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Mahler (1860-1911)

CD [USED:Cond.S] Symphonies Nos.7, 8, 9 : Maazel / Philharmonia, S.Matthews, A.Tynan, S.Connolly, A-M.Owens, S.Vinke, M.Stone, Gadd (6CD)

[USED:Cond.S] Symphonies Nos.7, 8, 9 : Maazel / Philharmonia, S.Matthews, A.Tynan, S.Connolly, A-M.Owens, S.Vinke, M.Stone, Gadd (6CD)

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Showing 1 - 6 of 6 items

  • ★★★★★ 

    宗仲 克己  |  東京都  |  不明  |  01/January/2021

    マゼールは、すごい『第九』を遺してくれた。2011年10月1日のロイヤル・フェスティヴァル・ホールにおけるライヴ録音は、極端にテンポが遅い演奏である。マゼールの指揮に応えて、フィルハーモニア管弦楽団はプロフェッショナルの矜恃を存分に発揮している。特に第1楽章は、限界ともいえる遅いテンポでありながら、音楽的な緊張感がみなぎる見事な演奏である。総譜の冒頭には Andantecomodo の指定がある。しかし、第1楽章は、その内容のシリアスさゆえに、「気楽に(Comodo)」始められる音楽ではない。 現在までにリリースされている『第九』のレコードは、すでに200種類を超えている。全レコードの第1楽章の演奏時間の平均値は27分41秒で、標準偏差σは2分15秒である。(未聴盤があるため若干の誤差はご容赦を)第1楽章の遅いテンポの演奏は、ブーレーズ指揮・BBC交響楽団の1971年の録音(32分16秒)や、シノーポリ指揮・ドレスデン国立歌劇場管弦楽団の1997年の録音(32分57秒)が有名である。(ちなみに最も速いテンポの演奏は、シェルヘン指揮・ウィーン交響楽団の年の録音(21分06秒)である。)2011年のマゼール・フィルハーモニア管弦楽団の演奏時間は35分38秒であり、平均値から3σを越える遅さである。第1楽章冒頭の第107小節までの呈示部については、全レコードの演奏時間の平均値は6分31秒で、標準偏差σは42秒である。 マゼールは、呈示部の演奏に9分20秒をかけており、平均値から4σを越える、驚くべき遅さである。特に第46小節 (04:15) のリタルダンドがかかったフォルティシモの盛り上がりは圧倒的だ。以降、第79小節までの主要主題の展開部も、たっぷりと3分13秒をかけて演奏している。遅いテンポでありながら弛緩することなく、オーケストラの各パートは美しい音色で正確なアンサンブルを奏でている。その雄大さは感動的である。 マーラーの『第九』は、二十世紀初頭に、伝統的な調性の崩壊を予感させた。作曲されてから100年が過ぎた現代に生きる私たちの心に、『第九』はますます切実に響いている。現代における『第九』の意味を、マゼールはこの演奏で示してくれたと、私は感じている。マゼールにとって最後になってしまった『第九』は、彼の多くの遺産の中でも、最も重要なひとつとなった。第7番・第8番も、秀演である。聴いていて、とても心地がよい。 マゼールは、私が好きな指揮者の一人である。(山下達郎氏も「Sun-Son」で、好きな指揮者としてマゼールとチェリビダッケをあげていた。)だが、私がマゼールの実演を聴いたのは、残念ながら一度のみ、1978年7月にフランス国立放送管弦楽団を率いて来日した時であった。曲目はベルリオーズの劇的交響曲『ロメオとジュリエット』全曲。遥か昔の夏の夜の思い出である。

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  • ★★★★★ 

    sunny  |  兵庫県  |  不明  |  10/November/2017

    数々の変貌と遍歴を遂げた天才、マゼールさんの最後のチクルスは、マーラー、殆んど一発取りのライヴ、そんなことは日常茶飯事、反応素早いフィルハーモニア管、見事に応えて、流石に、チェリビダッケを彷彿とさせる超スローテンポでも、枯れる、緩むことなく、冷徹にも聴かせてくれる。お見事。合掌。

