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バッハ(1685-1750)

CD 6つのパルティータ、2声のインヴェンション フェルツマン(2CD)

6つのパルティータ、2声のインヴェンション フェルツマン(2CD)

商品ユーザレビュー

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    六里庵  |  岡山県  |  不明  |  2011年12月21日

    バッハ作品の中でも装飾美の極北がパルティータ6番のサラバンドだろう。この難曲に迫った、往年のリヒターのバロック的ヒロイズム、レオンハルトのゴシック建築的様式美、これらに比肩する程の、ロマン派的耽美を極めたピアニズム。この一曲だけだと五つ星に値するだろう。しかし、曲集トータルには、この曲集の在りようと何か噛み合っていないとしか言いようがない。恣意的な装飾や過剰な演出はあまり効果を挙げているとは言えず、どこか流麗さに欠ける。一方、インベンションは埋め草にするにはもったいない情緒あふれるアンソロジー。ここでは、バッハ作品でも特に小品ほど深い情感が込められているという法則が実証されているようだ。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★★ 

    ひのき饅頭  |  愛媛県  |  不明  |  2010年05月16日

    パルティータとは、当時のハープシコード(チェンバロ)の性能を限界まで引き出すことを目的として作曲されている。楽器の選択も重要で、パープシコードの録音ならミヒャエル・ミートケの楽器を使用したレオンハルトの2回目の録音(実際に1719年にバッハが注文したモデルのレプリカ(笑)オタクだねえ)か、平均律に調律していない(そのため発売当時叩かれたけど)スコット・ロスが面白い。レオンハルトは、例えば組曲では常識的にクーラントからサラバントに続く慣習に合わせ、第4番のアリアとサラバントの順番を逆にしたり、舞曲の反復を省略し(その事実を知った学者は一斉に反発した)たが、それは簡潔で深いバッハの世界を表出した現代バッハ解釈の最高峰ともいうべき驚異的な完成度を持つ演奏だった(発売後、音源聴いた学者が一斉に沈黙したのは面白かった。:権威主義に弱い一部日本の評論家だけが発売後も批判していたけど)。ロスはその独特なリズム感と、平均律では得られない和音の見事な陰影。古風なバッハの拍子記号をどう解釈するかという問題は残ったが、舞曲のリズムが明確に聴き取れる解釈は面白かった。ジーグを高速で飛ばしまくるが(1番)、「和声進行が意識されて弾きわけられているので、音楽が不安定に揺れ動くことがない」。パルティータの最大の特徴が「和声進行」だ(できてない演奏は、音楽が不安定に揺らぐため、一聴でわかる。プロならばその程度の技量の無い奏者は弾くべきではない。それは音楽を貶める行為であり、論外だ)。この意識の高い演奏を前にして、方向性で唯一ピアノで比肩できるのがフェルツマン。バッハの音楽をピアノで弾く場合、運指とフレーズがシンクロすることの重要性を知る人達から圧倒的な支持を集める彼。現代ピアノの構造と性質を熟知し、楽器と楽曲の最良の接点を求めるために楽譜を改編するその実験的精神。それが未聴の音世界につながる凄さ(ただし方向性で語れても、楽器自体が異なるためレオンハルトと同列には語れないと思う)。それまでの演奏も十分に凄かったのだが、カメラータで発売されるようになり、その完成度が過去の演奏を明らかに凌駕していることに、全く驚きを禁じえない。

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  • ★★★★★ 

    firefox  |  雷鳥  |  不明  |  2007年02月23日

    これはピッチが高いのではありません。楽器のコンディションとホールが良いのでしょう。倍音がよく録れており、現実に打鍵している音より数オクターブ高い音が重なるだけです。倍音と実音が区別できなければ、高く聴こえるのは当然です。プロでもこの技術を使える人はほとんどいません。ほぼ全滅です。しかし、世の中恐ろしいもので、日本人で、サロンでしか弾かないそうなのですが、モーツァルトでこの芸当ができる人がいます。世の中どんな怪物が野に潜んでいるかわからない。現実で聴けば圧巻です。

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  • ★★★★☆ 

    当てないの楽童  |  高尾山  |  不明  |  2007年01月16日

    とにかく色々なことをやっている。ピッチも故意に若干高めに設定しているのだろうか?あたかもチェンバロの音色を表現しているような演奏だが、スタッカートやアクセントのつけ方は、全く私の好みではなかった。(私はリパッティのようなノンレガート奏法で、一定のテンポを刻む演奏が好み) しかし、音の響きは深く、即興的危うさを孕みながら、ピシッと決めるバランス感覚は相変わらずの名人芸だ。

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  • ★★★★★ 

    fuka  |  横浜  |  不明  |  2006年08月22日

    華やかな演奏技巧もありながら本質的にはきわめて内省的なこの曲集は細切れではなく通しで聴いてしまいます。フェルツマン、不勉強で恥ずかしながら初めて聴きました。一人で聴いている自分の傍で弾いてくれているような、そんな感覚に陥りました。グールドの隔絶された世界(それをずっと遠巻きに聴いてきたんですけど)とは異なるintimateな音楽でした。微妙な崩しとか息づかい、熱のこもる瞬間、そういった要素が間近に感じられるのは、頭で考えながらも即興性が含まれているからなのでしょうね。ショパンも聴いてみます。

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  • ★★★★★ 

    pianomania  |  最上級の気品と香り  |  不明  |  2006年08月19日

    フェルツマンはグールドを尊敬している。彼のゴルドベルグ変奏曲はグールドという歴史的名盤に正面から挑んだ壮絶な録音で、それは玉砕覚悟の翼を焼かれたイカロスのように思えた。姿を消し、再び現れたとき、彼は独自の音の力学を身に付けていた。驚くような改変をしても、曲の本質を外さない彼だけに可能な脅威的なバランス。このパルティータの、この独自の音世界の構築は、彼以外で果たして可能なのだろうか?現在彼は音楽の本質を奏でることで、5本の指に入るピアニストと言われているそうだ。私の好みとは異なるが、圧倒されてしまう。

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  • ★★★★★ 

    ひのき饅頭  |  愛媛県  |  不明  |  2005年04月24日

    パルティータの良い演奏は滅多にありません。凝りまくりの演奏が好きな人はランゲル。隠しながら過激なことをするバッハの伝統に沿った演奏ならシフがいいでしょう。音に対する感受性が抜群のフェルツマンは、深い音色で、ハーモニーの推移の凄さを堪能させてくれます。音世界に浸りたい人には最高の演奏です。実はこのCD、行きつけのお店で、一般的な有名盤の左側にさりげなく飾られてました。「すぐに無くなるから買っておきなさい」とも言ってもらいました。このような分かっている店で買いたいですね。(ちなみにHMV神戸は良かったですよ)

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  • ★★★★★ 

    ゴマ  |  埼玉県  |  不明  |  2004年08月23日

    フェルツマンならではの佳き歌が 聴けます。平均律以上に本領発揮。

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  • ★★★★★ 

    KURO  |  福岡  |  不明  |  2004年07月24日

    確かにロシアのヴィルトゥオーゾの系譜を良い意味でしっかり受け継いでいる印象を受けました。バッハのパルティータにまた名盤が一つ生まれたといったと言っても過言ではないと思います。とにかく多くの人に聴いてもらいたいお薦めCDです。

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