シューベルト(1797-1828)

CD 『冬の旅』 パドモア、ルイス

『冬の旅』 パドモア、ルイス

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    Verdi  |  神奈川県  |  不明  |  2021年07月11日

    率直に言うと、2000年あたりから、ドイツ・リートを巡る状況は変わっていると思う。一つには、そもそもドイツ・リートを歌う人が全体として減っているのだと思う。録音としてはむしろ増えているのだが、その前の世代に比して、どう歌うか、というのが、歌手個人の問題に収斂しているケースが少なくないのだと感じる。端的に言えば「素材」感が強いのだ。まぁ、この傾向はドイツ・リートに限らず多かれ少なかれ見受けられるものではあって、それが俄かに否定されるところではないのだけれども、ただ、一つの録音として受け止める側としては、この問題は少なからず大きい。そして、歌、特にシューベルトのリートの場合、言葉の問題が少なくない。パドモアのこの録音は、歌唱としては達者だけれど、やはり「歌いたいように歌う」傾向が強く、発音がやや不自然なのもあって、率直に言って感心しない。要するに歌が素材になってしまっているのだ。これはもうテノールだとかバリトンだとか、原調がどうとかいう問題ではない。これがリサイタルでの歌唱であれば受け入れられる余地もあると思うが、そうだとしてもパドモアの歌唱はそれほど優れたものではない。策士策に溺れるの感がある。

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  • ★★★★★ 

    風信子  |  茨城県  |  不明  |  2017年11月15日

    これがシューベルトの”冬の旅” 三十路に入ったばかりの青年の歌 オリジナル原調で歌うことが第一義にある 自ずとテノールの歌となる テノールにも声質の違いがある パドモアの明るい軽みを感じさせる声は打って付け 勿論歌いたければ誰が歌っても好い バリトン バス 女声とて構わない でもそれはシューベルトを愛するが上の行状として受け止めるだけ わたしが聴きたいのはこのシューベルト 最低でも作曲者が書いたオリジナル譜を音化する演奏 だって”未完成交響曲”はロ短調で演奏するでしょう そう書かれているのだから 演奏者の都合で長三度下げてト短調で演奏したらどうなるか一度やってみると好い それはもう”未完成”じゃない ”冬の旅”は青年の失恋の旅路を歌ったもの 人生はこれからなのだ フッと人生の深淵を覗いてしまう瞬間はあるけれど 青年自身は見たものを受け止め自覚しきれない年齢なのだ シューベルト自身来年命を落とすと知る由もない どこかに楽天的な光が差さない”冬の旅”って無いと思うな 気楽にお聴きになっては如何 

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  • ★★★☆☆ 

    zap  |  東京都  |  不明  |  2015年01月22日

    ひさいち氏の言われるところはとてもよくわかる。思うにシューベルトの「冬の旅」は「純文学」なのだ。だから、さらりと聞きながすのは難しい。いままでの演奏のほとんどはこの路線だった。しかし、パドモア&ルイスのによる強い(濃いではない)表情付けは、この曲を「大衆小説」として扱おうとしているように思えた。残念ながら個人的には共感できないのだけれど。

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  • ★★★★★ 

    ひさいち  |  北海道  |  不明  |  2011年04月15日

     誰も書かないので、書きます。ずっとフィッシャー=ディスカウの「冬の旅」が一番で、これしかないと高校時代より聴いていた。しかし、聴くのに体力がいり、元気のないときは、しんどかった。構えて聴かないといけなかった。バドモアの「冬の旅」は、こんな歌い方があったのかと新鮮であった。伴奏も聞き慣れたジェラルド・ムーアとは違っていた。深刻ではなく、シューベルトの歌心にふれたような気がした。気楽というと語弊があるが、聴いていて心地よいし、別の世界に連れっててくれる。これがシューベルの「冬の旅」で、あれはディスカウの「冬の旅」だと思う。シューベルトよりディスカウが前面に出すぎているようだ。もちろん違いは、バリトンとそうでないのと違いもあろうが。宣伝文句につられて買って良かった。だが、ジェラルド・ムーアの伴奏が脳裏に染みこんで、あの伴奏を聴きたくなってしまうのは、何故か。

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