『こうもり』全曲 コスキー演出、ヴラディーミル・ユロフスキー&バイエルン国立歌劇場、ディアナ・ダムラウ、G.ニグル、他(2023 ステレオ)(2DVD)(日本語字幕付)
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 2025年05月17日
ミュンヒェンの『こうもり』と言えば、クライバー指揮の録音と録画(シェンク演出)が忘れがたいが、あれを永遠のマイルストーンとするならば、これはいかにも今風にアップ・トゥ・デイトされた『こうもり』。序曲での「こうもりダンス」からしてバリー・コスキーの才覚は早くも明らかだが、第1幕がペラペラの書き割りで作られたウィーンの街並み(一夫一婦制というタテマエの世界)の前で演じられるのに対し、第2幕の舞踏会は書き割りの裏側、すなわち本音=無意識の世界。そう、「誰もがその趣味に従う」と主張するドラアグ・クイーンのオルロフスキー公(カウンターテナーが演ずる)が主催するのは、カラフルなLGBTQの人々のパーティーなのだ。ゆえに第2幕終盤の「兄弟姉妹に私たちはなりましょう」というアンサンブルは一層心に沁みる。そして第2幕終わりでは書き割りが完全に剥がれて、枠組み(本音)だけの世界になる。それが刑務所というわけ。 コメディエンヌとして既に定評あるダムラウ以下、ニグル(アイゼンシュタイン)、コンラーディ(アデーレ)、ヴィンクラー(フランク、この人の名前がジャケ表に大きくクレジットされている理由は見れば分かる)と歌手陣はすべて適材適所。6人のフロッシュたちも好演。劇場人らしいセンスのあるユロフスキーの指揮も快調で、ほんのひととき、クライバーを忘れられる。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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