Comp.orch.works: D'avalos / Po
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Dinkelbrot | 群馬県 | 不明 | 17/January/2010
CD3が一番聞き応えがあるが、それでもまあ毒気の無い曲ばかりで、あまり人気のないのも仕方ないかもしれません。メンデルスゾーンのように伸びやかさやセンチメンタルなところもあまりない。和音はしっかりしているので、結局メロディラインがつまらないのでしょう。録音は悪くないのでしょうが、第1バイオリンが不自然に左チャンネルにピンポイントで集中しているのが気になります。オーケストラは悪くなく、今まで聞いたことのない曲を提供してもらったということで☆4つ。0 people agree with this review
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ニャンコ先生 | 栃木県 | 不明 | 04/October/2009
CD1に収められた作品18-1、18-2、ピアノ協奏曲は18世紀の作で、手法は後期ハイドンや中期のモーツァルトを思わせる。協奏曲が力作で、実演を聴く機会はまずないであろうから、一聴をおすすめしたい。CD2・3に収められた作品番号なしの交響曲第1番〜第4番と2曲の「序曲」(交響曲の断片とも考えられるとのこと)は19世紀に入ってからの作品。ハイドンや初期ベートーヴェンを思わせる部分が続くかと思うと、いつの間にかシューマンやメンデルスゾーンら初期ロマン派の陰影に満ちた響きの中に入って行く。クレメンティがウィーン古典派と初期ロマン派を架橋する作曲家の一人であったることが実感される瞬間である。こうした時代の移り変わりを聴きとる楽しみを味わえるだけでも、このセットは買っておいて損はない。実際、19西紀にロンドンに定住した彼の屋敷には、ショパン、メンデルスゾーン、ケルビーニ、ベッリーニ、パガニーニらが集っていたと書かれている。演奏は、D’Avalosのメリハリをつけたテンポ取りにフィルハーモニアの練達のアンサンブルが応え、安心して聴ける。クレメンティ研究の第一人者でもあるSpadaのソロも研究者然としたものではなく、テクニック、気合い共に十分の熱演である。(一方でSpadaが書いたブックレットは研究者として誠実たらんとしすぎている感がある。実証されていない事柄については憶測を避けるあまり、あいまいな記述が多くて読んでいてはがゆい。)録音は、他の評者も書いているとおりやや音が硬い。が、音場が狭いわけではなく気になるほどではない。1 people agree with this review
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