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シューマン、ロベルト(1810-1856)

SACD 交響的練習曲、幻想曲、アラベスク セルゲイ・エデルマン

交響的練習曲、幻想曲、アラベスク セルゲイ・エデルマン

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2010年01月23日

    バッハの作品集に続くエデルマンのトリトーンへの録音第2弾であるが、これまた素晴らしい名演だと思う。シューマンのピアノ作品は、私見ではあるが、あまり深く考えすぎたりすると、楽曲に含有されている豊かなファンタジーの飛翔が妨げられ、やたら理屈っぽい退屈な演奏になりがちである。しかし、エデルマンにはそのようなことは杞憂。もちろん、エデルマンなりのシューマンのピアノ作品に対する考え方には確固たるものがあるのだろうが、決して自我を表面に出すことなく、紡ぎだされる演奏はあくまでも自然体だ。それでいて、微動だにしない堂々たる重厚なアプローチを何と表現すればいいのだろうか。さらに、卓越したテクニックが、こうしたアプローチを見事に助長している。私が特に感動したのは幻想曲だ。エデルマンは、持ち前の重厚にして強靭な打鍵で曲想を描いて行くが、それでいて、楽曲の随所から漂ってくるロマン的な香り。これぞ正に幻想曲と言うべきであり、このような至芸を50歳に漸く到達しようというピアニストが行うとは。次いで、交響的練習曲が素晴らしい。ライナーノーツによると完全版を採用しているとのことであるが、各部の楽想の変化を自在に描き分け、それでいて全体をあたかも交響曲のような雄大なスケールで纏め上げた力量は見事という他はない。エデルマンの今後の発展を大いに期待させられる一枚だ。

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