[USED:Cond.B] Grigory Sokolov : Beethoven, Brahms, Mozart (2019 Live)(2CD)(+DVD)
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slave | 東京都 | 不明 | 22/April/2024
それぞれの会場での音の違いについては、手を加えないで貰いたい。恐らく、ソコロフの条件は、そのようになっているだろう。ソコロフのCDは全てライヴであることが条件になっていることから考えても当然のことだ。 かつて編集のためにリハーサルの音源を使用したと思われるものもあったが、「継ぎ目」が不自然であった。結局、そのような編集も拒否して、純粋なライヴのみに限定してCD化を認めたものと思う。 チェリビダッケを見るまでもない。編集を認める、加工を認めるということは、演奏家は加工のための素材を提供し、あとはレコード会社がその素材を料理して、「製品」を作る、ということになる。 CDというものは、そういうものだ、という考え方の演奏家は、それで良いのだ。ヴァイオリンとオーケストラが別取り合成された「四季」のようなものがあった。ソコロフは、あくまでも「音楽」を記録したものしか認めない方針だろう。 会場の音響条件が異なれば、テンポや強弱を変えるのが当然だ。だから、それは演奏行為の一部なのだ。これを受け入れられないなら、ソコロフのCDを買うことは勧めない。逆に、ソコロフのこうしたストイックな態度を受け入れられる人にとっては、このCDは必須の宝物になるだろう。0 people agree with this review
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meji | 神奈川県 | 不明 | 22/May/2020
複数の会場でのライブを寄せ集めてアルバムを作る際、一昔前のDGであれば、サウンドを出来るだけ均一に揃えるべく、後付けエコーも辞さない過剰ともいえる編集が行われたものだが、今や、曲間の暗騒音こそ違和感なくつなげてはいるものの、収録場所毎のサウンドの違いには手が加えられていない。スペイン及びドイツでの収録では、ホール最前席で聞くような距離感で、ピアノのサウンドはクリアで客席ノイズもたっぷりと収録されているが、ワインヤード型の新しいホールで収録されたスペインライブでは、やや高域が細身でメタリックな傾向が強いのに対して、シューボックス型の歴史的ホールで収録されたドイツライブは低域の量感が増し、高域もマイルドであり、両者の違いは結構大きい。もう一か所のイタリアライブは、石造りの教会で行われているが、長い残響で直接音がマスキングされることを避けるため、ピアノに近接したマイク主体でミキシングされており、ピアノの真ん前で聞くような距離感で、音色は中音域がカマボコ型に膨らみ、客席ノイズも遠く、前二者と比較すると全く異質のサウンドだ。 本来であれば、マイクが拾ったサウンドを極力そのままの状態で製品化することは、録音品質上は非常に好ましく、ソコロフの変幻自在なタッチとダイナミクスの変化を、リスニングルームで居ながら体験できるのは極めて貴重でありがたい半面、今回のような「寄せ集めアルバム」では、曲毎に音が異なるというデメリットもある。ベートーベンのソナタ、バガテル、ブラームスの小品集でそれぞれ音が変わるのはまだ許せるが、後半のアンコールでコロコロ変わるのは素直に喜べないことも事実だ。 曲集又は曲毎の終わりに拍手を入れているので、制作サイドとしては、一晩の演奏会の再現を意図したと思われるが、それならせめて昔のようにサウンドの統一性も考慮してほしいところだ。(昔のCBSのホロヴィッツのアルバムがこういう造りだったので、ソコロフの神格化もホロヴィッツの域に達したということかもしれないが)。 ちなみに、今回はソコロフとしては初のハイレゾ音源も同時配信されている。ハイレゾ再生は、ミクロディテールの再現性においてCDを遥かに凌駕しており、早いパッセージでの爪音や、ペダルを踏むときの超低域ノイズがより明瞭に聴き取れる上、聴衆の咳やホールの暗騒音までもが非常に生々しく感じられる。CDには付録のDVD画像データ無しで5,000円という値段には疑問符がつくが、ここはヨーロッパまで生を聴きに行くことを考えれば安い出費だと考えるべきで、CD&DVDを既に購入されたソコロフファンにとってはマストバイだ。4 people agree with this review
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うーつん | 東京都 | 不明 | 17/May/2020
2019年のライヴ(DVD映像の方は2017年)が2020年にリリース。今までの中でもっとも「最新」の状態でのリリースは非常に喜ばしい。CDもDVDもソコロフのベストショットが収められていると思う。ちなみに紹介レビューにある「音楽の魔術師」という紹介はあまりしっくり来ていない。せめて「音楽の哲人」などの方が彼の演奏に合っている気がする…。 CDはベートーヴェン最初期のソナタと最後のピアノ・ピースという対照的な前半、後半はブラームスの最後の小品集でまとめられた興味深いプログラム。特に面白いなと感じたのはベートーヴェンのバガテルOp.119。装飾や細工はせずざっくりした弾き方は、ソナタOp.2-3の後だけに何やら禅問答をしているような印象。訥々と弾きこんでいくソコロフらしい演奏と思う。 後半のブラームスも、スケールの大きさと繊細なピアニズムという両極にありそうな要素を一体化した凄い演奏に仕上がっていると感じた。私はこれらの曲集を作曲者の「老境の諦観とノスタルジー両方の問わず語り」を芸術に昇華した作品と考えているが、ソコロフの演奏からブラームスの感情の高ぶりやふとした独り言、つぶやきが聞こえてくるような錯覚をおぼえた。 DVDはCDと違う曲目なのでひとつのアルバムで2回愉しめるパッケージ。モーツァルトはチャーミングなK.545(リピート時の装飾も小粋)、端正な彫り込みのK.475&457は他の奏者と違う味わいを愉しめた。後半プログラムのベートーヴェンでは、Op.90でおおらかに喜びを歌って、一度ステージをさがってからOp.111へいくと思っていたら拍手もはさませずすぐさまOp.111へ。これはすごいやり方と感じた。 普通なら一度集中し直してOp.111という高峰に向き合うところだろう。ところがソコロフのやり方によって、Op.90 第2楽章での喜びの謳歌からいきなりOp.111冒頭で奈落の底にたたき落とされるような衝撃を受けた。そしてOp.111の第2楽章では、全身が傷つき深く苦悩しながらも時間をかけて(他の演奏と比べてもかなりじっくりと弾き進んでいる)立ち上がり歩いていこうとするベートーヴェンの確固たる意志を感じた。 あくまでも私個人が聴いたうえでの解釈だが、どの曲をとっても「ただ曲を聴く」とならず、「曲を通して作曲者の哲学や人生を考えさせる」ところにいざなうところがソコロフを聴く醍醐味かと思ったりしている。 2020年は新型コロナウィルス禍で国籍・職業・身分を問わず苦難の年となってしまった。そんな中で聴いたせいか、ベートーヴェンのOp.111をはじめとしたソコロフの演奏に感じ入るところが多いのかもしれない。もちろん、そんな時に音楽を聴くなどお気楽だという意見もあるかもしれないが、芸術で少しでも心に光をともす事も大切ではなかろうか。そこで皆さんにも聴いていただきたくおすすめする。そして皆で立ち上がって歩いていきたいと切に祈る。4 people agree with this review
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