、ゲルギエフのマーラーには、精緻さも決して不要とは言わないが、こうした土俗的な劇的表現を期待しており、そのような点からすれば、いささか物足りない演奏に終始することが多々あった。しかしながら、この第4について言うと、ゲルギエフの緻密で繊細な表現が楽想に見事にマッチ。玉石混交とも言うべきゲルギエフのマーラーの交響曲の演奏中、おそらくは第1位、第2位を争う名演となった。特に感動したのは、第4の中で最も長大な第3楽章。長大さ故に、ここをいかに乗り越えるかどうかで演奏の評価は定まってくるものと言えるが、ゲルギエフは精緻とも言うべき繊細な表現で、実に感動的な名演を成し遂げている。終楽章のクレイコムの独唱はいささか線が細い気もするが、ゲルギエフのアプローチを考えると、あながち不十分とは言い難い。録音はSACDマルチチャンネルによる極上の高音質であり、特に第3楽章終結部のティンパニの立体音響の迫力は、驚くべき鮮明さである。

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  • ★★★★★ 

    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  03/April/2010

    3番、2番、8番とやや下降線気味のこのシリーズ、しかも4番はゲルギエフの個性と合いそうにないなと思ったのだが、これは嬉しい誤算と言うべき素晴らしい演奏。例によって速めのテンポではあるが、今回はそんなに速すぎることはなく、むしろ心持ち小編成なのが幸いしたか、オケの各パートが雄弁に浮き彫りにされる「エッジのきいた」演奏。彫りの深い第3楽章までとは一転して、終楽章のクレイコムは極めてデリケートに、「腫れ物に触るように」歌っているが、見かけに反して、まさにそこにこそ私は痛烈なパロディを感じる(お前の考えすぎだと言われればそれまでだが)。9番はロッテルダム・フィルとの来日公演でも非常に良かったので、残りの2曲(『大地の歌』も録音するつもりなら3曲)が楽しみだ。

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  • ★★★★☆ 

    ほんず内閣総理大臣  |  北海道  |  不明  |  25/January/2011

    懲りずに聴いてみるゲルギエフのマーラー。毎度の力任せが通じる曲でないことは、さすがにゲルギエフもよくご存じで、意外にもこれはいい出来となりました。柄にもなく神妙な姿勢で、丁寧に演奏しております。それも相当なデリケートぶりで、4楽章ではかえってソプラノ独唱の方がそれを読み切れず、ちょっと粗い感じになるくらい。ロンドン交響楽団は格別の魅力はないですけれど、そつのない演奏にて、よろしいでしょう。いまいちなシリーズの中でこれはよい成果が出ましたな。

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  • ★★★★☆ 

    好事家  |  千葉県  |  不明  |  17/March/2010

    これまでに出たゲルギエフとLSOによるマーラー・シリーズの中で一番優れた出来と感じました。最近は超多忙のせいか味気ない演奏も散見されますが、ここでは深く作品に共感した丁寧な仕上がりで、ゆったりとしたテンポで進む第4楽章が特に印象的です。ソプラノ独唱はやや年を感じさせる声ですが、響きは美しく過度でないビブラートも好感が持てます。「パロディとしてではなく歌ってほしい」と希望したマーラーもこの演奏を聴いたら喜ぶのではないでしょうか。

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