チェンバロとヴァイオリンのための協奏曲集 ダントーネ、モンタナーリ、アカデミア・ビザンティーナ
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Ima | 京都府 | 不明 | 2010年10月30日
バックのアカデミア・ビザンティナは、これまでのJ.S.バッハやヴィヴァルディと同じ、鮮烈な演奏で楽しませてくれます。ですが、今回はダントーネのチェンバロが随分と気になりました。バッハでは上手く嵌っていた演奏が、ハイドンでは、作品のつるりと滑らかな感触に、ささくれを加えているように感じられたからです。 しかし聞き込んでみると、次第に慣れてきたのか、全く別の感想が浮かんできました。つまり古典派ではなく、バロック音楽の末裔としてハイドンを捉えると良いのではないか、と――フォルテピアノではなくチェンバロを選択していることも含めて――考えるようになったのです。そうなると後はしめたもので、ダントーネの遊びも許せるどころか楽しめて、モンタナーリの名人芸には安心して陶酔出来るようになりました。 ということで、これらの曲に初めて触れるという方が安心して聴けるハイドンではありませんが(ピリオドなら、とりあえずフォルテピアノを使ってる演奏を探しましょう。ショルンスハイム、シュタイアー、インマゼールなど)これまでに聴き込んでこられた方なら、変な演奏だと一度で放り出さず、何度か繰り返し聴いてみることをお薦めします。新しいハイドンの姿が見えてくるかもしれませんよ?1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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