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  • ★★★★★ 

    フォアグラ  |  愛知県  |  不明  |  18/September/2015

    第1集、第2集同様テンポの遅い演奏だが、今回はそれがほぼ限界に近いものとなっている。チェリビダッケの晩年の演奏を思い出させるが、マゼールの場合は、このチクルスをたった1年で、大したリハーサルも取れないであろうフィルハーモニアと行い、弛緩も瑕疵もない演奏を成し遂げたという点で驚かざるを得ない。同時期に同じロンドンでチクルスを行ったゲルギエフ/ロンドン響と比べ、表現の練り上げ度、オケのコンディション、合唱のコントロール、更には録音まではるかに上のレベルであることは、指揮者としての「格」の差というしかないだろう。ゲルギエフは既に賞味期限切れ感が強いが、彼に限らず楽壇登場から10年ほどは魅力一杯だった音楽家がその後つまらない存在になってしまう例がどれほど多いことか。その中でマゼールは。好みこそあれ、常にインパクトある演奏で関心を集め、ルーティンに陥らず生涯を全うした人であった。特に今回の3曲は、各モチーフを丁寧に扱い、とてつもない遅さにも拘らず、自然さと不思議な透明さを失わない至芸を披露しており、彼の芸術が次の次元に入ったことを感じさせるものである。この先を聴ける機会が失われた損失の大きさを痛感する。

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  • ★★★★☆ 

    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  27/August/2015

    個人的な興味の焦点は第9交響曲。1984年のウィーン・フィルとの第1回録音は「第9の呪い」だの「死の予感」だのといった、この曲にまつわる様々な物語を故意に無視するかのような精緻にして冷徹な演奏。そのクールさはショッキングなほどだった。1996年のバイエルン放送響との録画はカメラワークも良く、教えられるところの多い映像だったが、演奏のスタンスは基本的に変わらなかったと思う。「潮目が変わった」と思ったのは2008年6月のニューヨーク・フィルとのライヴ(配信のみ)。32:19/15:39/14:17/27:30と両端楽章のテンポが遅くなり、依然としてクールではあるが、いわば「叙事的」に音がドラマを語るようになった。そして今回の録音の所要時間は、ついに35:48/15:52/15:03/29:09。第2楽章の演奏時間が最初からほとんど変わらないのは面白いが、第1楽章など、遅い部分はさすがにもうこれ以上、遅くしようがないので、提示部終わり、展開部の二度のクライマックスなど本来テンポを上げるべき箇所でテンポがあまり上がらなくなり、ベタに遅くなってしまった。それでも展開部のヒタヒタと押してゆく迫力、再現部以降の「崩壊」感など凄まじい。終楽章もいわゆる「泣き落とし」的手法とは無縁の毅然たる演奏。不死身かと思われたマゼールもあの世の住人となってしまった今、襟を正して聴くべき演奏だろう。 第7番は遅いと言っても、さすがにクレンペラーほど遅くならないが、クレンペラーと全く違うのは、きわめて色彩感が豊富なこと。マゼールがラヴェルを得意にしていたのを思い出した。第8番のリハーサル時間は十分に取れなかったと推測されるが、それでも手堅くまとめているのは、さすがにこの指揮者の能力の高さの証拠。しかし、べったり遅いだけで、どういう風に曲を作ろうとするのか、指揮者の意図があまり見えない演奏ではある。

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  • ★★★★★ 

    七味とうがらし  |  新潟県  |  不明  |  18/July/2015

    数度の発売延期に結構気を揉みましたがようやく聴けました。 8番は自分には遅すぎるように感じます。でも集中力が途切れないところはさすがです。7番は基本的には旧盤(VPO)と同じでしょうか。第1楽章は旧盤より2分遅く、クレンペラーに近いです。9番はド級のスゴイ演奏。トータル約96分。数ある9番の正規盤では最長ではないかと。特に両端楽章の丁寧な歌い込みとフレージングが心に沁みます。醒めた演奏ではないですが感動とか興奮はしない(させない・させてくれない)不思議な演奏。さすがマゼール様です。録音は前の2つよりも良いように思います。

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  • ★★★★★ 

    kuzu2001  |  東京都  |  不明  |  17/July/2015

    ロリン・マゼールの3度目のマーラー全交響曲録音の締めくくりに、これでもかと言わんばかりに引き延ばされた9番のアダージョを聞く。名残を惜しむ思いは彼の去った後にこの録音を聞く側だけで、演奏者はまだまだ未来を見ていたのかもしれない。実際のコンサートの開催順では8番が掉尾を飾ったのだから。 それでもこの9番が、彼の音楽人生の到達点の一つとして恥じない、彼にしかなし得ない境地を達成していることは争いようがない。気安く持ち歩いて聞くことのできない録音作品に久しぶりに出会った。 それにしても、これで本当に終わりなのだろうか。マゼールが最晩年に初めて指揮したという「ラ・ボエーム(キャッスルトン音楽祭)」のリリースは難しいだろうが、せめてこのフィルハーモニアとのマーラー・サイクルに彼が敢えて組み込んだ第10番のアダージョと大地の歌(いずれも2011年9月29日公演)は聞かせて欲しい。私のマゼールへの期待は、まだ終わっていないのだ。

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