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バックス(1883-1953)

CD 交響曲全集 ハンドリー(指揮)BBCフィルハーモニック

交響曲全集 ハンドリー(指揮)BBCフィルハーモニック

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  • ★★★★★ 

    ココパナ  |  北海道  |  不明  |  2021年07月08日

    アーノルド・バックスは20世紀初頭の英国国民主義音楽の潮流にあってアイルランド民謡を研究、それにもとづく作品を多数残した。ドイツ・オーストリア圏のロマン派音楽の地盤の上に、同時代の潮流であった印象派などの現代的要素をくわえることで、北欧風に近い独自の作風を確立した。同時代の英国作曲家と比較すると、バックスの作風はこれらの交響曲群にみられるようにやや複雑で晦渋な雰囲気を持っていたが、「ファンドの庭」「ティンタジェル」などの極めて美麗な交響詩を書くことで、世界的な名声も得た。ヴァーノン・ハンドリーはイギリス音楽のスペシャリスト。この全集は2004年グラモフォン賞のオーケストラ部門でぶっちぎりの1位を獲得したもの。交響曲第1番 はマーラーにケルト的抒情を加味したような作品。打楽器の効果的な使い方が目を引く。ドラマティックでスケールの大きな交響曲。 交響曲第2番はバックス自身が「抑制された破局的なムードを持つ」と語った憂いを帯びた作品。 交響曲第3番は彼の恋愛体験が反映されたと思われる。穏やかで神秘的。作品的には一番人気がある。 交響曲第4番はスクリャービンや民族風の要素をもち、バックスらしい重厚なロマンに彩られた作品。 交響曲第5番はシベリウスの影響が強い、渋くてクールな作品。ただ第2楽章はスケールの大きさを感じさせてくれる。交響曲第6番はバックスの最高傑作とされる。勇壮で、重厚。華麗で緻密なオーケストレーションが彼の充実した楽想を思う存分響かせる。交響曲第7番は彼が最後に残した交響曲。やや難解。複雑な構成と、高度な技術で作られている。アメリカ国民に献呈された。ハンドリーは、繊細で、ときに霧が立ち込めるような雰囲気を演出しながら、時に勇壮な響きを交えて、相応のスケール感によりこれらの作品を描いている。交響詩「ティンタジェル」が併録されているところも、アイテムとしての価値を高めている。

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  • ★★★★☆ 

    ロマン派  |  新潟県  |  不明  |  2011年01月11日

    レビューでおっしゃられている通り、マイクが遠くて音がはっきりしないのが残念。でもナクソスよりこっちの演奏のほうが個人的にはいいかな。

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  • ★★★☆☆ 

    のろま  |  東京都  |  不明  |  2010年07月11日

    初めのうちは夢中になって聴いていましたが、マイクが遠くてボリューム・レベルが低めで、全体に薄いもやがかかったような録音のため、飽きが来て売却してしまいました。高性能の装置で再生すれば問題ないのかもしれませんが、普通のラジカセを使う私としてはいただけませんでした。弦の弱奏のトレモロや、低弦など内声部の弱さには特に不満が残る内容でした。レビューが少ないのも何だかわかる気がします。良かったのは交響曲第4番と第7番くらい。第2番は、第1楽章がナクソス(ロイド=ジョーンズ指揮)盤、第3楽章がリリタ(フレッドマン指揮)盤に完敗。第5番もリリタ(レッパード指揮)盤、第6番もナクソス盤に完敗です。「ティンタジェル」も他の盤と聴き比べたわけではないもののいまひとつで、ローグの喜劇序曲も同じ指揮者によるリリタ盤のほうが聴きごたえがありました。

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  • ★★★★★ 

    Hirorin  |  Frankfurt am Main  |  不明  |  2004年01月25日

    目のつんだアンサンブルと弦の美音、そしてスタジオのソノリティとアンビエントを生かした録音技術が駆使されバックスの幻想の世界が拓刻されていく。これ以上何が望めるのかとまで感心させられた。 トムソン/アルスター管の全集をも確実に超えたと思う。 ここ数年来のCHANDOSのベストワンとして推薦したい。

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